海岸の町   作:アイバユウ

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第248話

私とユウさんはとりあえず休憩を取っていた。

別に私たちに出かけるような用事はないし、外出すればリスクが発生する

それを最小限にするためにはさまざまなことに警戒しなければいけないことは私にもわかっている

でも私は神様のような存在だから、『殺される』ようなことはない。

常に最悪の事態を想定して行動しなければ大切なものを奪われてしまう

今度ばかりは負けるわけにはいかない。

私は『僕』が行った行為によって得た幸せを十分に理解することが大切なのだから

 

「カオリちゃんは本当にやさしいね。僕ならたっぷりと復讐をするところだけど」

 

いろいろとあらゆる方法を使ってだけどとユウさんは言った

それは確かに私も少しはあった。でもそれをしないのは私の大切な人たちに傷をつけていないから

もし私の大切な人を攻撃されてけがなどの負傷をさせた時には、

本気で『僕』を傷つけてくれたネルフに復讐をしたいと思うけど

私の今の立ち位置と進路を妨害しない限りは手を出すつもりはない

今のところはそう決めている。『僕』の『過去』を探るようなものが現れた時は穏やかに片付けることはできない

私は必要なら地獄をたっぷりと味合わせて、接触したらどうなるかを分からせるつもりでいる

触れるとやけどどころではないということ。しっかりと見せつけることが重要である

危険すぎて触れるととんでもないことになることを分からせないと守れない

もちろん、私から先制攻撃をするつもりはないけど。

 

「私は穏やかな日常を過ごしたいだけですから」

 

「でも穏やかな日は数分前までという言葉はわかっているよね?」

 

そう穏やかな日常というのは突如変わることになる

ずっと平和な時間が続くことなどありえない。障害物競走と同じで通り抜けるのが難しいところがある

そんなことは十分すぎるほどに理解しているし、覚悟もできている

必要なら最悪のシナリオに沿って行動票を作ることが極めて重要になる

 

「時にスコールのように突発的に大雨が降る」

 

私はその言葉の意味をよく理解している。

スコールの雨とは雨水ではなく災いという意味ならよく理解している

だから私はこのマンションの外では常に警戒しないと多くの大切な人を巻き込んでしまう

大切な家族や友人を失うくらいなら私はたとえ誰かにやめてと言われても障害物を破壊する

それだけの覚悟はしっかりと持っているつもりだ

でも実際にそのようなことになることはあまりないだろう

理由は簡単だ。ルミナさんやユウさんが私のことを守ってくれるから

だから私も大切な家族や友人を守るためなら汚れ仕事であっても実行する覚悟はできている

一瞬の迷いが『大切な家族』の生命にかかわってくるかもしれないのだから

 

「私にも覚悟はできています」

 

 

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