多分私の脳内が分裂した男だからだ(意味不明)
あとなんか鷹月さんの名前で鳥大老のエイミングホークが連想されます。布仏はスマイリーな。他はシラネ(鈴音orマドカなんかジナイーダのような気がするな…………まな板………うっ頭が……)
織斑との試合が終わり、変形した脚部を元に戻した俺は、ハンガーまでの道筋を、壁を蹴り上りながら登って行った。
「お疲れー!存夜っちー!」
「お、お疲れです」
一番最初に出迎えてくれたのは齋藤佐藤さんコンビ。
ヘッドパーツ越しに二人の声を聞いてホッと安心していると、二人の後ろから鷹月大明神とオペレーターがやって来た。
「お疲れ様、AC」
「お疲れ様です」
ああ、疲れた、とヘッドパーツを取ろうとするが固定されているようで思いっきり力を加えても取れる気配がない。
「………」
もしかして常盤先輩が来てくれるまで俺はずっとこの状態なのか?どうしよう、めっちゃ不安なんだけど…あ、瞳が潤んできた……。
「常盤さん、もう直ぐ来るってさ」
「よ、良かった……うん」
思わず泣き出すところだった。
「あ、アリーヤさん……そ、それ。常盤さんが開発した機体です!?」
おっと、こぢんまりとした佐藤さんを危うく潰してしまうところだった。
しかし彼女、いつもと違って今回は積極的みたいだ……あ、多分これが常盤さんが作った機体だからか…絶対そうだな、この子常盤さんの影響を濃く受けてるし。
「さ、触ってみてもいいです!?は、はわぁ………この子…どうやって整備するんだろ……」
了承も得ずにグイグイ行ったな、この子。
先輩と同じくマッドな面が顔を覗かせてるぜ。
「アリーヤ、お疲れ様」
最終的に佐藤さんを肩車しているとこ先輩の声が聞こえたので振り返ると、そこにはいつもの微笑を浮かべた常盤先輩がいた。
「常盤先輩、これどうやって外すんすか」
佐藤さんをゆっくり降ろしてコンコンとヘッドパーツを小突くと、先輩はスカートのポケットから端末を取り出して俺の傍に来た。
「その前に、記念写真と行こうか。ボクの腰に手をやって…んん、もっと、もっと強く」
「はいはい……」
本気とも冗談ともつかない先輩の言葉に適当な相槌を打ちつつ先輩の腰に腕部装甲を取り付けた手をやると、ピピッという音と共に先輩のスリーサイズが勝手にスキャンされた。
別に俺がやったわけではないが先輩のスリーサイズは目に焼き付けた。
「よし、じゃあカウントダウン…3、2、1……うん、満足満足。さて、解除方法だったか。簡単だよ、パージとだけ言えばいい」
「?…はぁ……パージ」
『パージします』
常盤先輩の言う通りにパージと唱えると、無機質な機械音声と共に装甲が外れて光の粒子となって消えた。
「え?あれ?どこに行ったんすか?」
行方不明の装甲を探してキョロキョロと辺りを見回すと常盤先輩が小さく笑みを零す。
「クスクス。心配しなくてもボクが持ってるよ。ほら」
先輩がスカートのポケットから取り出した手のひらの半分ほどの装置を、俺に見えるように手に取った。
「使いたい時はこれを持ってスイッチを押すといい。そうすれば今後自由に使えるから」
「うっす」
常盤先輩から貰った装置を手の中で弄んでいると、チクっとした痛みを感じた。
「痛っ!?」
思わず装置を放り投げると、パシッと装置を取った常盤先輩が俺の手をスリスリと摩りながらクスクスと笑う。
「クスクス。驚かせたかな?ただの生体認証の登録だよ、これでこの機体はボクかアリーヤしか動かせない」
「……………それ、先に言いましょうよ」
「ふふ、ちょっとした悪戯さ。それより、ほら」
あの機体を呼び出す装置を後ろ手で背中に隠した先輩はぺろっと舌を出してから急に放ってきた。
またあのチクっとした痛みが来るんじゃないだろうかと身構えていた俺は、手に取ったものが腕時計……G-SHOCKになっていることに驚いた。
「時計の下中央部にあるボタンを押せば機体を装備出来る。何か質問は?」
「あの機体の名称は?」
G-SHOCKを腕に着けてから、それとなく、この機体の名称を聞いた。
すると常盤先輩は人差し指の腹を唇に押し当てて数秒思案して鈴のような声で名前を告げた。
「アーマードコア…………略してACとでも呼ぼうか……クスクス」
「AC……………ん?ちょい待ち、それって俺のあだ名(?)と思いっきり被って……」
「クスクスクス、なに、ただの兵器の総称さ。機体名ならアリーヤが決めること、どんな名前だとしても、ボクはそれで良い」
つまらなそうだけどオルコットと織斑の試合を観戦しよっか……先輩はそう言うと一足先にハンガーから観客席へと出て行った。
「鷹月さん、UNACという無人機の操縦はどうでした?」
「楽しかったわ。次があるならまた戦いたいものね」
「UNAC……壊れちゃったです」
「まあまあ、常盤さんならまた作ってくれるから安心しろよ〜」
ハンガーを出た常盤先輩の後を鷹月大明神やオペレーターたちが話しながら出て行く。
俺は一人ハンガーで常盤先輩の言った機体のネーミングに頭を悩ませていた。
「名前……名前か……………名前……」
ステイシス……とかどうだ?ふむふむ、ネットで検索すると、意味は停滞か……なかなかイイじゃない?…ん?水没する危険性があるので海が近くにある場合はこの名前は止めておきましょう?なんだ、物騒だな。
「んー……俺が使う機体だし、安直に俺の名前と機体でも掛け合わせるか……」
そういえば、と機体に貼られていた謎のエンブレムを今更ながらに思い出した。
張り方は雑で装甲の表面が何故か焼き焦がれていることも相まって黒く醜い鴉が暗い夜を飛んでいるような、なんとも幼稚な絵柄だった。
ここからこの機体と俺を連想するなら、黒、黒は闇…いや、夜……夜に、鴉ってとこか。
黒…………至鋼存夜…………鴉…………黒…………存夜…………黒い鳥……………黒……………夜、が存る…………鳥…………黒、夜、鳥…………夜……ナイト……鳥………。
「………ナイトフォーゲル」
英語とドイツ語(多分)の混合で夜の鳥。
ナイトバードは意味合いにはこっちの方が夜の鳥だけど、響き的にはナイトフォーゲルのほうが好きかな。
「良いね〜ぇ……俺ってばネーミング神ってる?」
いぇー、と上機嫌にステップを刻みながら左腕に着けた見た目はまんまG-SHOCKなナイトフォーゲルを起動させる装置の表面を撫で付ける。
こいつのおかげで織斑をボコボコに出来たし、なんかこれからワクワクしてきたし、俺のネーミングセンスは超神ってるしィ!ツイて来てるんじゃないか?
「そーいや、織斑から距離を取る時に脚部が変形したのは面白かったな。めっちゃ高速で地面滑ってたし……スピード超速いし」
あの状態で有澤製のグレードランチャーかグレネードキャノンを持てばヒルドルブに近づくんじゃないか…などと今後のマイACに期待を寄せながらハンガーを出て観客席へと歩いていく。
「………なんで、常盤先輩は俺を助けてくれたんだろうか……」
一人で廊下を歩いていると、ポツンとそんな疑問が浮かんでしまう。
適性試験で彼女の用いた兵器にマッハで蜂の巣にされて瞬殺された俺を「面白い」と評し、セシリア戦で使う試作品を提供してくれて、織斑の専用機に圧倒的な力を見せつけた“地を這う鴉”……ACを与えてくれた。
なんで、俺にだけ良くしてくれるんだろう。
あんな容姿を見ても美少女の筆頭に立つような彼女が、イケメンな織斑はともかく、普通かそれ以下の顔の俺に対して、なんでこんな普通以下の一般モブに、夢を見せてくれるんだろう。
「………ボクの、オモチャ……か」
彼女の物だから、自分以外が触るのも貶されるのも何かされるのも嫌う。
所有者たる支配欲、それが、俺に良くしてくれる理由の大半を占めるんだろう。
………でも、その中の1割以下でもいいから、あんな美少女に好かれているから、こんな俺に良くしてるんだと、思いたい。
「つーか、あんな美少女に囲まれてる時点で、俺って勝ち組じゃね?…まあ、大部分が女なんだし、当たり前っちゃ当たり前かぁ……」
通路口の向こうで、ひときわ大きな歓声が上がった。
外を出た瞬間太陽が放つ眩い光に手を翳す。
指と指の間から漏れる光とその中に映る人影が、待っていた、と言わんばかりにこちらへ向き直って手のひらを差し向けてきた。
徐々に光に慣れてきた瞳は、その人影がクスリと笑うのを確かに見た。
その人影の口元は、早くこちらへ来たらどうだい?……と、言っているような気がした。
「オルコットと織斑の試合、どんな感じっすか」
「ん、全然面白くないよ」
「そっすか」
「それより、ACの乗り心地はどうだったか聞かせて欲しいな。美穂もそれが聞きたくてウズウズしてるしさ」
「……そのACに何か一言くらい付け加えません?俺のあだ名と被ってなんか、背中がムズムズするんすけど」
「クスクス……そうだねぇ………まだ初期的な形態であるわけだし……名前の最初に加えるとすれば……初期型フォーム……つまるところ“ノーマルAC”ってところかな……」
「“ノーマルAC”……か。て事は、これに進化みたいなタイプもあるってわけっすか」
「うん、ノーマルの次……ネクストへと進化する事を期待してるよ、アリーヤ。それと、何時までもそんな暗い場所にいないで……ほら、こっちにおいで」
光に慣れた目が、差し伸べられた手のひらと、彼女の顔を交互に眺め、何時までも出入り口の影の中でぐずっていた両足が、おずおずと光の差す彼女の隣へと歩を進める。
ちらりと先輩の横顔を盗み見すると、先輩はジッと俺の顔を見つめていたようで、思いっきり目と目が合ってたちまちに自分の顔面が火照っていくのが感じられた。
恥ずかしくて顔を伏せていると、クスクス、と先輩特有の笑い声が聞こえた。
「がんばれー!織斑くーん」
「いっけー!織斑くぅーん!!」
「負けないでぇーー!!」
「いやぁぁーー!!織斑きゅーん!」
俺と先輩を囲む周りの雑音が、遮断されたような感覚に陥る……それほどまでに、彼女の隣に佇むのは、静寂そのものだった。
だが、別に俺は騒がしいのが好きというわけでもなく、むしろ静かな方が好都合で、彼女の隣は、とても心地よい世界だった。
「ねぇ、アリーヤ」
「なんっすか、先輩」
「地面からほんの数十センチ程だけど、空を飛べて楽しかったかい」
「……………………そーっすねぇ…………」
どんな回答を寄越してやろうか。
そう思考してると、ふと、いい匂いが鼻孔をくすぐった。
その正体はズイッと目の前まで顔を近付けた先輩の匂いで、耳を澄ませば彼女の息遣いが聞こえるようだった。
勿体無いな……でも、焦らすのはやめとこう。
根っからのヘタレ主義である俺は先輩の機嫌を損ねるのは止した方がいいと本能的に察知した。
こほん、と一度咳払いをして先輩の顔を見つめ直した。
整った容姿、サラサラで綺麗な白い髪。
名前と同じ常盤色の暗緑色の瞳がぱちくりと数回瞬きをする。
ほんのり桜がかった唇がほんの少し上下の隙間が開いて、白い歯が覗いた。
「とっても気持ちよかったなぁ……」
「………そっか……うん…………うん。気に入ってくれたなら、それは良かったよ」
それとだけ言って、先輩は試合観戦へと目を移してしまった。
俺も左手で頬杖を突きながら織斑とオルコットが空を飛んでいるのをただ眺めた。
左腕に着けたG-SHOCK型の起動装置が、チッチッチ………と、外見に恥じぬ時計の役割を果たすようにアナログ型の秒針が忙しく刻を刻む音が響いていた。
天敵の自問自答
Q 真人間で細胞単位で天災な束=サンに勝てる奴っているの?
A 我らが兄貴霧影兄さんもといフォグシャドウ=サンしかいねェ。
「ならば私の実力を見せてやry」ドミナント厨は引っ込んでろ、お前じゃこの先生きのこれないぜ。