日本へ帰って来た。ある日、教会では何やら浮足立っているように感じた。同じ疑問を抱いたのか、紫藤神父は他の者達に何やら聞いて回っていた。私が何か手伝えることはないかと聞いたところ、
「君はこれから日本神話の方達の所へ行かなければならないだろう?私達で処理できることだから気にしなくてもいい。」
「ふむ、そうか。なら私はミカエルに連絡を取り日本神話の神への謁見を求めて来よう。」
「ああ、行ってらっしゃい。」
その後自宅へ帰りミカエルに連絡を取り先触れを出してもらった。次の日、私は高天原の前にいた。境内から巫女らしき人物が歩いてきた。
「兵藤 誄様でしょうか?私は案内を申し付かっている者です。」
「ああそうだ。案内を頼む。」
先導の下、私は神の下へとたどり着いた。
「貴殿が日本の主神か?」
「そうじゃ、妾がこの日の本の神、天照大神じゃ(この方、老成しすぎじゃないですか!魂も少なくとも1000年は存在し続けているし、玉藻ボロが出ないか心配です。更にはなんでこの人神格持ってるんですか!)」
「神としては力が低いとは思ったが」
「妾は戦闘系の神じゃないからのう(アンタが強すぎなんです!)。」
「本題に入ろうか。先ぶれに出している通り、此度天使勢力に入るに至って挨拶に来た。日の本に生まれた身の為、外国の勢力に入るに当たって挨拶は当然だと思い来た所存。」
「(ちょ、よりによって日の本出身の神格持ちが出ていく!いや、これを天使側への貸しとすれば悪魔への牽制となるんじゃ?よし、そうしよう。玉藻ちゃん、ナイス名案。私、ナイス。)確かに挨拶は必要なことじゃろうな。しかし、天使側はこうも連絡してくるのに悪魔側は一度たりとも言って来ないばかりか、我が国の民草を無理やり連れて行くばかり。ハァー、相談役の者共に会いに行くべきか?」
「そうか。(長いな。ん?)天照大神、相談役とは?」
「ああ、彼らは我が国の神ではなくもっと上位に位置づく者だ。・・・しばし待て・・・何?・・・あい、わかった。相談役がそちと会ってみたいとどうだろうか?」
「ふむ、では行こう。」
天照大神の先導の下、移動を開始した。その途中、天照大神はこんなことを聞いてきた。
「そちはこの国の成り立ち、いやこの世界の成り立ちに空白期があることはしっておるか?」
「存じないが、何かあったのか。」
「知らないなら説明しよう。かつてこの世界は一人の女神と三人の守護神がいた。ある時、一人の邪神が現れ女神と二人の守護神を殺し神の座を奪った。生き残った守護神は邪神の世界が完成しないように抵抗し続けた。彼と彼を慕う者達は邪神からの尖兵を打ち払い、僅かに残った土地を守り続けた。ある時邪神の世に複数の若者たちが誕生した。彼らは守護神とその仲間と対峙していくうち人として大切な感情を持ち始めた。守護神と対峙する時、彼らは邪神の尖兵ではなく一人の人間として存在した。対峙の末、守護神は彼らに後を任した。その後彼らは邪神と戦い、勝ちこの世界の神となった。ん?着いたな。この先にいるのがその神たちだ(二人ほど違うが)。妾や地上の神たちはあくまでこの世界を運営するための端末でしかない。本来この事実は各神話の主神しか知らぬことだ。彼らこそが第七の神 曙光八百万だ。」
神がいるという空間に入った瞬間、数多の桜吹雪に襲われた。そこには多くの桜が存在しその中でも一番大きな枝垂桜の根元に8人の人物がいた。その中の一人が、
「玉藻ちゃん、そんなとこに、いないでこっちきて飲もう!」
「妾は公務がある故断らせてもらおう。」
「玉藻ちゃん、そんな古臭い喋り方じゃなくていつも通り話そ~。うりうり~」
「紫織さん、客人がいるんですしそんなテンションは駄目でしょう。」
「宗次郎硬すぎ~、ねぇ覇吐?」
「そうだぜ。宗次郎、お前は硬くなりすぎだ。」
「ハァッ、テメェ等が緩すぎなんだろうが。」
「「黙れシスコン」」
「ンだと、喧嘩売ってんのかぁ!」
「三人とも客人の前だ。私闘は慎みたまえ。」
「そうだ。そうだ。夜行様の言う通りにしろ。」
「「「チビは黙ってろ」」」
「誰がチビだぁ!」
「龍水様も兄様も覇吐様や紫織様に乗せられないでくださいませ。」
「あ~、すまない客人。こちらが読んだのにこうグダグダになってしまって、そうだ玉藻は下がっても良いぞ。ここにいたのではあの阿保どもに絡まれるだろう。」
「では、竜胆様失礼いたします。」
「ああ。では改めて私は久雅竜胆鈴鹿。あの馬鹿どもの大将をしている。」
「私は兵藤 誄。かつてルートヴィヒ・ヴァン・ローゼンクランツ、水銀にはメトシェラと呼ばれていたものだ。」
「やはりか、魂を見るに旧世界のどれかの出身かと思ったが、刑士郎達の他にいるとはな。」
「どういうことだ。」
「ああそれは、確か刑士郎はヴィルヘルム・エーレンブルグ、咲夜がヘルガ・エーレンブルグの転生体だったと思うが、ん?メトシェラ殿何を?」
『
闇が落ちてくる。刑士郎めがけて極大なビーム(黒)が、
「のあ、あぶねぇじゃねぇか。何すんだ?」
「ちっ、外したか。貴様、クラウディアはどうした?お前彼女の半分を埋めるといっていたではないか。ノアの子がメトシェラに勝つどおりがあろうかいやない。故に、ここで朽ち果てろ。」
「まてまて、メトシェラ殿、彼は転生体といっても貴公のように記憶があるわけではないので、別人だ。」
「ん?そうなのか。それはすまないことをした。」
「なに、良い。あの馬鹿もお灸をすえる結果になったし『おい、待て。』『はいはい、兄様。向こうに行きましょう。』『おい、どこへ連れていく咲耶』でだ、言いたかったことは時々でいいから此方へ来てくれることと依頼を受けてほしいということだ。もちろん拒否権はあるがどうだろうか?」
「それぐらいなら受けよう。ただし、」
「なんだ?」
「あの刑士郎という男を時々でいいから殴らせてもらえるだろうか?」
「それぐらいなら良いぞ『おい、俺抜きでンなこと決めんじゃねぇ』では、契約」
「成立だな。『おい、テメェも勝手に決めんじゃねぇ』うるさいやつだな?」
「まったくだ。」
これにて日本の神だけでなくこの世界を統べる神との会談を終えた。
文章を書くというのはここまで疲れるとは。