海岸の町   作:アイバユウ

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第126話

第三新東京市 早朝

 

僕は彼女に連絡を終えるといつものように朝食を食べていた。すると珍しくこんな朝早くにもかかわらず来客があった。

出迎えてみるとアスカさんとレイの2人だった

 

「あなた、彼女と関係が深いんだって聞いたわよ」

 

「相変わらず耳が早いね。どこで聞きつけたんだい?」

 

どこからか知らないが僕が彼女と接点を深く持っている事を聞きつけたようだ。

問題なのはその情報の入手源だ。どこからか探り出す必要があった。今後の対応のためにも

 

「そんなことはどうでも良い事よ。どういうことか説明してもらえないかしら?」

 

「なら、伝えておくよ。伝言を。もう、会う事は無いでしょう。でも1つだけ。昔は好きだった。でも今は許せないけどと」

 

「それで納得しろと?」

 

例は必死になって情報を引き出そうとしていたが、こちらは真実を告げるしかないのだ

 

「君たちがどう思うと勝手だけど。もう彼女は碇シンジじゃない。それを受け止める事も重要だよ」

 

「私達がそれで」

 

「納得してもらうしかない事だよ。残念だけど。僕ですら会う事を拒否されたんだから」

 

もう2度と会う事は無いとね。僕はそう言うと室外へと出ていった

僕はいつものように学校に向かおうとするとマンションの前に車が止まっていた。それも後部座席には蒼崎局長が乗っていた

 

「学校まで話は良いかな」

 

「かまいませんよ。あなた直々のお話とあれば」

 

僕は車の後部座席に乗り込むと話を始めた。内容はもちろん、彼女に関する事だ

 

「碇シンジがサードインパクトの時に行った奇跡は周知の事実。でも各国はだんまりを決め込んでいる」

 

いったいどれほどの影響があるのか。

そしてどれほど恐れているのか教えてもらえるかなと彼はやんわりと聞いてきたが僕には答えることができなかった

それを答えてしまっては世界のバランスを崩すことになるのではないかと考えたからだ。

あまりにもリスクのある言葉だ。だからこそ僕は彼にこう答えるしかなかった

 

「今は待つべき時です。いづれ真実が明らかになるでしょう。ですがその時はきっと世界に大きな影響を与えることになるでしょう。宗教すら超えて」

 

「つまり神だと?ルミナの言うとおり」

 

「僕には彼女がどういう存在なのか答える事は今もできません。おそらくですが今後一生答える事はできません」

 

それが今の僕にできる彼女のすべてですと言う。

 

「君は何を望んでいるのか教えてもらえるかな?」

 

「僕は彼女の平和を望むだけです。それ以上望みをすれば高望み過ぎるだけです」

 

確かにその通りだねと蒼崎局長は言った。彼女に必要なのは平和な時間だ。それ以上を望んでいるとは思えない

僕ももう2度と彼女と会う事は無い事は覚悟している。だからこそ、これだけのことをしているのだから

 

 

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