アクセル・ワールド 闇の不死鳥(仮)   作:羽撃鬼

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第6話 災禍の鎧ともう一つの物語

ハルユキside

あの一方的な蹂躙から数日経ち、先輩も病院を退院した。彼からの僕やタクへの接触はなく、先輩は編入生である彼の手続きに生徒会として会話する程度である。そのことが余り気にならなくなってきたある日、

 

「おかえりなさい、お兄ちゃん!」

 

自宅に帰り、自室に向かっていた僕に向かってリビングの方から声が聞こえた。それから、ハプニングがいろいろとあったものの自称従妹が赤の他人(バーストリンカー)だということが分かった。こんなことをした理由は協力要請で無茶な要求をしてきたので戦うことになったが相手はlevel9の現赤の王だった。彼女【スカーレット・レイン】との戦闘で負けつつも後日先輩と会談することになった。そして会談する日、僕の家には先輩、タクそして彼女【上月由仁子】がテーブルに座っている。何故名前を知っているのかはネームタグを交換したからだ。この時、先輩のタグが黒雪姫だったことはユニコちゃんは本名じゃないことを憤っていたが自己完結した。本題に入るべく会話を続け、彼女は決意を持った目で、

 

「あんたの背中の翼……《飛行アビリティ》を、たった一度だけ借りたい。《災禍(さいか)の鎧(よろい)》を破壊するために」

 

先輩はユニコちゃんの言葉に激甚な反応を示し、拳をテーブルに叩き付け叫んだ。

 

「馬鹿な! あの《鎧》は……すでに消滅したはずだ‼」

「あ……あの。何なんですか、その……サイカのヨロイ、って?」

「あ~、それはしいて言うならば呪われた《強化外装》というべきか。RPGにあるようにこの装備は呪われているとかいうやつだ。使えば呪われ、アバターだけでなく現実の精神にを影響を現す。しかも、全損させたらほぼ確実に倒したアバターのいずれかに乗り移り、同じことが三度繰り返したが、二年と半年前、《純色の七王》で四人目の【クロム・ディザスター】の討伐に参加し、その消滅をかくにんしたはずだが。」

 

その後、当時の【クロム・ディザスター】討伐の《リプレイ》をみんなで観た。ただ見る前に直結用のケーブルの長さで先輩とユニコちゃんが荒れた。僕と先輩とユニコちゃんのやり取りを見てニヤニヤしていたが。それから、明日決行ということで会談は終了した。ニコと先輩が家に泊まるということになったが。

 

 

ニコとの会談があった日の放課後別の場所で

ヴィレムside

 

「あ~、あいつら。何で、接触してこねぇんだよ。」

 

俺は不満を言いながら中野区まで出ていた。ん?なんだ?こっちを見てくる少女がいた。

 

「お前、強いな。私と勝負しろ!」

「あ~、勝負って言っても何する気だ?」

「む。もちろん、拳と拳のぶつかり合いだ!」

「はあ。ソーシャル・カメラの在る所でやったら警察が来るから無理じゃねぇか?」

「問題ない。私の屋敷に戦えるスペースはある。だから、戦え!」

 

何かと思えば戦闘狂にエンカウントしたか、まあ俺も加速世界では戦闘狂になるんだが。そして、俺はその少女に引きずられていった先で彼女がじいやと呼ぶ執事と思われる男性がこちらを見て「大変ですな。」といっているようだった。そしてこちらを興味深そうに見ている父親らしき男性もいた。それから彼女は俺に向かって、

 

「自己紹介をしてなかったな。私の名は千明ちあきだ!」

「ちあきが名乗るなら私も名乗ろう、私は千明宗重郎。ちあきの父親でサウザー・グループの総帥をしている。」

 

思ったより大物の家系のようだった。だが名乗り返さないのは失礼に値すると思い、

 

「俺の名前はヴィレム。ヴィレム・ハーケンベルグだ。」

「む? ハーケンベルグといえばドイツの名家ではないか。」

 

そうなのだ。俺も故母親の実家に引き取られるまでは知りもしなかったことだが、結構名の知れた家系らしい。何故、故母親はこの家を出たのかは俺にはわからんが問題が一つ、現在次期当主候補に俺も入っているのだがもう一人の候補が女性かつ軍人でしかも、当主になるつもりがない。俺には優しい(俺は姉と慕っている)が周りからは恐れられている(養父達も含め)。普段から軍服を着ており事故で負った火傷が顔の半分を占めており、ぶっちゃけ顔出すのがNGな存在である。もうすぐ、行き遅れと呼ばれるもの達の仲間入りするのも時間の問題である。故にもう次期当主扱いとなっているため、

 

「はいそうです。一応周りからは次期当主(確定)候補と呼ばれています。」

「そうか。そうか。なら……」

 

彼は何かを企んでいるように思えた。思考する間もなく、

 

「父様と話してないで、戦え!」

「ヴィレム君。ちあきの相手をしてくれないかな?」

「わかりました。なら、受けて立ちます!」

「私自ら審判を務めよう。ルールは、気絶・降参したら負け。ただし、刃物など傷が残るようなものを使うのは禁止。つまり打撃のみだ。大丈夫かね?」

「上等!」

「わかりました。」

「では、始め‼」

 

まあ。試合がどうなったというと中盤で雨が降ってきたことによる痛み分けで終わった。ちあきは不満そうにしていたが、時々は相手をしてやることになったらかなり喜んでいたがリアルで友人ができたことは俺にとってもいいことだ。ん?あれ?俺友達、いたっけ?まず、グランデだろ?ファルコンだろ?ブロッサムだろ?あれ?三人?しかもそのうち二人は全損してもういないしこいつら加速世界でのことだしリアルではリアルではマジちあきが初?

 

「どうした?」

「いや、自分がボッチだったと再確認してしょげていた所だ。ゲームでは友人がいたのに」……orz

「おい、ヴィレム。本当に大丈夫か?」

 

心配してくれるちあきが女神に見えた。何か脳内でクサレボロ外套がGOサイン出しているが無視しよう。

 

「ああ、ダンケ。ヴィルと呼んでくれ。」

「では、私のことはちあきと。」

「ならついでに私のことも名前で良いよ。」

 

愛称で呼ぶように言ったら自分らも名前で呼ぶように言ってきた。さすがに父親の方は無理だからさん付けで妥協してもらった。その後夕食に誘われご一緒したが、会話中に明日も来ることを約束された。

 

 

 




書いてるうちにちあちあ召喚してしまった。原作に絡みつつマギサガーデンにも絡みたいと思います。
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