海岸の町   作:アイバユウ

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第195話

私とユウさんは隣町のショッピングセンターに行くことにした

ちなみに大学などで必要なお金については家族にあまり迷惑をかけたくないので

奨学金を借りて通うつもりだ。お母さんとお父さんにはまだお金のことについて話をしていない

お金の事で選択肢が限られたことを知れば、さらに迷惑をかける事になるから

それに第三新東京市立大学にはある授業料免除などの制度がある

だからあまり心配することはない。ただ、私は自分の意思で第三新東京市立大学に入学するために

様々な勉強用の本を買いに行くことにしたのだ

 

「それにしてもカオリちゃんがこんなに早く判断するなんて珍しいね」

 

確かにその通りだ。私は1度迷うとハツカネズミのように簡単に答えを出すことができない

でも今回はそうではなかった。私は素早く大学入学のために勉強をすることにした

ただ、私は一応『神様』なのだから知識は豊富にある

参考書を買わなくても問題ないのだけどこれもカモフラージュの一環なのだ

だからと言っても勉強していないのに試験で高得点を取っていたら問題だから

それに知識は多くある方が良い。だって、勉強するのは好きなのだから

私とユウさんは隣町にあるショッピングセンターに到着すると駐車場に車を止めた

 

「カオリちゃんは1人で選べるかな?」

 

「私は子供じゃないんですよ」

 

「僕から見たらカオリちゃんはまだまだ子供だよ。それに特待生制度を利用するつもりなんだよね?」

 

確かに私は体はもう大人であるが精神年齢を聞かれるとかなり苦しい所がある

それと大学に通うにあたってある制度を利用しようとしていた。

第三新東京市立大学には成績優秀者の大学授業料などの免除といった制度がある

私はその制度を利用しようと思っている

 

「カオリちゃんは大学で何を専攻するつもりなのかな?」

 

「私は教師を目指そうと思うんです。子供たちに明るい未来があるという事を示してあげたいんです」

 

明るい将来を見せてあげたい。

私の願いは子供たちが元気で平和に暮らせる社会を望んでいるのだ

だから教育学部に入る事を頑張ろうとしている。

それに本も好きなので司書の資格も取得したいと思っている

 

「カオリちゃんらしいね」

 

ユウさんは私の頭を撫でてくれた。

少し恥ずかしい。人前でされると特に

ユウさんに子ども扱いされているように感じてしまうからだ

確かに子供なのかもしれない。体は大人だけど

精神年齢は子供のままなのかもしれない

否定する根拠がない事が寂しいところではあるが

それでも私は私なのだ。もう碇シンジではない

そしてこれからは神様ではなく、ただの大学生として過ごすつもりである

静かな時を歩み始める時、それがこれからなのだ

これからがすべての始まりなのだろう

行先はまだわからないけど、じっくり時間をかけて探していけばいいのかもしれない

今後の事もついてもいろいろな人の助けを借りながら、歩んでいけば良い。

 

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