海岸の町   作:アイバユウ

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第108話

漁港の防波堤に到着すると私とユウさんは釣り竿を取り出して釣りを始めた

 

「カオリちゃんにこんな趣味があるなんてね」

 

「たまにするだけですけど、ここは良く釣れるんです」

 

防波堤で釣りをし始めると今日は同じような町の人間が多いようだ

 

「カオリちゃん。今日はお友達と一緒なのかな」

 

50代前後の男性が話しかけてきた。彼とはここでよくあって釣りをする釣り仲間である

彼も釣り竿を取り出すと釣りを始めた。潮の香りは良い香りだ。釣りを始めて数分で1匹の魚が引っ掛かった。

私は慎重に巻き上げると釣りあげた。私は釣りはするが別にそれを家に持って帰って食べるわけではない

でも釣り上げたものを海に帰すにはもったいないのでいつも吊り上げると小さな保冷バッグに入れる

もちろんその場で血抜きなどを行って衛生面に配慮してだ。それを町の魚屋さんに持ち込んで無料で引き取ってもらう。

旅館では使う事はないからだ。私はただ釣りをするだけ。別にお金が欲しいとか思ったことはない

ただこの時間を楽しみたいだけなのだ

 

「カオリちゃん、上手だね」

 

「もう慣れていますから」

 

私はそれからも何匹か釣り上げると同じように作業を行った。

ある程度釣り終えると、漁港近くにある魚屋さんに釣り上げた魚を持っていくことにした

いつまでもためておくわけにはいかないからだ。

 

「カオリちゃん。どこかに行くのかな?」

 

「魚屋さんに釣り上げた魚を引き取ってもらいに行くんです」

 

ユウさんはお金になるのかなと聞いてきたが私は1円にもなりませんよと答えた

 

「これは趣味でやっているだけですから。お金は別に関係ないんです」

 

そう言うと私は保冷バックを持って釣り竿を1度その場において魚屋さんに持っていった

こんなところに釣り竿をおいてと思う人もいるかもしれないが。こんな小さな町で盗みをする人はいない

みんながお互いを知っているからだ。私は漁港近くにあるいつも通っている魚屋さんに行く。

お店の主であるおじさんに魚を見てもらう

 

「また新鮮な魚だな」

 

「またいつも通り、引き取ってもらえますか?」

 

「かまわないよ。今夜の我が家のおかずにはちょうどいい」

 

私はいつも通り保冷バックの中身のお魚を引き取ってもらうと再び防波堤に戻った

 

「早かったね」

 

「慣れていますから」

 

私は再び釣り竿を握り、釣りを続行した。そんな平和な釣りを何時間を続けていると腕時計がお昼を告げていた。

私とユウさんは持ってきたお弁当を食べ始めた。おじさんは自宅に帰っていったが

私達はお弁当を食べて、食べ終えると再び釣りを始めた

そしてある程度魚を釣るとまた魚屋さんに持って行くという繰り返しを続けた。

そんなことをしながら午後3時を過ぎたあたりで今日はやめる事にした

もう十分満喫した。今日はもう家に帰る事にしたのだ。すると防波堤から道路に戻るとティアさんが待っていた

何か用件があるのか手を振っていた

 

 

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