「出立の用意は出来たかな?」
「はい、勿論ですわ!」
「私達の役割はあくまでバックアップだ。今回は表に出ることはない。」
「解っています。今回は傍観に撤しろということでよろしいですの?」
「ああ、その通りだ。では、行くぞ!」
「はい!」
オッス、イッセーだ。父さんや母さんに部長が掛けていた暗示がとけているから、部長はさりげなく父さんや母さんに暗示を掛けようとするが姉貴が渡したアクセサリーの術式に弾かれて掛けることが出来ないようだ。部長は姉貴に詰め寄り、
「貴女、どういうつもり?」
「何の事でしょうか?」
「惚けないで! 兵藤夫妻に掛けていた暗示の事よ!」
「ああ、あれなら解かせて貰いました。」
「何で解いたのよ!」
「何故って? 民間人に本人の許可なく勝手に掛けたと思われる物は普通解きますよ!」
「説明できないことを誤魔化すには暗示は必須じゃない!」
「何故誤魔化す必要が? 疚しいことが無ければ有りのままを報告するべきでしょう? 彼が悪魔に成ったこと両親にはしっかり報告しておくのは必須ですよ。それにいずれ別れなければいけなくなるでしょう? 今のうちに報告して悔いの残らない様にするべきです!」
「貴女、私に逆らうの? 私の領土で行動できなくしてあげましょうか?」
「その前にこの地は悪魔の領土ですらないでしょう? この国は日本神話の領土と言うべき場所であり、私達はこの方達からは国内での捜索等は許可が降りています。また、日本政府も日本神話経由で許可を頂きました。ですから貴女に許可を求める必要は有りません!」
「なっ?!」
「もういいでしょう? 貴女の我が儘に付き合ってはいられません!」
「なあ、姉貴。部長に言い過ぎじゃねぇか!」
「イッセー!」
俺は姉貴の言い分は正しいと思う。だけど何故かここで認めてはならなら気がする。眷属として主を庇わなきゃ!
「この地は部長が魔王様から任された場所なんだぜ! 管理者に対してその口の聞き方なんだよ!」
「イッセーくん、先程言ったようにこの地はグレモリーの領土ですらない。不良が言っている縄張りのようなものです。しかも彼女は冥界から直接この地に来た。その為この国の入国管理等に名前は登録されていないため、密入国者ということでことになります。この国にいること自体おかしいこと解ってますか?」
「冥界から出たときにしっかりしたわよ。」
「それはあくまで冥界側の物でしょう? 人間界の物とは別でしょう? それでは意味が無いでしょう。」
俺達は言い返せなかった。俺は悪魔だ。神も存在するのに何で俺は日本の神々の存在を気に止めなかったのだろう。この地は悪魔の領土と教えられていたからか? 【悪魔が至高の存在】だからか? 何故なんだ! 何だか頭がいたい。寝よう! そして俺は眠りについた。
ーーー思考にバグが見られました。
悪魔の駒、思考改竄プログラム起動
改竄スタート・・・・・・成功
悪魔の存在を神格より上に設定
簡易【万仙陣】を起動
開始します・・・・・・失敗を確認
簡易修正を行います。ログをグランドマスターに送信・・・完了
プログラム終了しますーーー
悪魔をもっと外道な存在にしたい。