海岸の町   作:アイバユウ

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第249話

私とユウさんはそんな話をしているとユウさんが突然私を押し倒してきた

その直後にベランダと室内を仕切る窓ガラスに銃弾がめり込んだ

分厚い防弾ガラスに私はある意味では守備は徹底していると思ってしまった

 

「防弾ガラスでよかったよ。でもガラスは特別仕様だから対物ライフルを使っているのかもしれないね」

 

ユウさんの判断能力の高さに私はとても驚いた

仮に防弾ガラスではなかったらどうなっていたかは想像したくない

問題は誰がこんなことを仕掛けてきたかが重要だから

ネルフということはないので、おそらくゼーレの分派だと私は思った

でも窓から見える位置にいるのは危険と判断してユウさんは安全な場所に私と一緒に移動した

 

「ガラス代が高くつくけど、お金をかけておいてよかったみたいだよ」

 

防弾ガラスはいろいろと高価である事や製造に時間が必要になる

それでも命が無事なら文句を言うつもりはない

私とユウさんは姿勢を低く保ち少しは壁がある場所に陣取った

これで相手は狙撃はできない。私が狙いなのか?それともユウさんか

今のこの状況だけでは判断できないことはすぐに理解した

 

「どうします?」

 

私の質問に心配することはないよと答えてくれた。

すぐにルミナさんが入ってきてくれたのだ。ちなみにルミナさんは狙撃銃を持っている

それもかなり大きな狙撃銃だった。狙撃銃というよりも対物ライフルで使用されるバレットM82だ

人にその銃から発砲された弾を食らうとおそらく死ぬことは間違いない

もちろんルミナさんもユウさんと同じでここでこんな行動をしてくる連中はいないと思っていたのかもしれない。

だが現実はそれほど甘いものではない。発砲してきた犯人はできれば生かして身柄拘束したい。

それが無理なら状況次第で困難なら仕方がないと考えているのではないかと私は少し怖い恐怖を感じた

だからなのかもしれないけど私はユウさんに思わず抱きしめてしまった。

本当は不安だったのだからこればかりは仕方がない。

私は『僕』の影響を受けてだれか大切な人に傷でもつけられたときは殺す覚悟はできている

大切な人を守るときには私は使うことができるありとあらゆる方法を試していく。

警察などの法執行機関が被疑者死亡で送検するしかない。それで納得してくれるとは私も思っていないけど

こちらの情報を持っていかれることを考えたら、リスク管理を考えると殺さなければならない時もある

 

「カオリ。あなたはそこに隠れているのよ」

 

ルミナさんは私に小さな声で声をかけられた。私は頷いて何も話さなかった

もしかしたら盗聴されているかもしれない。少しでも喋ったら殺された演技は成立しない

 

「それにしても対物ライフルを持ってくるなんて。さすがはルミナさんだね」

 

ユウさんの言葉に私は困るようなことにならないと良いのですがという態度を示す表情をした

とりあえず芝居は続けた方が良いかと思ったので一切話すことはしなかった

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