海岸の町   作:アイバユウ

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第152話(挿絵の追加)

 

ドイツの国連軍基地に到着する少し前に私はユウさんに起こされた

 

「そろそろ到着するよ。一応、現地には警戒がされているけどここから先は何が起きるかわからないから防弾チョッキを」

 

そう言うと私は防弾チョッキを渡された。私は機体後部にあるお手洗いにルミナさんと一緒に行き着用しに行った

カーテンで仕切りを作ると私は上着を脱いでチョッキを装着した

さらに頭部を守るために防弾仕様の帽子を渡された

 

【挿絵表示】

(防弾ベストとヘルメットを着用している絵)

 

「ごめんなさいね。こんなものが必要ないなら私も良かったんだけど、ここは敵が多すぎるから」

 

「徹底していますね」

 

「これから先は何が起きるかわからないわ。私にもね」

 

もしかしたら輸送機から降りた瞬間に何かがあるかもしれないとも言ってきた

私と言う存在がどれほど影響を及ぼしているかがよくわかってしまった

 

「でも、あなたのことは私が全力で守るわ。彼もそのつもりで来たんだから」

 

私はありがとうございますというとルミナさんと一緒に座席に戻った

輸送機は間もなくハンブルクにある国連軍基地に到着するところまできた。

すると戦闘機が輸送機の横を平行に飛行しているのに気づいた

 

「戦闘機も護衛ですか?」

 

守備は完璧の方が良いからねと教えてくれた

そしていよいよ軍の基地に到着すると基地内の警戒レベルはかなりの物だった

日本での国連軍の基地以上の警戒ぶりだ。私はどこか心の中で恐ろしさを感じてしまった

 

「警備が多いですね」

 

「それが現実よ。あなたはそれを直視する事を決めた」

 

だからこうなったのよとルミナさんは言った

 

「ルミナさんの狙いは何ですか?」

 

「ゼーレの解体と世界の安定。そして最大の課題はあなたの安全よ」

 

『機体は無事にハンブルク基地に到着しました』

 

「私のそばから離れないでね」

 

そう言うと私はルミナさんとユウさんに挟まれる形で機体から降りるとすぐにそばにSUV車が横付けされていた

 

「この車は防弾仕様だから、大丈夫よ」

 

停車している車の周囲には犬が1頭いた。ユウさんがすぐに耳元で爆発物探知犬だと教えてくれた

 

「厳重警戒ですね」

 

「誰だって怖いことぐらいあるのよ」

 

あなたがいなくなったら何をするかわからないわとルミナさんが独り言のようにつぶやいた

私のことをそこまで思っているなんて、何か怖いものを感じてしまった

ルミナさんが運転席、ユウさんは助手席。私は後部座席に乗り込むと出発していった

 

すると近くにいた車列と合流してその車列のまま基地外に出ていった

 

「どうして他にも車両が?」

 

「教えてなくて悪いけど、これからゼーレの本部を強襲する予定なの」

 

私はユウさんに知っていましたかと聞くと僕も初耳だよと言った

どうやら裏で相当のことが動いている事は分かったけど私にはどうでも良かった。

私はただ聞きたかった。あんな世界のどこかよかったのかと。私にとっては地獄でしかなかった

どうしてそこまでこだわったのか真実が知りたかった

 

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