ハルユキside
黒雪姫先輩の入院中、誤って安全マージンとらずにlevel upした僕は幼馴染のタクと名も思い出せない傭兵(バウンサー)のおかげで安全領域までポイントを回復することに成功した。そんなことより、先輩の退院予定日の一週間前の今日全校集会で2年生にドイツからの編入生が入って来た。彼の自己紹介曰く小学生初期までは日本にいたらしい。念のため、加速して対戦可能者を調べてみた。そこにあったのは、【シアン・パイル】level4これは先日転入したタクのアバターだ。その下に初めて見る名があった。
「(【ブルート・カズィクルベイ】でlevelは、6?僕やタクよりも上!先輩に報告しなくっちゃ。)」
編入生の方を見ると、目が合った。まるで僕がバーストリンカーであることが悟られたみたいに。
放課後、僕はタクと共に先輩の入院先の病院へ急いだ。
「そんなに急いでどうしたというのだ。ハルユキ君。」
先輩は興味深そうに聞いてきた。僕とタクは事情を説明した。
「ふむ、ドイツからの編入生か。しかもバーストリンカーか。アバター名は何だったのだ?」
「えっと確か、【ブルート・カズィクルベイ】だったような。」
「何だと、その名は確か。」
「知っているんですか?マスター」
「うむ、奴は我々純色の王がまだlevel6の時、levelが3上だった赤の王を途中から一方的に惨殺したのだ。」
「「ええー、王をですか?」」
「うむ、まだ王でなかった時だ。今戦ったらどうなるかわからんが。何か聞きたいことはあるか?」
「えっと、では僕からいいですか?マスター」
「うむ、何だ?」
「ブルートとは青系の色なんですか?」
「いい質問だ。ブルートとドイツ語で血を意味する。故に彼のアバターは赤色に属する。」
「じゃあ先輩。僕からですが、赤ということは近接戦に持ち込めばいいんですか?」
「あー、それなんだがかつて赤の王と戦った時は最初素手で圧倒していたのだよ。今は更に強くなっていると予想される。近距離・中距離と得意とし、かつて負けたのは相手が超遠距離からスナイプしてカウント切れで負けたためだ。ぶっちゃけ情報が不足しているため対応が取れん。」
「それなら、僕が挑んで来ますよ!」
「えっ本気かい?ハル」
「うん、先輩の為に僕が体を張る必要があるんだよ。」
「ハッハルユキ君、わっ私の為に?!」
「(ハルやマスター青春してるなぁ)」(・∀・)ニヤニヤ
「こほん。ハルユキ君、対戦頑張ってくれたまえ。タクム君もサポートよろしく。」
「「はい」」
次の日放課後
ヴィレムside
昨日は仕掛けてこなかったなぁ。久しぶりの対アバター戦だ。楽しませてくれよ。ッ来た。
『Here comes a New challenger !!』
「霊域ステージか、相手はどっちだ。」
表示されているのは自分のアバター名と【シルバー・クロウ】level2 level差は4
「おい、テメェじゃあ役不足だ。バトルロワイヤルモード申請してやっからテメェも入って来いやぁ!」
観戦している【シアン・パイル】に挑発する。【シアン・パイル】は分が悪そうだったため【シルバー・クロウ】に確認するとフィールドに降りてきた。カウントも始めからになり、戦闘が再開した。
「名乗りなクソガキ、戦の作法だ。」
「ネガ・ネビュラス所属、【シルバー・クロウ】」
「同じく、【シアン・パイル】」
「クハァ、【ブルート・カズィクルベイ】」
「「「じゃあ、尋常に勝負しようかぁぁ」」」
「ハル、僕が前に出る。ハルは必殺技ゲージ貯めて」
「了解」
【シアン・パイル】が向かって来る。【シルバー・クロウ】は周りの水晶を破壊している。
「___
体から杭が突き破るように生える。杭が生える様子は初見の奴らは少し引く。故にそこを狙う。
「オラァ、ボーっとしてると当たるぞぉ。」
杭を二人と周りの水晶に向かって射出した。こっちを向いていた【シアン・パイル】は防いだが、
「ガハァ」
「ハル!無事?」
「何とか。」
水晶を破壊したことで必殺技ゲージが大幅にたまった。
「クハハハ___
生える、生える、杭がそこら中に生えてくる。そして空は霊域ステージ特有の神秘的なものでなく紅く禍々しい月がある紅い夜に包まれていた。
「えっ、何これ。」
「あ~、ボーっとしてるとこ悪いんだけど死ぬぜ。」
杭を【シルバー・クロウ】に向けて射出したが、
「いねぇ、どこ行きやがった?………上か?」
「ゲッ気づかれた。」
「オラァ」
上空の【シルバー・クロウ】に向けて射出した。
「僕を忘れてもらったら困るよ《ライトニング・シアン・スパイク》」
「クハァ、___
「えっ」
俺は高速で動き【シアン・パイル】の後ろに回った。
「俺に二つ目の形成を使わせたんだ。褒めてやるよ。Auf Wiederseh’n.」
パキーンッと音を立て【シアン・パイル】は砕け散った。
これで書き溜めたぶんが終わった。