目覚めるとそこは無骨な牢屋だった。向かいにはもう一人いるが他は誰もいないようだった。私は確か、お兄様の反対を押しきり下僕を迎えに人間界に来た。護衛としてグレイフィアを連れて来ることになったが。自宅は差し押さえられていたので、廃屋に隠れていた。潜伏して何日か経ったとき、何かの音がなったと思ったらグレイフィアが消え、その後金属音がなったと思えば何者かに首を絞められ意識を失った。
つまり、ここは敵の!
「は!じゃああれは!グレイフィア!」
私の声に気づいたのかゴソゴソと動き体を起こした。
「お嬢様!ここは!」
「わからないわ!でも!ここは敵の!」
「その通り!」
私たちの話に対して誰かが答えた。
「私がここの主任である!ここは!我々人間に害する外来種である悪魔を研究する機関とだけ言っておこう。本当は君達をすぐにでもモルモットにしたいのが!君達にお客さんだ!紹介しよう!尋問部隊の皆さんだ!しかも全員がドSだ!」
「グレイフィアに手を出さないで!」
「お嬢様!」
「ああ。心配入らないよ!尋問するのは君だけだから、彼女は今以上に力を封印して協力者が欲しがっていたからその男にプレゼントしよう!ラッピングも忘れずに!」
「ぐっグレイフィアは!既婚者よ!」
「だから?それは血の繋がりよりも深いものなのかい?まあ私達には君達悪魔の事情なんて気にしないけど。ああ、悪魔自体をどうでもいいって言っているわけではないよ?君達のように傲慢で我々人間に対して害をなす悪魔に対してだからね。種族問わず尊重する悪魔なら我々も友のように接するからね!もういいよ入って!」
彼が言うと扉が開く音が聞こえ、誰かが歩いてきた。彼らは銀髪で、片方はグレイフィアと似ていた。グレイフィアの方を見るとあり得ない者を見たという顔になっていた。グレイフィアはその名を捻り出すように呼んだ。
「ユークリッド。」
「ええ!お久しぶりです、姉さん。」
「貴方はリリン!」
「は~い!ボクちんで~す!」
ユークリッドって確かグレイフィアの死んだ弟でリリンは先代魔王の子供!二人は明らかに研究者という服装をしていた。
「あなた!何で!」
「もしかして私が死んだとサーゼクスに聞かされたのですか?」
「ええ。」
「確かめることはしなかったのですか?」
「サーゼクス様がそう言ったから!」
「そうですか。では一つ聞きます。いいですか?」
「はい。何でしょう?」
「人間をどう思いますか?」
「劣等しか言いようがないです。悪魔にとっての搾取対象でしょう?違いますか?」
グレイフィアの言う通りだけど何か問題が有るのかしら?
「では、リアス・グレモリー貴女に聞きます。貴女の眷属は元は人間ですがそれについてはどう思いますか?」
「何を言っているの?下僕は下僕でしょう?本が何であろうと私の可愛いペットであることに変わりはないでしょう?」
「ペットと!言いましたか!」
「何を言っているの?当たり前でしょう?」
「そうですよ!ユークリッド?何を今さら当たり前のことを?」
「ええ!わかりました!」
「でしょう?」
「そうよね?」
「ええ!貴方達がどうしようもなく終わっていることが!リゼヴィム様!姉さんに正しい常識を埋め込みましょう!何でこんなことに成っているんだ!昔は人間に対しても平等だった姉さんが!」
「ユークリッドくん、いいかね?」
「ええ!ケイネス殿、リアス・グレモリーは好きにしてください。」
「ユークリッド!何を・・・グッ」
「グレイフィア!」
「では、行きましょう!リゼヴィム様!」
「うんうん、楽しみだな~!改・造!改・造!」
そう言ってユークリウッドはグレイフィアを担ぎ上げリゼヴィムと共に出ていった。
「それでは肺と心臓を治癒で再生しながら爪先からゆっくり切り刻んでやる!さぁ泣き叫べ!我らを劣等と呼んだ塵屑よ!悔みながら、苦しみながら、絶望しながら死んでいけ、そして死にながら呪うがいい。貴様達の王の臆病ぶりを……人間を辱めた貴様の兄達をなァ!」
「着いたよ~!ユークリッドくん、そこに寝かせて!」
「寝かせて拘束しました。」
「オッケー!そこのヘルメットみたいのつけて~!」
「つけました!これは?」
「よくある洗脳する機械!これで人間社会の常識を埋め込むよ!駄目だったら脳改造かな!」
「そうならないこと祈りますよ!確実になるの思いますが。」
「よ~し!レッツ起動!」
ウィーンと機械が起動されると同時に私の頭になにかが流れ込んでくるような感じがした。私は、ワタシは、
「あ~!意識を刈り取るの忘れてた!ズコ」
意識が途切れた。
「どう?」
「解析結果としてはやっぱり駄目ですね。この刷り込みは記憶領域には無いようです。魂を改竄しているようなものでしょう。この個体は駄目ですね!記憶の抽出を開始!・・・完了!サーゼクスのやつに会うまでの記憶から人格の形成を開始・・・完了。リゼヴィム様!」
「グレイフィアちゃんの身体をベースに新たに肉体を作って!」
「そこにこのデータをドーンと!」
作ったのはサーゼクスに会う前までの記憶から人格を形成したグレイフィア。つまり汚染前の彼女である。
「ユークリッドくん、彼女をお願い!ボクちんはこの個体を改造するから!」
「わかりました!楽しんでください!」
「うん!えっへっへ、魔改造!」
まずは脳改造。人格はそのままだけど口に出せずこちらの命令は絶対にして新たに人格を作成、こちらを主人格にして素の方はこちらを認識して思考できるが表に出ることは内容にして。
次は身体かな?やっぱり目からビームは必須だよね!眼球からビームを発射できるように目をくりぬいてボクちんが作った目からビーム発射装置をイン!右腕には変形して鈎爪状になるように腕を改造!もちろん機械にして輻射波動機構をつけて!背中の悪魔の羽は取り除いて折り畳み式の機械を取り付けてエナジーウイングをつける!あっ!エネルギーどうしようか?そうだ最後にサーゼクスくんの前で自爆させるために小型の核融合炉を搭載してこれが心臓の代わりになるようにする。ああもう!全身機械に変形するようにしよう!そうしよう!これから面白くなりそうだ!
そうして数時間後、
私は起動した(目覚めた)。
「おっめでと~う!昔の自分に挨拶を!」
「ええ。私はこれより彼の指揮下に入りいずれサーゼクスを殺す。故にお前は苦しみ嘆けろ、私の消滅まで!」
今話人物設定
リゼヴィム・リヴァン・ルシファー
人間界にてロイド・アスプルンドの名で研究者をしている。専門は機械工学だが人体改造も出来る。趣味は魔改造。因みに、彼に会ったヴァーリはあまりにも変わりすぎていてかなり戸惑った。見た目も変わっていたため会った瞬間は誰かわからなかった。今は良いお爺ちゃんである。現在、孫のために彼の鎧をモチーフにランスロット・アルビオンという機体を製作してる。
ユークリッド・ルキフグス
姉に対してのヤンデレ。あくまで好きなのはかつての姉であるため、今回リゼヴィムによって製作した。いずれ姉の顔似のハーレムを築くことが目的。
ケイネス
皆さんご存じのケイネス・エルメロイ・アーチボルト。ここでは悪魔を研究する機関の主任。自らの魔術を進歩させるために科学にも身を売った人物。だが魔術〉科学