ハルユキside
「えっ、タク?」
相手の不意を突き、必殺技を叩き込んだはずの【シアン・パイル】が砕けた。僕にはそう見えた。ふと気づいて後ろをみると、バイクに乗った【ブルート・カズィクルベイ】の姿が。僕はなすすべもなく轢かれた。撥ねられたのではなく、轢き潰された。相手のバイクより、僕の硬度が高かったのかわからないが完全に潰されたわけでなかった。だが、中途半端に潰されたせいで痛みも倍感じていた。
「痛ぇか?痛ぇだろ――嬉し涙流せやオラァッ!」
「グアァァ」
潰されて動けない僕に対して彼は杭による射出で急所を外した攻撃をしてきた。杭が掠ると痛みが、杭が刺さると痛みが、アバターに血は無い筈なのにダメージを受けた場所から出血するような痛みが襲って来る。僕の頭には今痛いということしか考えられなかったが、ふと自分の必殺技ゲージが半分以上溜まっていることに気付いた。それ以上は、随時くる痛みでゲージは上がるが何かに吸われるように徐々に減っていくため、上昇することはなかった。羽は無事、彼は僕を侮っている。なら、
「最後まで全力で戦う!それが僕の意思だぁぁぁ!」
翼を広げ飛び立ち彼に向って急降下しながら、
「《ヘッド・バァァットォォ》」
「なに?自爆特攻かぁ?串刺しにしてんやんよ。オラァ!」
彼は僕に対して杭を射出した。もう僕のHPは残り少ないため勝つことはできない。だが、僕は彼にダメージを与えてることを諦めない。もう僕はいじめられるだけの男じゃないんだ。先輩やタクのような仲間のためにも、ただあきらめるんじゃなく最後まで戦う。それが強さの証なんだ!
「うおおおおぉぉぉぉ。」
「な?!クソォ!」
懐に入れた。なら、このままぶつかるだけ。そう思っていた僕の身の前には彼の体から杭が。
「残念だったな。」
僕のHPはなくなり、僕の体は砕け散った。
ヴィレムside
戦闘が終わった。
「あ~、やっちまった。なんで俺はいつもああなるんだろう?」
おどおどした子が加速するとハイテンションな似非英語を使うバイク乗りしかり、おどおどつうかクネクネした男がバイクに乗ると豹変する刑事しかりと、加速中かなり言動や行動が荒々しくなってしまうのだ。
「これ、絶対にトラウマ植えつけたかもなぁ?はあ、マジどうしよう?」
よくあるオリ主のように強さを見せつけて仲間にしてもらおうという計画が破綻したかもしれない為である。今後どう対応するかは相手の動き次第、つまり行き当たりばっかりとなることまちがいない。
ハルユキside
戦闘後、僕とタクは先輩に今日の試合というか虐殺について報告した。
「先輩、怖かったです~。」
「おうおう、頑張ったなハルユキ君。」ヾ(・ω・*)なでなで
「(僕、やっぱり邪魔かなぁ?)イチャイチャしてないで話を続けましょう!」
「「イチャイチャなんかしてません(ないぞ)!」」
「ハアー、で?これからどうするんですか?」
「しかし、学校から追い出すことは無理だろうし、勧誘か不干渉かな?」
「でも先輩!あんな怖い人と仲良くなんて出来ませんよ!」
「ハルは怖がりすぎだと思うけど?」
「一方的にいたぶられたら、怖いに決まって………」
「どうしたんだい、ハルユキ君。」
戦闘を思い出して、僕は震えた。携帯端末のようにブルブルブルブルブルブル・・・
「大丈夫か?ハルユキ君。」
「(普段運動しないハルがあんなに震えるとカロリーをたくさん消費して、少しは体質の改善になるんじゃ?)」
ハルユキを心配する黒雪姫をよそに、タクムは場違いなことを考えていた。その後震えが止まったハルユキのこともあってこの件は様子見にすることになった。
本当に投稿陣良く書くなぁ
少しずつ書けるようになれるといいなぁ