海岸の町   作:アイバユウ

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第287話

第三新東京市 地下 ジオフロント ネルフ監察局 監察局長執務室

 

「今回の水川カオリさんに対する攻撃はゼーレの関係者によるものと思われます」

 

私は部下から報告を受けていた

それにしてもここになって急に行動が過激になっている

ゼーレの関係者たちが市内にいることは間違いない

彼らは世界が平和であることをよほど嫌いなのだろう。どうするつもりなのか

今回において幸運だったことは関係者にけが人が出なかったことだ

『彼ら』全員が傷つくことなく無事である

まさに奇跡と言えるかもしれない

 

「ルミナからはなんと報告を受けているかな?」

 

「彼女は我々の宿舎に移住できるように準備要請が来ています」

 

当然の対応である。地上にいることが危険となるとジオフロント内にある監察局の宿舎が安全である

宿舎にはもともと厳重な警戒網が敷かれている。安全確保をするなら確かに良いかもしれない

デメリットも存在する。エヴァパイロットである彼らとの接触回数が増える可能性がある

それはそれで好ましくないがこちらが上手くコントロールすればいいだけである

 

「それは了承するよ。すぐに準備にかかって」

 

私の返答に本当によろしいのですかと

『彼』の関係者が接触しやすい環境下に置くことは好ましいとは言えない

だが彼女が壊れるような状況になることはかなり好ましくない

まだ接触を断つ方が労力は少ない

 

「わかりました。早急に作業に入ります」

 

今のこの世界を守るために我々は存在している

既にネルフのトップとも行動方針については一致している

連係プレーで対応したほうが効率的である

部下が私の執務室を退室すると大きな問題が発生したと感じてしまった

今後の展開次第では大きな問題になることは間違いない

 

「彼女を守るためには手段を問わないで防壁を作らないと」

 

ネルフと共同歩調をとるという、本来ではやってはならない方法であってもその道を歩むしかない

守るために手段を選んでいるような時間など存在しない

今は守れるなら悪魔と取引するぐらいの考えが必要になってくる

 

「本当に危険な世界になってきたみたいだね」

 

このままではようやく平和になってきたはずの世界がどこまで戦争状態になるか

予測をしなければならないし対応もしなければいけないことは間違いない

 

「本当に人は愚かな生き物だね。ルミナ」

 

このままでは大きな戦闘行為が行われるかもしれない

それだけは何が何でも防ぐことが求められることだ

エヴァパイロットとの接触妨害以外にゼーレ関係者の摘発も同時に行わなければならない

難しい問題と課題である。うまく事を進めるにはかなりの強引さが必要になる

 

「とにかく宿舎の部屋を用意するとともに安全確認をしないと」

 

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