私はユウさんと一緒にジオフロントから出て地上のスーパーに買い物に来ていた
もちろんルミナさんも同伴していた。私はユウさんとルミナさんの完全護衛の下で買い物を楽しんでいた
「今日はどんなメニューにしましょうか?」
私の質問にユウさんはこう答えてくれた
「僕はカオリちゃんが作るメニューでおいしいなら何でもいいよ」
「あなたはカオリちゃんのご機嫌を取るために点数稼ぎをしているつもりなのかしら」
ルミナさんは私にごまを擦っているのではないかと疑っていたのだ
私にそんなことをしても良いことはないことはわかっているはず
今さらご機嫌取りをされても私は良い顔はしないから
「カオリちゃんにそんなことをしたら逆効果だってことはよくわかっているよ」
カオリちゃんは料理を作るのが上手だから気にしていないよとユウさんは回答した
ユウさんは私のことをよくわかっている
私にアピールしてもなにも効果がないことはよく理解しているはずだ
「今日は肉じゃがにでもしましょうか」
「ずいぶんと家庭的なメニューね。カオリは作る自信はあるのかしら?」
ルミナさんの挑戦的な言い方に私は少し苦笑いをしてしまいそうだった
ルミナさんなりの別のメニューのほうが良いのではないかというお誘いなのである
でも私は肉じゃがで良いですよと答えると材料を買い物かごに次々と入れていった
「本当に慣れているね」
「私は料理を作るのが好きですから」
海岸の町にいたころも旅館の厨房を借りて料理を定期的に作っていた
腕がなまってはいけないと思っていたしたまには自分で料理を作りたいと思うときもあったからだ
それにお母さんに料理を教わることは私にとってはうれしい事だった
『両親からの愛情』を感じることができたからである
「料理をするのって色々と楽しいんですよ」
「それじゃ、今日はカオリちゃんの料理を楽しみにして待っていようかな」
「ユウさんには私の料理の腕を自慢してあげたいです」
私がユウさんにそう言うとルミナさんは私には必要ないのかしらと聞いてきた
「ルミナさんにもしっかりと自慢しますよ。私の料理がおいしいものだっていうことを自慢したいので」
「カオリの料理はおいしいのはもう知っているけど、いつも楽しいものよね」
1人で食べるより多くの人とおしゃべりしながら食べる食事の時間は何よりも大切な時間よねと返答してくれた
私はその返答に少し安心した
ルミナさんも別にけんかをしたいわけではないということが分かったから
できればルミナさんとユウさんとは仲良くしてほしい
この街では私たちは大切な家族なのだから