海岸の町   作:アイバユウ

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第37話

 

そして約束の2時間後のときを迎えた。

その時ドアがノックされた。私はホルスターからベレッタM92を取り出すとドアに照準を向けた

ユウさんもホルスターから[ SIG SAUER SP2022 ]を取り出すと同じように銃口をドアのほうに向けた

 

「それじゃ、カオリちゃん。いよいよショータイムの時間だね」

 

「そうですね」

 

さっき飲んだ鎮静薬の効果もあり、頭のほうは冷えていた

 

『トントン』

 

ドアがノックされた。

本当にいよいよショータイムの時間だ

渚カヲルにはしゃべれないように口にガムテープをしていた

 

「それじゃ、ショータイムの時間だ。ドアのカギは開いていますよ!」

 

ユウさんが大声で言うと、ドアが開いた。

ドアの向こうには確かに碇ゲンドウと碇ユイが立っていた。

 

「どうぞ中に入ってきてください」

 

「そうさせてもらおう」

 

碇ゲンドウがそう話すと2人一緒に部屋に入ってきてドアが閉じられた

いよいよ舞台は整ったわけだ。ここは完全な密室。そこでユウさんが動いた。

 

「念のためチェックさせてもらいますよ」

 

そう言うと盗聴器発見装置を2人にかざした

結果は見事に盗聴器がいくつか仕込まれていた

ユウさんはそれを排除すると、靴で踏み潰した

 

「これで4人で話ができますね」

 

「そのようね」

 

碇ユイが話した。

盗聴器の件は驚いた反応を示してたところを見ると

保安諜報部が独自に動いているのだろう

時間はそれほど残されていなかった

 

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「それじゃ、何からお話をしましょうか?」

 

ユウさんが主導的な立場に立ち話を始めた

 

「彼の解放の条件ですが、僕たちが無事に第三新東京市を抜け出すこと。それが条件です」

 

まずは逃走ルートの確保

もっともネルフがそんな約束を守るとは思えないが

今はそれを信用するしかない

 

「それに関しては飲むは。他に条件は?」

 

碇ユイが口を挟んできた。

もっとも、今回の目的は彼女が狙いだったのだから

この状況は事前の予想通りに運んでいる

 

「碇シンジをどう思っていますか」

 

今度はユウさんに変わって私が話しはじめた

私の質問に碇ユイは答えにくそうな表情を浮かべた

 

「彼から伝言を預かってきています。あなたの答え方しだいで内容は変わりますが」

 

「シンジに会えるなら、私は何だってするわ」

 

「何だってですか。それがたとえ命を投げ出すような行為だとしてもですか」

 

「もちろんよ。一目でも会えるなら、そうするでしょう」

 

私の想像を超える返答で答えてきた碇ユイ

私はとっさにどうしようかと悩み始めた

いざ敵を目の前にしてぶるってしまったのだ

 

「それでは、碇シンジの伝言を伝えます」

 

それは私からのメッセージ。それも直接的なものだ

銃口を碇ユイに合わせると

 

「死んでください。これが彼のメッセージです」

 

「カオリちゃん!」

 

『バンっ』

 

 

 

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