海岸の町   作:アイバユウ

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第230話

「ずいぶんと仲がいいわね」

 

点検作業を終えたルミナさんが喫茶店に入ってくると私とユウさんが座っているところに近づいてきた

 

「ルミナさん。僕たちって夫婦にみたいだよ」

 

「ユウさん!」

 

私は思わず顔を赤くしてしまった。ユウさんとはそういう関係にはならないとは思っているが

人間関係ほどわからないものはない。何がきっかけでどうなるか。

こればかりは神様である私にもわからないものだ。運が試されるようなものなのだから

 

「そういえばどうだったのかな?」

 

ユウさんがルミナさんに聞くといろいろと確認したけど盗聴器もなければ危険物もない

つまり安全であることが確認されたということだ

ネルフ側から何かしらのアクションがあるかもしれないと思っていたが

そういうことにはならなかったことは少し安心できた

これ以上ネルフに振り回されることは嫌な話だ

ネルフはこれで何とかなったかもしれないけどゼーレとなると話は別だ

彼らは今も地下で潜って動いていることは考えられる

ゼーレの主要メンバーは非公開裁判にかけられることになっている

当然ネルフからも証人としていろいろと呼び出されることになることはわかっている

今後の動きは私にも全く想像もつかない

 

「ネルフは簡単にあなたの言うことを聞くとは限らないから警戒はしないといけないわ」

 

ルミナさんの言うとおりである。ネルフが何か仕掛けてくることは容易に想像できる

ゼーレからも何かのアクションを起こしてくることは可能性としては疑われる

できれば私としてはそんなことになりたくはないが、問題は解決するまで長い時間が必要になる

だから私は私ができる範囲で世界を見守っていくのは当然である

 

「どうやって対応するべきか悩むところだね」

 

「ユウさんはどういう道を選ぶのは正しいと思います?」

 

私の質問にユウさんは未来なんてものは誰も想像できないことになるものだよと返答した

今後どうなるかは私にもわからない。だから人々は明るい未来を望んでいこうとしている

でもネルフやゼーレの暗躍で多くの人々が犠牲になった

彼らの影響は多くの人々に出ている

もう私の影響で犠牲者が出るようなことは嫌な話だから

私にだって守りたいものがある。海岸の町に住んでいる多くの温かい人たちは守りたい

誰もが顔見知りで平和に過ごしている。だから守ろうとしている

私にとって海岸の町は故郷なのだ。大切な町であり、住んでいる人たちと今後も共に歩もうとしている

平和な町であり続けるなら私はどんな努力でも行うつもりである

『僕』のせいで犠牲者が出るようなことは絶対にダメなのだ

守ることを私は誓っている。海岸の町に住んでいる人たちを

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