海岸の町   作:アイバユウ

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第107話

翌朝、私はいつものように7時ごろに目を覚ました。外の天気を確認すると今日も快晴だ

朝のテレビ番組で1日中天気が快晴なの確認すると布団をベランダにある物干し棒にかける

布団を天日干しするには最適な1日になりそうだからだ。隣を見るとユウさんも同じことをしていた

 

「おはよう、カオリちゃん」

 

「おはようございます。ユウさん。ユウさんも布団干しですか?」

 

「そうだね。こんなに良い天気だからね。今日も砂浜に行くのかな」

 

「はい。もう癖になっているので」

 

そう、もう砂浜に行ってゆっくりする事は私にとっては習慣のようなものだ

だから毎日の様にあそこに行くのだ。なぜだかわからないけど、あそこに行くと幸せを感じられる

自然の息吹を感じられるからかもしれない。

布団を干して朝食まで室内にあるテレビを見ているとお母さんが朝食を持ってきてくれた

どうやら今日も食堂は多くのお客さんでいっぱいのようだ。するとユウさんも食事を持って現れた。

昨夜と同じように一緒に朝食を食べる事にしたみたいだ。

私達は一緒に食事を食べて、食べ終えると食器を持っていく。

本館と別館を繋ぐ連絡通路から1度外に出た。裏口から厨房に入っていった。

いつものように食器を返すと私は事務室に向かってネコ缶を取り出すとネコ専用のお皿に盛り付けて中庭に向かった

するとネコさんたちは今日も私の到着を待っていたようで多くのネコさんが中庭にいた。

私はエサが入った皿を置くと彼らは仲良く食べ始めた。仲睦まじい姿だ

世界の人たちがこうであれば戦いなどなくなるはずなのだが世の中そう簡単にはできていない

私は食事を与え終わると彼らが食べ終わるまで中庭にあるベンチに座って待ち始めた

これもいつもの事だ。日常が戻ってきたという事になる。

ネコさんたちが食事を食べ終わるのを確認すると、私はエサが置かれていた皿を持って事務室に戻り、お皿を洗う

今日は1度部屋に戻るとベランダに置かれているロッキングチェアに座りテレビを見始めた。静かな時間だ

 

「今日はどうしようかな」

 

海岸に行くのは決まっているが、今日は海岸で何かしようかなと考えていた。

海岸というよりも漁港付近にある防波堤で釣りでもしようかなと思っていたのだ

たまに釣りをしたりする。もっとも、大量に釣れたという経験はないのでただの暇潰しのためだが

釣りをするときはお昼に戻るようなことはせず、お弁当を持って夕方まで釣りをしている事が多い

釣りは静かな場所でのんびりとできるから好きだ。この町の漁港は小型船を使っている漁師が多いため静かなものだ

私は釣りをする事を決めると1度部屋に出て食堂に向かった。そして、食堂のおじさんにお弁当をお願いした

おじさんは釣りに行くのかと聞いてきた。たまには漁港でゆっくりしてくる事を伝えると分かったと返事をしてくれた

さらにユウさんのためのお弁当も用意してもらった

 

「30分したら来てくれ。弁当を作っておく」

 

ありがとうございますと私は言うと食堂から自室に戻り、収納スペースから釣り竿を取り出した

釣り竿は壊れていないかどうかを確認するといつものように釣り道具入れのカバンにそれを収めて出発の用意を始めた

私はもう1本の釣り竿を用意すると、その釣り竿もカバンに入れて部屋を出た

鍵を閉めると隣の部屋にいるユウさんの部屋をノックした。彼はすぐに出てきた

 

「良かったら釣りなんてどうですか?」

 

「珍しい提案だね。たまには良いかもね」

 

私とユウさんは食堂でお弁当をもらうと漁港まで歩いていった漁港は砂浜のすぐ隣にある

 

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