海岸の町   作:アイバユウ

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第295話

ルミナさんは射撃訓練を終えたら、休憩をするために食堂に行きましょうといった

監察局内にある食堂で食事をとって休憩することにしたみたいだった

私には決定権はないので、ルミナさんの提案に反対はしなかった

それはユウさんも同じようであった。私も反対することはしない。

確かに訓練で少し腕がつかれたので休憩をしたい。

 

「それにしてもルミナさんの射撃能ではなかなかね」

 

「あなたに言われても誉め言葉には聞こえないわね。特殊部隊出身さんの言葉では」

 

またいつものけんかが始まった。こういう言葉のけんかは日常的に起きている。

2人の意地の張り合いというところというか私の所有権の争いをしているのかもしれないけど。

基本的に私はモノではないのでこういうところで所有権の争いをしてほしくないものである。

 

「あの~、いつも言っていますけど私の取り合いはしないでくださいね」

 

私は誰のものでもないのでというと、2人はすぐに悪いわねと謝ってくれる。

まだ今日は良いほうだ。本当に長い時はかなり長時間にわたって取り合いをしている。

困ったものである。

 

「そういえばカオリは今後は大学通うときは私が送り迎えをするから」

 

「それは以前から聞いていますが本気ですか?」

 

「当然でしょ。あなたを守るために私たちが存在するしこの街での保護者も私たちなのよ」

 

私に何かあったら海岸の町の両親になんて説明したらいいのかとルミナさんは言った

大学の外はルミナさん。大学内に関してはユウさんが護衛についてくれると

完璧に守るためにはさらに人員を増やすとも話してくれた

私なんかのためにかなりの人員と手間暇をかけてくれる

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいであった

できればこれ以上迷惑をかけたくなかったが私の道は私自身で決める

誰にも操作されたくないのだから。これからの人生はまだまだ長い

『私』としての人生は始まったばかりなのだから

これからたっぷりと楽しんでいくことが私にとっての最大の目的である

 

「それにしてもカオリちゃんは美人だから大学に通い始めたら多くの男性から求愛を求められるかもしれないね」

 

そちらの方面の対策についても必要だよとユウさんは私に向かって言った

私としては恋愛ごとに関しては疎いかもしれないし、ユウさん以外の男性と付き合うつもりはない

信頼できる保証がないからである

ユウさんは私のために命懸けで守ってくれるけど、他の男性がそうしてくれるということは確証はない

だからこそ信頼できるユウさんのそばが安全なのだ

 

「ユウさんは警備員になるんですよね?」

 

「それでもずっとカオリちゃんのそばに入れるわけじゃないからね。これは持っておいてほしいんだけど」

 

ユウさんは無線機を渡してきた。

万が一に備えて携帯電話よりも素早く無線通信ができるのなら好都合である

普段は電源を切っておけばいい。緊急時だと判断した時はスイッチを入れて助けを求めたらいい

それだけの話である

 

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