海岸の町   作:アイバユウ

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第98話

第三新東京市 バイクショップ

 

私は預けているバイクを受け取りに行った。もちろんレイも一緒に

携帯電話はカオルに預けてきた。尾行も撒いてきた。誰にも邪魔をされるわけにはいかないからだ

あいつも渋々と言った表情で協力はしていたがその直後にどこかに連絡をしていた

恐らくだが監察局だろう。監察局とつながっている事は何となくだが察しがついていた

だから詳しい計画までは話すつもりはなかった。絶対に邪魔をされるからだ

問題はどうやって検問所を突破するかだがそれについても完璧だ。

MAGIを使って偽造IDを作り出した。いろいろと口実を使ってリツコの端末を使わせてもらった

苦労はしたが、これなら検問所は突破できるだろう。そしてあの町に行く

そして今度こそ決着をつけるのだ。

 

「預かっていたバイクの整備は完璧だ。いつでもいける」

 

「ありがとう」

 

「美人の頼みには弱いからな。俺は」

 

このバイクやショップのオーナーがネルフと全く関係ない事は時間をかけて調べてきた

だから安心していられるのだ。しかしそれも今回で終わりだろう。このことが発覚したらもう同じ手は使えない

これが最初で最後の抵抗だ。私はバイクに乗り込み、例は私の後ろに乗り腰に手を回してつかまった

ヘルメットをかぶると発進していった。目的地はあの海岸の町

 

 

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ジオフロント ネルフ監察局 局長執務室

 

「本気という事だね」

 

『はい。僕に携帯電話を預けて尾行まで撒いています。2人は本気です』

 

「君からこういった情報がもたらされることは非常に有益だよ。おかげで対応がとりやすい」

 

『僕としても彼女にこれ以上負担をかけたくないだけですから』

 

彼がどこまで本気でそう思っているのかはわからないが。今は信用するしかない

それに今回の一連の動きについて、彼の情報は恐ろしいほどに正確だった

だからこそ信用しているのだ。信頼はしていないが。守るという事は確実だろう

おかげでティアを派遣したりすることができ、今後の対策が取りやすくなっている

 

「君の情報収集活動は高く評価するよ。それと我々への協力もね」

 

『彼女のためなら何でもします』

 

私は彼がよほどの覚悟を持っているかを理解した。だが同時にリスクも感じた。

下手をすれば彼自身の立場は極めて危ういものになる。そうなれば我々にも跳ね返ってくる

それだけは避けたい

 

 

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ネルフ本部 作戦部 部長室 葛城ミサトの執務室

 

「なんですって!」

 

『セカンドチルドレンとファーストチルドレンはこの街を出ていったようです。携帯電話はフィフスチルドレンが』

 

「アスカもレイも何を考えているのよ。こんな時に」

 

私はまさに悪夢だと感じた。ただでさえ緊張感が求められる時期にネルフにとって重要な存在がこの街から消えた

これはもうただ事ではない。重大な問題になることは確実だった。まずは2人を保護する事だが目的地には察しがついた

恐らくあの海岸の町。そして、ターゲットは水川カオリであることも。彼女がシンジ君であることを確かめるつもりなのだろう。

今度は自分たちの手を使って。だから私達にも黙って行動を開始した

追跡装置はすべて排除されていた。恐らく変装もしているだろう。MAGIを使って捜索するしかない

何としても市外に出る前に阻止しなければならない。

エヴァを操縦できるパイロットはあまりに貴重でそしてテロの標的になりやすい

そのためにも2重3重の警戒がとられていたがそれも無駄だったようだ。

保安諜報部に何を考えているのか苦情言ってやりたいが今はそんな場合ではない

夫である加持リョウジは彼女よりであることは分かっていた。

1度あの町に行っているからだ。私にも理由は言わなかったため詳細は分からないが

あいつが彼女に、いや監察局に何らかの形で協力している事は明らかだ

 

 

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