海岸の町   作:アイバユウ

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第49話

 

電話から数十分後、私の部屋にユウさんとルミナさん、そして見知らぬ女性がもう1人一緒に来た

 

「その方は誰ですか」

 

私は不安になったがルミナさんが説明してくれた

 

「彼女はティア、私の友人だから安心してくれていいわ」

 

するとティアさんと紹介された人物が自己紹介をした

 

「ティア・フェイリア、ネルフ監察局監察部所属よ」

 

「私は水川カオリです。よろしくお願いします」

 

「こちらこそ、よろしく」

 

「自己紹介も済んだところで加持リョウジさんも入れて話し合いをしようか」

 

ユウさんは隣室に行き、加持さんを呼んできた。

加持さんは私の部屋に入ってくると、中にいるメンバーを見て一瞬驚いた表情をしたが

その後はいつもの笑顔に戻った

 

「これはこれは、ネルフ監察局のエースとも言われているティア・フェイリアさんじゃありませんか」

 

「そういうあなたこそ、ネルフで対外工作が得意といわれている加持リョウジさんじゃありませんか」

 

ティアさんと加持さん。どうやら犬猿の仲のようだ。当然だろう。片一方は世界を守るネルフ。

もう片一方はそのネルフの首輪の役割をしている機関に所属している女性。

犬猿の中になるのは当然の結果だろう。でも今回はそういうことはなしにしてほしい

 

「今回はネルフとか監察局とかは関係なく話をしましょう」

 

私がそう言うと、みんな驚いた表情を浮かべていた

何故だかは分からないが。その意味をユウさんが代弁するかのように言った

 

「君がそんなことを言うとは思わなかったよ」

 

「私もやるときはやりますからね」

 

そう、私はやるときはやる。それがたとえどんなに汚い手段だとしても

 

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さっそく私達5人で作戦の相談を始めた

 

「問題はどうやってチルドレン2人を誘拐するか。そこね」

 

ティアさんの言った通りそうだ。普通の手段では今回は誘拐劇は演出できない。

 

「学校から帰るところを狙うしかないわね」

 

ルミナさんが言った。ルミナさんの言うことも一理ある。

狙うなら登校中か下校中を狙うのが一番だ。

チルドレンの動向は保安諜報部がリアルタイムで把握している

その保安諜報部の部長でもある加持さんはここにいる。

情報さえ横流しをしてもらえれば誘拐することはできる

 

「さりげなく誘拐するんじゃなくて派手に誘拐劇を演出しましょう」

 

ティアさんがそう言った。どうして派手に誘拐劇を演出する必要があるのかと聞くと。

そのほうがネルフの評価が下がり、監察局の権限が上がると言った。

その言葉に加持さんは苦笑いをしていた

 

「ずいぶんとはっきりと言ってくるね。その作戦でいくのかい」

 

「そうだね。それが一番だね。問題はいつ誘拐するかだ」

 

「狙うなら高校への登校時が良いと思います。朝なら逃走もしやすいでしょう」

 

私がそう提案すると、他の4人はそれぞれの顔を見渡し頷くと、

 

「その計画でいこう。作戦はいつ実行する?」

 

「明日には第三新東京市に入ってまたあの部屋で下準備をしてその翌日に計画を実行します」

 

私の計画にみんなは賛同してくれた。

 

「やばいことは早く片付けないとね。あなたのためにも」

 

ティアさんがそう言ってくれた。

そうやばいこと、危険なことは早めに片付けるに限る

 

「それじゃ、私達はルミナの家に戻るわ。相葉さん、送ってくれますよね」

 

少し強制するかのような言い方にユウさんはお任せください、お姫様と冗談めかして言った

私は思わずその光景を見て笑ってしまった。それを見て他の人も笑みをこぼした

そうしてみんな、それぞれの場所に戻って行った

残された私は冷蔵庫からブラックのコーヒーを飲むとその苦味が今の私にはちょうど良かった

 

 

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