海岸の町   作:アイバユウ

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第222話

とりあえず私は編入試験のためにいろいろな参考書などを使って

『私の実力』でテストに臨みたかった

『神様の権限』を使えば簡単かもしれないけどそんなものを使って合格しても

私は絶対に後悔をするだけだと思っていた

自分の実力だけで勝負をしたい。当たり前のことが簡単ではないことに私は少し苦悩していた

とにかくいくつかの参考書をもとに勉強をしているとドアがノックされた

勉強をしていたら時間を過ぎるのを忘れていたようで

ユウさんはお昼でもどうかなと提案してくれた

 

「私もそうします」

 

そう答えるととりあえず勉強机を片付けて部屋を出るとリビングでユウさんの特製昼食を食べることにした

いただきますと答えようとしたとき、今度は玄関のインターフォンが作動した

ユウさんはもしもの備えて銃を装備してインターフォンに出た

 

「ルミナさんだよ」

 

ユウさんは私にそう伝えると玄関ドアを開けに向かった

ルミナさんはいつもとは違ってどこか緊張感を感じさせるかのような表情をしていた

 

「何かありましたか?」

 

私の質問にルミナさんは少しトラブルが発生したのよと答えた

いったいどんな不幸な知らせをもたらされるのか私も少し緊張してしまった

 

「碇ユイさんがあなたと話をしたいと。お断りの話で進めたんだけど強権を振りかざす気配があってね」

 

だから安全なうちに話をするべきかもしれないと伝えてきた

まだこだわっていることに私は正直なところ、呆れてしまった

今更な何を話すつもりなのか

あれだけのことを計画して仕組んだことを自覚していないとしか言いようがない

でも下手に断り続けるとネルフもどんな手段を行使するかわからない

すでに『前例』があるのだから。

あの時は渚カオル君の協力があったから逃げ出せたけど

地下に封印されるような真似をされるのは避けたいのは私だけでなくルミナさんやユウさんも同じ意見のようだ

 

「あなたが嫌だっていうなら強引にでも断るように圧力をかけてくれると局長は言っているけど」

 

ルミナさんはいつかは風船が膨らみすぎてはじけ飛ぶのと同じでとんでもないことになると警戒していた

それだけは避けたい。というかこれ以上、私の楽しい生活を邪魔されるのはお断りだ

妨害工作をされる前に対応するのも良いかもしれない

私はルミナさんに面会のセッティングをお願いした。その面会場所とは『僕』の墓がある場所だ

これは『僕』がもう2度とあなたたちと接触するつもりはないという

意思表示をはっきりさせるための嫌みのつもりである

 

「意外と悪趣味ね。まぁ縁を切るつもりならいい場所かもしれないけど」

 

「僕が警護につくよ。ルミナさんが表立って動くと警戒するかもしれないしね」

 

するとルミナさんは墓地の敷地の周囲の警戒の指揮を担当すると

 

「あなたに傷1つ着けさせるわけにはいかないから」

 

ルミナさんとユウさんとの話し合いが行われた

私は『母さん』との何回目になる面会で話すことについて考え始めた

ただどうして私の進路を妨害するのはいつもネルフなのかと考えてしまう

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