朝になって目を覚ますと今日は第三新東京市立大学の編入試験の日である
私は少しは緊張感を覚えながらも朝ご飯を食べようと思って部屋でパジャマから外出用の服に着替えて部屋を出た
するとルミナさんとユウさんが何か話をしていた
「おはよう。カオリ。よく眠れたかしら?」
「はい。今日はユウさんもルミナさんも早いですね」
「今日はカオリちゃんにとっては大切な日だからいろいろと打ち合わせをしていただけだよ」
ユウさんは私の警備態勢について相談していたと教えてくれた
大学まではルミナさんとユウさんと一緒に向かう
試験会場の警備も2人がメインに担当してくれるとのことである
まぁ、そうはいっても編入してくる生徒はそれほど多いわけではない
「一応いま大学に在学している生徒を調べたけど怪しい人物はいないから心配しないで」
「それってあまりうれしくない話です。そこまでしなくても」
ユウさんは今の第三新東京市立大学の生徒の過去の経歴を調べたようだ
もちろんその調査には監察局が絡んでいることはすぐに察した。そうでなければできるはずがない
できればそういう調査結果は入学が決まった後に知りたいが、入学前に聞くと少しがっかり感がある
「カオリちゃんが試験で落ちるとは思っていないから」
「私だって人ですよ」
「でも勉強をあれだけ頑張ったんだから大丈夫だよ。きっとね」
ユウさんは応援してくれた。ルミナさんは食パンを焼いてくれたようでテーブルの上の皿に置いてくれた
「とりあえず朝食の時間にしましょう」
「そうだね」
「はい」
ルミナさんの提案を受けてユウさんは同意した。私も同意したので朝食の時間に入った
「それにしてもカオリが大学試験を受けることを希望するなんてあの頃に比べると考えられないわね」
ルミナさんが言ったあの頃とは海岸の町でのんびりと過ごしていた頃のことを示しているのだろう
確かにそれは私も同意する。あの頃に比べると私は大きく変わった
これが成長したということなのかもしれない
「私だって少しは成長するものですよ」
「そうだね。カオリちゃんは小鳥から大きく成長したことは間違いないよ」
ユウさんの言葉に私は少し恥ずかしさを感じてしまった
確かに海岸の町にいた頃はひな鳥だったかもしれない。でも今はもう違うのだ
今の私は立派な大人に成長したのかもしれない
でもまだまだルミナさんやユウさんの保護下にある状況にあるけど
それでもあの頃に比べると成長したことは間違いない。
これからも歩みを止めることなく未来に向かって進んでいく
私たちはそんなことをしゃべりながら朝食を食べているとすぐに食べ終わってしまった
「それじゃ、そろそろ編入試験の会場に行きましょう」
ルミナさんの言葉を受けて私は自室に戻る。
筆記用具や最後の勉強をするための本をカバンに詰め込むとそれを持って部屋出る
そしてルミナさんとユウさんと一緒に車でジオフロントから地上の第三新東京市立大学の編入試験会場に向かった