「メトシェラあなたが?確かに力は感じますが、確かめる術はありません。どうしましょう?」
「ミカエル様、私達は加護を授かりに来たのです。加護が何らかの作用を得る場合もございましょう。」
紫藤神父の発言を受けて納得したように、
「いいでしょう。加護による何らかの作用がおきるとも限らないし、彼のことも興味深い。他の熾天使も呼んで試してみましょう。もし何もなくとも熾天使4人による加護となると教会内でも立派な人物となるでしょう。では、明日加護を与えましょう。」
ミカエルはそう言って転移した。私は紫藤神父と共にその場を後にした。そして宿で、
「誄くん。熾天使様からの加護なんてすごいことだよ!しかも全員からのなんて!」
「私は事実を述べた。その結果こうなった。ただそれだけだ。」
紫藤神父のテンションはウザかった。まるで女神の自慢をする水銀のように、私は無理にでも話を切り上げると就寝した。そして次の日、私は加護が貰える会場へ移動した。本来加護とは熾天使以下の上級天使が与えるものだが、私の場合は熾天使しかも4人からなので本来の会場とは別の場所で行った。
「では、兵藤 誄。貴方に我々熾天使の加護を与えます。この場所で祈りの態勢になってください。」
「わかった。では、ミカエル殿この位置でよろしいかな。」
「えっと、もう少し右です。はい、そこでいいです。」
「では、ウリエル、ラファエル、ガブリエルいきますよ。」
「「「はい。」」」
熾天使達から我が身に光が入ってくる。……………何だこれは、力が抑えきれない。
「うおおおおぉぉぉぉ。」
我が身から膨大な力が溢れてくる。その力を循環させ馴染ませていくとバサッと音と共に背中に何か違和感が、しかも頭上に何かが光っているように感じた。
「これは何ということでしょう。まさか加護によって天使となるなんて、しかも我々と同じ数の翼が。」
ミカエルの言葉を聞き、背中を確認してみると黄金の翼が。熾天使達と比べると翼には闇のような模様と黒のラインが入っていることを除けば同じようなものだった。ふと思い出したようにこれを見学していた紫藤神父の方を見てみると、目を見開き(白目)口を開けて気絶していた。気絶している紫藤神父をおいて私たちは話始めた。
「「「ミカエル、これはどういう事ですか?」」」
「いえ、言ってませんでしたね。彼はあのメトシェラの転生体だそうです。」
「「「な、」」」
「ミカエル殿、言ってなかったのか?」
っと私が質問すると、
「はい、サプライズのようなものです。驚きましたか?」
「「「驚くなんてものじゃないですよ!!!」」」
ミカエルはイタズラが成功したのか嬉しそうにしていた。その後、ミカエルとの協議の末、私が正式に勢力に入るまで秘匿し正式に入った後5人目の熾天使メトシェラとして発表することになった。勢力に関する話し合いで、
「ミカエル殿、私の住んでいる土地は悪魔の物と聞いたが実際はどうなのだ?」
「如何とはどういうことですか?因みに私達のことは呼び捨てでいいですよ。これからは同じ熾天使なので。」
「了解した。私の住む国は日本。ならば日本神話のもの達も存在するため土地は彼らの物ではないだろうか?」
「その通りです。名目上のみ悪魔の物となっていますが貸し出された土地であることに間違いありません。」
「なら、日の本に住むものとして天使勢力に入る以上何らかの形で挨拶するべきではないだろうか?」
「道理に適ってますね。いいでしょう。行くときは連絡をください。先ぶれを出しておきましょう。」
「心遣い感謝する。」
「いえ、貴方が対外的にも良く(天使勢力に)入ってくださるための下準備だと思ってください。」
「では、これにて。紫藤神父帰るぞ。」
私はミカエルに礼をして気絶している紫藤神父を引きずり会場を出た。宿につく手前で紫藤神父は目覚めたがボロボロになっていた。
次は日本神話との対面の予定です