海岸の町   作:アイバユウ

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第259話

ルミナさんがこの個室を確認していることとユウさんが苦笑いをしていたことを考えると、

私を監視するために、そして利用するために盗聴器の類があったのかもしれない。

ユウさんが苦笑いをするということはかなりひどいお返しをしたのだろう。

私としては派手なトラブルになっていないのであれば良いのだけど、

 

「1つ質問をしても良いですか?」

 

私はあることを質問した。私のその問いに対してユウさんは今更隠すつもりはないようで、

率直に回答してくれた。もちろんウソがあるかどうかについてはわからない。

でも今までにおいてユウさんは私に隠し事をしたことはない。いつもすぐに答えてくれる

それに私のために自らの命を投げ出すくらいで行動してくれる

私が安心してこの街でいることができるのはユウさんがいるからだ

 

「僕はカオリちゃんを守るためにいるからね。カオリちゃんに傷を1つでもさせたら怖い人がバックに控えているから」

 

怖い人というのはルミナさんのことだとすぐに分かった

ルミナさんはいつも私のことを心配してくれている。

本音で言ってしまうとかなり迷惑をかけてしまって申し訳ないです。

問題が発生した際の対応もルミナさんが前面に出て対応、

私の存在が表に出ないように情報操作をしている。

そういったことはしてほしくないのは思っているけど、ネルフにこちらの情報が漏れることは好ましいと言えない

最悪の事態に備えて裏口を開けておくことは極めて重要である事はわかっていても

いつもルミナさんやユウさんに迷惑をかけていることに私は少し気持ちは下降気味だ

 

「でも今回の攻撃は間違いなく私が狙いですね」

 

「そうだね。カオリちゃんを傷つけるために、そして利用するために動いていることは間違いないよ」

 

そうでなければわざわざ第三新東京市で狙うはずがない

この街は何度も言うがネルフのおひざ元だから。

変な行動を起こすと確実につかまることはわかっているはず

そんなリスクがある場所で私に攻撃を仕掛けてきた。

つまりどんな手段を使っても私や大切な人たちに傷をつけるつもりであることはわかっている

 

「ユウさん。お願いしたいことがあります」

 

私がユウさんにお願いをしたらかなり驚きの表情をしていた

 

「本気でやっても良いのかな?カオリちゃんの存在が表に出ることは覚悟しないといけなくなるよ」

 

今まではルミナさんたちが私を守ってくれていた。

これ以上黙っているとさらなる攻撃を仕掛けてくる可能性は極めて高い

『ネルフ関係者』がどうなろうと私には興味のない。

でも私にとって『大切な人』を守るために必要なら手段を選んでいる余裕はない

 

「僕の方からルミナさんに話しをしておくよ」

 

でも私のこの提案をルミナさんが聞いたら驚くだけの騒ぎでは済まない

絶対に反対してくることはわかっている。それでも命を懸けてまで守らなければいけないことが今の『私』にある

『海岸の町の人たち』や『一緒に私と住んでいた旅館で一緒に暮らしている大切な人』を守るためなら、

私は断固たる意志を見せつけることが重要になってくる

 

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