海岸の町   作:アイバユウ

242 / 299
第243話

 

ルミナさんは僕がアルバイトをして敵に狙われる可能性ができることを阻止するためにお金を渡してきたらしい

生活費はしっかりとカオリちゃんの両親から仕送りをもらっていたので改善しないとは考えていたけど

まさか外堀を埋めるようなことをしてくるとは想定していなかった

 

「ルミナさんから生活費をもらうことになるなんて想像してなかったよ」

 

「私としてはあなたにはカオリを守ってもらわないといけないのよ」

 

変なところでアルバイトをされて、そのすきを狙って強襲してくるリスクが出ることは好ましくないと。

正論である。もちろん僕はカオリちゃんを守ることが最優先事項である

もちろん僕にもかなりの金額の貯金があるので、少しずつ使えば生活には支障は出ない

カオリちゃんの護衛のために僕は一緒に暮らしているのだから行動を可能な限り同行するために策は練っている

カオリちゃんが入学予定の大学の警備部門に話をつけて専属のボディーガードができるように準備はできている

 

「ルミナさんに迷惑をかけるつもりはないんだけど」

 

もしこのことをカオリちゃんが知ったら怒るかもしれない

カオリちゃんは自分の影響で親しい人を巻き込むことを嫌っている

優しすぎることは間違いない。

カオリちゃんは自らのために誰かが影響を受けることを避けようとする

そのことはルミナさんも十分わかっているからこそ、お金を渡してきたのだろう

 

「あなたは言ってみれば番犬役を務めてもらわないと。大学警備は名目だけ。身辺警護を最優先で対応してもらわないと」

 

私も心配であなただけに任せるわけにはいかないのよとルミナさんはかなり懸念していた

確かにそうかもしれない。いくら大学の警備担当をしているからとしても、

べったりとしたカオリちゃんの警備をしているわけにはいかない

他のことについても対応しなければならない場合も想定される

だからこそなるべく『カオリちゃんの警備というアルバイト』だけで生活費を稼げるかは難しいところだ

トラブルになる前に問題解決に尽力しなければいけない

大学でカオリちゃんを狙うために陽動作戦を仕掛けてくる危険な組織、

『ゼーレ』の分派がいるかもしれないのだ。

時にはいろいろなところから最新の情報を入手しなければならない

 

「一応聞いておくけど、大学にはどれくらいの警備態勢を敷いているのかな?」

 

僕はルミナさんがどれほどの手回しをしているかを確認することにした

あとで聞いて穴がったら大変だからだ。少しでもトンネルのようなものがあればカオリちゃんの命にかかわってくる

それに他の大学生にも影響が出てくるのだから、警備体制の確認は当然である

 

「こちらから10人の監視役を送り込んで警戒させているわ。もちろん銃を持っているし国連軍で戦闘に慣れたプロよ」

 

「そこだけを聞く範囲では警備は厳重に見えるけど、穴があったらルミナさんにすぐに報告するよ」

 

僕は小さな穴が開いたらすぐに封鎖をすることが必要なことぐらいわかっている

 

「とにかくカオリを傷物にしたらわかっているわよね?あなたには悪いけど命で対価を払ってもらうつもりだから」

 

僕はもちろん覚悟はできているよと返答する。

あとは頑張ってもらうわよと言ってルミナさんは隣の部屋に入っていった

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。