Fate/Problem Child Order 作:ザイソン
「仕上げに入るぞ!燃え尽きな!!!!我が魔術は炎の檻———。茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社———倒壊するは
「おぉ!こりゃ凄え!」
キャスターが宝具の真名解放を行ない巨大な炎の巨人が現れる。確実に防がないと望月諸共燃え尽きてしまう。
(守らないと・・・!使わないと、皆んな燃えてしまう———偽物でもいい、今だけでもいい。私が使わないとみんな・・・)
マシュは盾を正面に構えて、
「あああぁぁぁぁぁ———!!!!」
宝具を発動させた。盾から巨大な光の結界が展開され、ウィッカー・マンを弾き飛ばした。
「あ、私、宝具を発動できたんですか・・・?」
「みてぇだな。なるほどな・・・未熟でも(仮)でもなんでもいいから守りたい。その願いが宝具展開に繋がったってわけか」
「先輩・・・!」
「やったな!マシュ!」
「とは言っても、真名をモノにするまではいかなかったか・・・」
キャスターは弾かれた炎の巨人を消滅させる。
「とんだ美談ね、御伽噺みたい・・・ただの嫌味よ。宝具が使えるようになったのは喜ばしいわ。でも真名もなしだと不便だからいい呪文を教えるわ」
オルガマリーは顎に手を当てて少し考え、
「そうね、宝具の擬似的な展開だから・・・"
「は、はい!ありがとうございます!」
「ふぅん・・・これがな」
十六夜は発動しているロード・カルデアスの前に立ち
「てい」
一発ぶん殴った。
少し結界が揺れるがそれでも傷一つつかない。
「お、中々硬ぇじゃねぇか」
さすがに擬似創世図を使えば破れるだろうがここでそんなことをするほど十六夜は馬鹿じゃない。
『いや、この宝具を揺らせる十六夜の拳の方が凄いからね⁉︎まだ全力じゃないでしょ⁉︎』
ロマンが突っ込むが笑ってやり過ごす。
「とりあえず宝具展開できるようになったから進もう。キャスター頼む」
キャスターに連れられて着いたところは大洞窟だった。
どうやら元の洞窟を魔術師が工房とするために広げたとオルガマリーは説明した。
「ところでキャスター、一つ重要なことを聞いてなかったわね。セイバーのサーヴァントの真名は知ってるの?」
「あぁ、勿論だ。ヤツの強力な宝具を食らえば誰だってその真名、正体にいきつく」
それほど強くて有名な英雄というわけだ。英雄といえば十六夜はペルセウスを知っているが・・・あのルイルイが現れるとは正直思えない。
「王を選定する岩の聖剣のふた振り目、おそらくこの時代でもっとも有名な聖剣」
「おい、まさかそれは———」
望月が言う前に洞窟の奥から声がした。
「"
望月は声の主を見つけた。黒くて顔や姿は正確には見えないがおそらくアーチャーのサーヴァントだろう。
「おう言ってるそばから信奉者の登場だ」
「信奉者になったつもりは無いがな。来客を追い返す程度だ」
「つまり門番ってことかよ。キャスターには悪いが・・・中々強そうな奴だからここは俺に譲りやがれ!」
キャスターの返事は聞かない。当たり前だ。だって十六夜だもの。
アーチャーは双剣を手にし十六夜に立ち向かう。
対する十六夜徒手空拳。
アーチャーは十六夜の山河を砕く拳を避け腕を剣で切り裂こうとするがあえて十六夜は避けなかった。
「・・・なに?」
アーチャーの剣は腕を切り裂く事などなかった。弾かれたのだ。
「・・・威力が足りないのか?」
「さぁ?どうだろうな。自分の宝具をバラす奴がいるわけねぇだろ?」
それもそうだとアーチャーは呟き十六夜に向かって無数の剣を投影し矢として射出する。
「はっ、しゃらくせえ!!!!」
それを腕の一振りでなぎはらいその内の幾つかの剣を第三宇宙速度で投げ返す。
「なんという奴だ。これは出し惜しみは無しだな」
アーチャーはそれをなんとか避けながら次の剣を投影した。
それは"永久に遥か黄金剣"。アーサー王の持つエクスカリバーの複製品。エクスカリバーに及ばずともかなりの威力を持つ。
「"
十六夜はこれはまずいと直感で判断した。十六夜は宝具によりあらゆる刃物を弾く。それは光の刃であってもだ。ただし、その余波までは防げない。
「———
内包する魔力量が凄すぎるため十六夜にまで届くと余波で後ろの望月らが危ない。十六夜に届く前になんとか消し去るなり切り裂くなりしないといけない。
「はっ、いいぜいいなオイ!」
十六夜はギフトカードからある槍を取り出す。
(うまく扱えないが出力を上げて放てばいけるか?)
残り13m。余波が少し伝わってきて大気を揺らす。
十六夜は槍を構えて、
「"
最強の神槍(レプリカ)を投擲した。
「———
十六夜によって出力を上げられた光り輝く槍は相手の光を切り裂いた。
十六夜が投擲した槍は刺されば必ず相手を殺す対人宝具である。
だがそれを黙って受けるほどアーチャーは甘くは無い。
「"
7枚の光の盾が花弁のようにアーチャーの目の前に展開し、神槍を受け止める。しかし十六夜がかなり出力を上げて投擲したので威力が凄まじかった。
盾が全て破壊されたが威力だけは殺した。後は十六夜を倒すだけ———だった。
「ガッ・・・なに・・・?」
アーチャーの腹に十六夜の全力の拳が突き刺さっていた。
「馬鹿か。投げた後なにもしないとか三流だ。・・・とは言っても、"
本当の持ち主である黒ウサギなら"熾天纏う七つの円環"を砕いてそのまま貫いていただろうが十六夜は使いこなせないので仕方ない。
「フッ・・・最強の盾を砕かれた。完全に負けだな・・・」
アーチャーは笑いながら瞼を閉じて消滅した。
サーヴァント十六夜のステータス
【クラス】
【真名】
逆廻十六夜
【マスター】
本契約・???
仮契約・御門望月
【性別】
男
【属性】
中立・善
【ステータス】
筋力EX
耐久EX
敏捷A+
魔力E
幸運C
【クラス別スキル】
・救世主の拳
混沌、悪属性特攻効果を付与
【保有スキル】
・問題児A+
幸か不幸か予想外の行動を繰り返す
・水難の相C
水系の不幸が起こる
【宝具】
・対人理宝具
山河を砕く怪力、拳で魔宮化した宮殿を破壊する、相手ギフトの石化や死の呪いといった特殊な効力を受け付けない体質、普通の人間なら即死の攻撃に耐えられる強靭な肉体、第三宇宙速度で物体を投げる能力をもつようになる。
魔術なんてものは全く効かない。キャスターの宝具の殆どを無効化できるだろう。
・対人宝具
梵釈一対の概念から生まれた、穿てば必ず勝利する神槍。ただしレプリカなので相手を必ず倒す槍。インド神話の神造兵器である。
黒ウサギの所持する宝具だが十六夜が借りている。上手く扱うことができないため十六夜が使用する事は稀である。
・対宇宙、対界、対星宝具
十六夜の持つ擬似創世図。不完全だがとてつもなく高い威力を誇る。神霊が作り出した死者の世界と巨龍の心臓を撃ち抜いた。
・対人宝具 太陽の主権 獅子宮 A
ギリシャ神話の"ネメアの獅子"の不断の力を持つ。
この概念を上回るには同様に星の恩恵を秘め、尚且つ必断の恩恵か、星霊殺しの恩恵が必要不可欠となる。ゆえに、たとえ