海岸の町   作:アイバユウ

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第224話

 

「もし碇シンジ君が生きていたらあなたたちにこう言うと思いますよ」

 

自分はただの実験道具にすぎなかったのかと私は碇ユイさんに冷たく言い放った

その言葉に碇ユイさんはそれはとこぼすだけだった

自分たちの理論を実現するためにたった1人の実の子であり『僕』を利用した

すべては自らの理論を立証するために。

自らの功績だけを見て子供はただの『道具』としてしか見ていないのではと私は碇ユイさんを責めた

私の言葉を聞きユウさんはそこまでにしておいた方がと止めようとした

でも私は知りたいのだ。自分の子供を実験材料にしたことをどう思っているのか

子供はただの自らの理論を立証するための道具でしかなかったのか

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「あなたは最低ですね。碇ユイさん。あなたは確かに優秀な科学者だと思います。でも子供を持つ親としては最低です」

 

『僕』のことをただの実験材料にしか見ていないことに私はひどく苛立ちを感じた

そんな親の子供に生まれたことそのものこそ不幸の始まりだ

子供は親の背中を見て育つとよく言うかもしれないけど、

碇ユイさん達は実験材料としてしか見ていない

そんな人が子供の親になることそのものがおかしい

子供を守るために親はどんなことでもするものだ

でも彼らは碇シンジ君に対して様々な実験材料としてのみしか見えていない

 

「シンジ君は自ら幕を引いたのはあなたたちの自らの権力乱用をしたから」

 

だから『僕』は表に出ることをやめたのだ。

もう過去に付きまとわれることは私はやめた

私は未来を見ていくことに集中した。

 

「あなたたちはあの地獄の時代だったセカンドインパクトの後の時代でも比較的裕福な立場だったはず」

 

『僕』を育てるのにはそれほど困るような立ち位置にいることはなかったはず

つらい人間の中には子供を手放すしか生き残る道しかなかった者もいたはず

その手放す原因を作り出したのは彼らだ。ゼーレや彼らの関係者

私利私欲のために世界を壊そうとした。今は私が何とか治療して平穏になっている

でも壊そうとしたことは事実でその罪の重さをわからせなければならない

 

「本当はどうしたかったのですか?あなた達は子供よりも自分たちの名誉の方が大切だった」

 

だったらあなたは子供を作ることそのものが間違っていると私は突き放すかのように言った

私利私欲のために子供を作ったのなら問題がありすぎる。

子供は実験材料にするべきではない。そんなことは許されない

だけど彼らをその犯してはならない一線を越えた

 

「私はただ未来を見たくて」

 

「碇ユイさん。未来を口にすれば何もかも解決できると思っているのですか?」

 

そんなことは許されないことである。未来を見たいなら自分の体を犠牲にしろと

いくら名声を得るためとはいえ、実験のために子供を利用するなんて許されると本気で思っているのだろうか

もしそう思っていたなら私は碇ユイさんを殺してやりたい

未来を言い訳に子供を犠牲にする。それも自分の子供を

そんなこと、絶対に生みの母親が認めるなんて子供のことをただの実験材料にしか見ていない

ばかげた話である

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