海岸の町   作:アイバユウ

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第150話

 

お昼を過ぎたころ、国連軍の基地に到着するとそこは物々しい警備が敷かれていた。

車から降りるとそこはまるで、要人警護をしているかのようだった。私はルミナさんに何かあるんですかと聞いた

 

「局長の手配よ。あなたを狙ってくる可能性があるから。表向きは警戒態勢の引き上げという名目でね」

 

私はすみませんと謝った。私のせいで迷惑をかけているから

できる事ならあまり迷惑をかけずに事を進めたいと思っていたが。そんなに簡単にはいかない

最大の問題として私はパスポートを持っていない。というよりは私は取れないのだ

いつまでもこの世界で見守り続けるかもしれないという現実が分かっていたのかもしれない

私という痕跡が残ればいづれはどこからか情報は漏れてしまう

人間に完璧などありえない。それは神様だって例外ではないのだという事を神様の記録で分かっていた

セカンドインパクトというパンドラの箱を誰が開けると思ってなかっただろうと

もしあの箱がなければ世界はもっと平和だったはずだ

だがそんなことを今言っていても始まらない。始まったものを止める事はできない

過去を消す事はできないのだ。私は目の前にある輸送機に乗り込む前に立ち止まってしまった

 

「私はどうしたらよかったんでしょうか?」

 

「カオリちゃん?」

 

「どうかしたの?」

 

「どこで間違いを犯したのでしょうか」

 

するとユウさんは私の手を握ってきた

 

「今更起きてしまったことを振り返っても未来は切り開けない。違うかな」

 

その言葉に私は少し勇気づけれらた

そうだ。今更起こってしまったことを後悔しても意味はない。問題はどうやって向き合うか

 

「はい!」

 

私はユウさんに少し抱き着くかのような行動をするとルミナさんがあなた達ってまるで夫婦ねと

その言葉に少し恥ずかしさを覚えてしまったが、半分同居しているのは間違いない。同じ屋根の下で寝ているのだから

一応部屋は別と言ってもだが

 

「親公認の同居ならもう半分結婚をしたようなものよ。羨ましいわね」

 

「からかうならカオリちゃん抜きでお願いしたいね。ルミナさん」

 

私はすぐに恥ずかしくなって離れたが。ユウさんはカオリちゃんならいくらでも抱き着いてくれていいよと言ってくれた

私達3人はC-5の貨物デッキではなくきちんと座席シートが整った上部フロアに移動した

機体に乗り込み着席すると機体はすぐに離陸のための準備に入っていった

飛行時間はおよそ12時間ほどであるという事を案内する放送が入ると機体は滑走路に向けて移動していった

 

「いよいよだね」

 

「はい」

 

「ゆっくりと眠っている間にドイツよ」

 

ユウさん、私、ルミナさんとそれぞれが言うと機体は滑走路に入り、加速して離陸していった

私は緊張しているのか。それともただの『強く』思い過ぎたのか眠ってしまった

 

 

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