海岸の町   作:アイバユウ

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第278話

 

「そうですか。カオリには継続して護衛を付けます」

 

『ルミナ。君は何があっても彼女と彼を守ることを最優先するんだよ。必要なら国連軍を動かす用意もできている』

 

私は局長と電話で話をしていた。カオリの今後の警護についての話などもするためである

私が今使っている電話回線は特殊な暗号回線である

解読することはまずできないし『私』がさせないように工作するくらい簡単である

 

「軍を動かすとは強気ですね。局長」

 

『ネルフの上層部は押さえているけど他は難しいからね。特に『彼』のことを知っている者は』

 

「それは同感です。私も危険性は十分あると考えています。今後の行動についても監視の強化を」

 

局長はわかっているよと言うと通話は終了した。大きなため息をつきそうになったが我慢した

現在最も大きな問題はカオリに影響を与える『彼ら』のことだ。

エヴァパイロットというだけで影響力は大きい。

できる事なら接触はさせたくない。リスクが高すぎるからだ

 

「本当にネルフ関係者はトラブルを起こす天才なのかもしれないわね」

 

私はそんなことを呟きながら銃のメンテナンスをしていた

私は『あれ』を使える。『心の壁』と言われるものを

それを使ってしまうと後始末がかなり苦労することはわかっている

これは最後の切り札である。できるなら使いたくない物だが、緊急事態の時に悠長なことは言っていられない

最悪の大惨事になる前に問題解決をする。カオリには気づかれないように

彼女のそばには『彼』が張り付いている。ミスはないと思うが万が一を想定して行動する

今はそれが求められる時であることは間違いない

 

「私達の戦争は今も終わっていない。これからがすべての終了に向かう道であれば良いけど」

 

簡単に何もかも、すべての問題が解決できることなどありえないことをよくわかっている

だからこそ問題はすべて排除しなければいけない。

この『綺麗な世界』を守るために。あの『悲しい世界』にするわけにはいかないのだ

もはや残された道は『彼女』と『彼』を守るためにどんなことでもして解放させるしか道はない

これは『私の戦争』である。他の人は巻き込みたくない

特にカオリを巻き込むわけにはいかないのだ。そんなことをしてしまうと世界がもう1度壊れてしまう

壊れた世界を修復するのは簡単ではない

壊れた世界にしないために私という存在がいる

 

「守ることができるなら私は主を守る。そのために生み出された存在なのだから」

 

私はそのためにカオリのそばにいる。彼女が1人にならないようにするために

私が永久に旅する同じ旅行者になる

そのために生み出されたのだから。『2人』の『彼』は知らないかもしれないと思うけど

私はそんなことを考えならが『彼と彼女』を守るために必要な銃火器のメンテナンス作業を行う

今はそれで良い。

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