ヘタレな男とポンコツオペ子   作:人類種の天敵

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お久しぶりです。天敵です。
1話から全然音沙汰なしだったのでしばらく投稿して行こうかなと思います。でもあんまり期待しないで待っててね。
そういえば最近ユバのしるしというアプリゲームにハマりました。
高山民族の鷹匠サラちゃんが最高に天使です。
男も女も関係なく孕ませて産ませて生贄にするユバのしるしをみんなもやってみようぜ!


参考書を捨てた男

「〜〜〜〜であり、これらの事からISは非常に危険度の高い兵器として各国から扱われることになる。そしてこのISを安全に使用するための各国の基準と、アラスカ条約というものが義務付けられることになる。つまりISは当初篠ノ之博士が想定していた宇宙用パワードスーツではなく〜………」

 

一時限目、多分ISの常識のオハナシ。

耳に入る言葉は無視してご丁寧に黒板に書かれる文章をノートに書き込んでいく。

予備知識を叩き込む時間が皆無だったので大抵が意味不明な文字で埋め尽くされているが今は理解よりも書き込むべしと一心不乱に書き写していく。

 

(キツイ……キツすぎる……!?なんだこのPICって……意味不明、マジ理解不能。ああああ、家に帰ってアニメ見てえー。つーかIS適性検査のせいでリゼロの最終回見逃したんだよねー。まじファック)

 

「……っと、ここまでで何かわからない所はありませんか?」

 

(全部わからないですね。まず重要な単語と文章には他と差別するために黒の太字で書いてくれませんかねえええええ???なんてこの先生に言っても意味ないから言わね)

 

「はいっ!」

 

(おお、織斑。お前は予備知識を詰め込む時期があったんだからこの時点でわからない所はないだろう……?あれか、先生のためのアピールか。クソが)

 

「はい、では織斑くん。何処が分からないでしょうか?」

 

「全部分かりません!」

 

「………………………………はい?」

 

「…………???全部?分からない?何言ってんだこいつ……冗談だろ?お前は知識を詰め込む時間があった筈だろ…?なあ?冗談だよな?織斑?これだよこれ。お前はこれを貰ってとっくに目を通してるだろ?」

 

信じられないが、最後のよすがとして織斑に俺のIS参考書を手に取って見せた。

 

「えっ、何言ってんだよ存夜。そんなもの見たことな………………」

 

そこまで言った織斑が、口を大きく開けて絶句した。

恐らく、ISの教本について何か心当たりがあったんだろう、ざまみろ

 

「織斑」

 

「は、はい」

 

「参考書はどうした」

 

織斑の顔が真っ青になり、体がブルブルと震えている。

 

「そ、その……古い電話帳かなぁ……って思って捨てましぶげべえぇぇぇ!!?」

 

ズバァァァァァン!!と織斑の頭が出席簿に叩かれすんごい音がした。

織斑は白目を剥いて机に寝転がっていた。

ひぇぇぇ、と腰を抜かしてビビっていると織斑先生が俺を直視していた。

正直に言おう、今この瞬間ちびってもおかしくはないと。

 

「至鋼」

 

「は、はひぃぃ!!命だけはお助けを、ぉぉぉぉああああああ!!?死ぬうぅぅぅ!死ぬうううううう」

 

両手を挙げて命乞いをした瞬間机の上に出席簿が突き刺さった。

 

「おい、至鋼。私は貴様の名を呼んだだけだ。何をそんなに恐れている」

 

「あ……ああ………あああ………」

 

もう無理俺は恐らく死ぬだろう彼の残虐な魔王に殺されるのだどうかその前に何処ぞの勇者よ彼の残虐な魔王に人類の一撃を託したぞあばばばば

 

「あばばばば…あああ」

 

「…………おい、至鋼」

 

「あばばばば」

 

「……………」

 

「「「「……………」」」」

 

「あばばばば」

 

「………(白目)」

 

「山田先生、この2人は除いて授業をお願いします」

 

「………へ、あ、は、はいっ!え、ええと、では次のページを開いて下さい」

 

 

 

 

 

 

「あの、大丈夫ですか」

 

「………………へ?あ、オペレーター……?」

 

虚空を眺めて茫然自失しているとオペレーターに肩を揺さぶられてハッと気がつく。

一時限目はすでに終わり、魔王は教室を後にしたようだ。

良かった、あの魔王はもういないのか。

さて、と……ノートに書いてない部分を書き写さなきゃ……

 

「て、のおおおおお!!?まだ書き写してないから黒板消さないでぇぇぇ………」

 

「ええ?あー……ごめ、消しちった。悪いねー」

 

黒板を消していた背の高い女子がテヘッと舌を出して謝罪を口にした。

こっちも相手に謝られて無下にできるはずもなく、大声を出して悪かったと頭を下げた。

 

「ねえ、至鋼くん。ノート貸してあげよっか」

 

「え?マジで?」

 

がっくしと肩を落とした時、隣の席から声をかけられ思わず振り向くと、委員長のような雰囲気を感じる女生徒がノートを手にこちらを見ていた。

 

「あー……と?」

 

お礼を言いたいけども相手の名前を知らない俺は頭を掻いて目の前の女生徒を見つめていると、その人は人差し指をピンと立てて、ああ、呟いた。

 

「そういえば自己紹介がまだだったわね、私は鷹月靜寐、よろしくね」

 

「お、おおう?た、鷹月さんね…よろしく。じゃ、じゃあ…ノート借リマスネ」

 

カチカチに緊張してお礼を言うと鷹月さんは口元を押さえてふふふ、と笑う。

 

「存夜っち、黒板の文章消しちゃってごめんよー。あ、私は齋藤真希。よろよろ〜」

 

先ほど黒板を消していた長身の女生徒が片手の敬礼をしながらこっちに来た。

それにしても、背が高い、多分180はあるんじゃないか?

 

「存夜さんはもうクラスに溶け込んでますね」

 

「…………え?」

 

唐突にそう言ったのは俺の専属オペレーターのカルマ・ヴェニデだが、彼女は一体何を言ってるのだろうか。

 

「俺、緊張シテマス、リラックス、出来テナイ、オーケー?コレ、ドコヲドウミテ溶ケ込ンデル言ウノ?」

 

「ブフッ……急にカタコトとか……」

 

「違うんですか?」

 

「いや、違うだろ」

 

「んん、楽しくお話もいいけど、早く書き写さないと授業が始まるわよ」

 

隣で静観していた鷹月さんがこほんと咳払いしながら忠告したので時計を見ると、あと3分。

 

「わわ、悪い、急いで書いて返す!」

 

慌てて鷹月の綺麗な字で書かれたノートを模写していく。

 

「ちょっと、そこの貴方?」

 

「…………」

 

「まあ!この私に言葉をかけられたにお返事の一つすらないのかしら」

 

「…………」

 

「ちょっと!!」

 

「…………」

 

「いい加減になさい!!」

 

「どぉぁわぁぁ!!?敵襲か!?」

 

ノートを書き殴っていると突然俺の机がバン、と震え、驚いて机から転がり落ちてしまった。

 

「全く、淑女に話しかけられたのですから挨拶すらしないとは、紳士の風上にも置けない方ですわね、貴方」

 

「は、はあ?そうですか。おめでとうございます。俺はちょっと忙しいので、ではっ」

 

体を打ち付けて痛む体をさすりながら席に着いて曖昧な感想を口にする。

 

「ではっ!では、ありませんのよ!貴方!!貴方はイギリス代表候補生のこの私に話しかけられているのですわよ!?なんとか言ってみたらどうですの!?」

 

「?………なんとか」

 

「ブフッ……………」

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ……!!バカに……してますのねぇぇ……!!屈辱ですわっ!」

 

なんとかと言えと言われなんとかと言ったら逆ギレされた、じょ、冗談じゃ………。

 

「ま、まてまて…まず、俺はあんたを知らない。次に俺は授業が始まるまでにこのノートの文章を書き写さなきゃならない、ここまでは分かるな?つまりだ、俺は今あんたに構ってる暇がないので次の時間にまた話しかけてもらっていいかな?」

 

「まあ!失礼な方ですわね、このセシリア・オルコットとの挨拶を無下にするなんて…失礼ですわよ」

 

(こいつ聞いてねえじゃんかよー………無理だー、無理無理。この時間にノート書き写すの完璧無理ー)

 

「いいですこと?この私セシーーー」

 

キーンコーンカーンコーン

 

「おー、時間か〜んじゃ席につーいとこっとー」

 

「悪い……鷹月さん、これまだ借りてていい?この時間使うなら返すけど……」

 

「もう少しで終わる感じだし、書き終わるまで返さなくて大丈夫よ」

 

「ほんっとに感謝します鷹月大明神様………」

 

チャイムで遮られたセシなんとかを無視して鷹月さんに両手を合わせて謝罪する。

なんと鷹月さんは笑いながらノートを貸してくれた。

まじこの人神やわ。

 

「………あれ、まだいたの?織斑先生来るけど」

 

「〜〜〜〜〜〜っ!!!また来ますわ!」

 

セシなんとかはそのまま自分の席へと帰って行った。

その後織斑先生が教室に入ってきて二時限目が始まった。

 




ヘタレ成分があんまりない。おかしいな。
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