OVERLORDと牙狼のクロス作品です。
Dive Massively Multiplayer Online Role Playing Game。
通称、DMMO-RPG。
仮想世界で現実に居るかの如く遊べる体験型ゲームの事である。
西暦2126年に発売されたそのタイトルは、数多開発されたDMMO-RPGの中でその広大な
マップと異様な程広いプレイヤーの自由度から、日本国内に於いて爆発的な人気を博した。
それから十二年。
ユグドラシルは、最期の時を迎えようとしていた。
時同じくして、とあるギルドのギルド長が、ユグドラシルの最期を見届けていた。
そのギルド長は、このユグドラシルに於いて様々な伝説を作り、多くのプレイヤー達を救い
プレイヤー達を魅了させた。
そして何より、ユグドラシルの最凶ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」と名を知れる異業種
中心の極悪PK集団と同盟を結び、異業種だけを狙うギルドを壊滅させ、強力なモンスターや
PKに殺られそうなプレイヤーを救い、此れを討伐し、プレイヤー達から名声を浴びせられ
やがてそれは、ユグドラシルの伝説となりプレイヤー達は彼をこう呼んだ。
彼こと黄金騎士は、「アインズ・ウール・ゴウン」と同盟を結ぶ二年前、彼はとある期間限定クエストに
参加していた。
運命の悪戯か、神の気紛れか、ユグドラシル運営者から指定された期間限定クエストにクリア出来た
プレイヤーはユグドラシル運営者から、願いを可能な部分だけ叶えると言う内容であった。
プレイヤー達から見れば願っても無いチャンスでもあり、胡散臭い気持ちでもあった。
その期間限定クエストに彼は参加し、多くのプレイヤー達と共にクエスト攻略に向かった。
とある森の中にある祠が期間限定クエストのダンジョンなっていた。
そこに待ち受けていたのは、『一撃』と書かれた看板であった。
それを見たプレイヤー達と彼は、これはどうゆう意味かすら理解できなかった。
『一撃』と書かれた看板の奧向こうに祠の中に入るための穴があった。
プレイヤー達と彼は、その祠の穴に向かって行った。
その祠に入って、気付くべきだったのだ。
“一撃の意味という恐ろしい結果が待っているという事を・・・”
祠に入って二分が経ち、プレイヤー達と彼はモンスターの大群と遭遇してしまい、先導していた
プレイヤーの二〜三人は、モンスターの攻撃を受け、ロストしてしまった。
これを見て彼は悟った、祠の入り口にあった看板の意味を。
それを悟った彼は、プレイヤー達を置いて我先にと祠の奧へ向かった。
そんな彼を阻もうとモンスターの四〜五匹が、彼の前に立ち塞がった。
だが彼は、そんな事も御構い無しに突っ込み、モンスターの攻撃を最小限に回避し、カウンターで
モンスターを倒し、祠の最深部に向かった。
彼は、何れ位進んだのであろうと思いながら、祠の最深部へ到達した。
他のプレイヤー達は恐らく全滅したのであろう。
DMMO-RPG史上最高位難易度クエストですら簡単だと思うくらいにこのクエストは危険かつ運営の
罠だったのだ。
人の欲を利用して、願いを叶えると言う甘い罠を仕掛け、“残念でした”と運営者達はせせら笑う様に
見ているかもしれない。
だが彼は、たった一人で祠の最深部に到達し、クエストクリアをはたしたのだ。
だが、そんな彼を祝福する者は誰一人いなかった。
《ほう、・・・たった一人でよく辿り着いたな》
この悪魔らしい声が聞こえなければ・・・
彼は、その悪魔らしい声の聞こえる方へ向けると、そこには髑髏に似た禍々しい指輪が喋っていた。
彼は思った、ユグドラシルに喋るアイテムなど存在するのだろうか?そう思った彼は、喋る髑髏の
指輪に問いをかけた。
「お前は、一体何なんだ?」
《おい小僧、名を名乗る時は自分からと言うだろ?…まぁいい、俺は魔導輪“ザルバ” だ。
黄金騎士をサポートする魔導輪、ようは黄金騎士の相棒だ》
「魔導輪・・・黄金騎士・・・」
彼は知らないはずの言葉を、まるで知っているような気がした。
「どっかで聞いたような名前だ、一体どこの名前だ?だめだ、思い出せない」
《おいおい中途半端だな、しっかりしろ、ちゃんとクエスト読んだのか?》
「クエスト?」
ザルバに言われた通りにクエストタイトルを見た。
最初見た時は?だらけで分からなかったのだが、今そのタイトルが明かされる。
クエスト名 〜黄金の鎧を継ぐ者〜
「黄金の・・・鎧?」
《そう、黄金騎士たる鎧を継ぐ者が誰なのか、こっちで確かめる必要があったからな。
他のプレイヤーや、お前みたいな奴を興味を示す言葉で此処に呼び寄せた。
だが、ただ呼び寄せただけじゃ誰が鎧を継ぐ者か分からんから、互いに一撃で死ぬように
仕組んだ訳だ》
「……なるほどな、ところで話が変わるがさっき黄金の鎧についての話の続きだが、話を聞いて一つ思い出したんだ。
その鎧の外見は狼か?」
《あぁそうだ、兜が狼の形をしている。他の魔戒騎士の鎧も御同じ形とは言わないが、狼をモチーフにした兜や、鎧があるからな》
「やっぱりか…それを聞いて記憶が一致した、牙狼か…随分昔の物がでてきたな」
《ようやく思い出したか…そう、俺を作り出したそのユグドラシルが暇つぶしに鎧や、魔導具を作り、このゲームバランスを崩そうと考えているようだ》
「・・・おい、それじゃあ運営者側にも問題があるんじゃないか?ただでさえ牙狼の鎧だけでもチート
クラスだろう?何でそんな物を運営側が暇つぶしと言う理由でお前や、鎧と魔導具を作ったんだ?」
《それを決めるのは俺でも、俺を作った奴らでもない、お前自身だ》
「…………」
《鎧を継げば、確かにチートクラスかもしれん…だが、鎧を継ぐと言う事は、お前さんに呪いとも
言える宿命が課せられるであろう、そう…“守りし者”として》
「守りし者…か。なぁ、この鎧を継げば、迫害されてる異業種プレイヤー達や、強力なモンスターに
殺られそうなプレイヤーを助け出す事が出来るか?」
《それはお前さん次第だ…但し、そいつらを助けたとしてもだ、魔戒騎士になったら、感謝や見返り
など求める事は無い、それでもいいか?》
「魔戒騎士の掟か・・・確かに、感謝や見返りを求めないのは分かってた。
魔戒騎士は、魔戒法師には手に負えないホラーを討滅する役目を持ち、ホラーの狩人でもある。
たとえ偽善だの、卑怯者だの汚名を罵られても、俺は信じる道を進む。
それが、妹の約束を守るためでもあるから」
《ほう、お前さんみたいな小僧に妹が居たとはな》
「あぁ、だがもう他界してるがな」
《……すまん、迂闊な発言だった》
「いいんだ、少し前の話をしよう。今から三年前、俺には妹が居た。
俺より活発で、元気のいい妹だったんだ。そんな妹が、俺の何かに憧れてたんだ。
それは優しさと正義感の強い意思だったんだそうだ。それを妹は、俺の事をヒーローと呼んだんだ。
俺はヒーローって柄じゃないけど、妹にヒーローって呼ばれるのも悪くもないと思った。
こんな幸せの日々が続けばいいと思った。しかし…そんな幸せは、長くは続かなかった。
半年が経った時に妹が突然、病に倒れたんだ。それを知った俺は、すぐに妹の居る病院に向かった。
けど、俺が着いた時には、妹は息を引き取ったんだ」
《………》
「俺はその現実を受け止められず、泣き出して、悲しみに暮れた。
飯さえ喉に通らず、孤独に浸っていた。妹が死んでから二日が経って俺は、妹がまだ生きていた時にある言葉を思い出した。」
(兄さんがヒーローなら、どんな時でも困っている人たちを助け出すんだよね? だったら、私が居なくてもその人達を、助けを求める人達を救ってあげて、約束よ!)
「俺はそれ以来悲しむをやめ、リアルでもゲームでも自分が手の届く範囲で、自分の出来る事をした。
迫害されてる人を助け、各国の子供達への物資の募金活動をしている者達へ援助金を送ったりした。
俺はもう迷わない、自分の信じる道を進み、今は亡き妹の綾音の約束を守るために」
《…なるほどな、お前さんにそんな過去があったとはな》
「ザルバ、先ほどの答えだが、俺は魔戒騎士になる。だから、俺と契約しないか?」
《…いいだろう。だがしかし、これから先にあるのは地獄とは思えぬ修羅の戦いが待ち受けているだろう。
そう言えば小僧、お前さんの名前を聞いてなかったな。
改めて問う、お前の名は何だ?》
「そう言えばそうだったな、俺の名は“光牙”、よろしくなザルバ」
こうして彼こと光牙は、ユグドラシルに不変の伝説を作り上げた。
そして、続々と現れる牙狼に関するクエストに参加し、鎧や、魔戒剣、魔導輪、魔導馬を集めた。
更にギルドを立ち上げ、ギルド防衛用と鎧浄化用の階層を作り、そして何より魔戒騎士の鎧を纏うNPCを作り上げた。
そのNPCは、嘗て21世紀ころの深夜アニメに放送された「牙狼GARO 〜炎の刻印〜」と
「牙狼GARO 紅蓮ノ月」に登場して来たキャラをユグドラシルで再現し、生み出した。
そのキャラ達の設定に、“
完成させた。
しかしこの設定が、思いも寄らぬ結果になる事を光牙はまだ知らない。
こうしてギルドが完成し、NPC等も完成させ、ギルド名を“魔戒騎士団”と名乗り出たのである。
二年後…名乗り出た影響か、何度か鎧目当てにギルドを襲撃してくる敵対ギルドを返り討ちにした。
このままでは埒が明かない判断した光牙は、かの悪名高いギルド、「アインズ・ウール・ゴウン」に同盟の
案を提供し、交流を計った。
その結果、鎧の一つを提供することで、同盟を無事に結ぶ事が出来た。
なぜ、かの悪名高いアインズ・ウール・ゴウンと同盟を結ぼうとしたのか?光牙曰く、元々は迫害された
プレイヤー達のギルドでもあり、ただ単に魔王ロールプレイしてみたいとか………。
アインズ・ウール・ゴウンのギルド長の“たっち・みー”さんは………
「困っている人が居たら、助けるのは当たり前!!」
……だそうだ。
そんなギルドだからこそ光牙は安心して、鎧の一つ「暗黒騎士ゼクスの鎧」を提供をした。
鎧を提供し、同盟を結んであれから七年、光牙は、ユグドラシルのサーバーダウンする四時間前…
彼は、最期の別れを告げるため、一人でギルド「アインズ・ウール・ゴウン」に向かった。
この行動が、ある出来事に遭遇することを彼はまだ知らない。
To Be Continued ……
……取り敢えず、続きは保存してあるんですが
人気が出次第投稿します。