提督(笑)、頑張ります。   作:ピロシキィ

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霧島、教師辞めるってよ。

お話は亀進行だと言ってるのに…(´・ω・`)


提督(笑)は脳筋か

 

襟と袖が青いセーラー服を身に纏い、胸元の黄色のスカーフと頭部のグレイッシュピンクの尻尾を揺らし廊下を歩く女子。

好奇心旺盛な青色の瞳と首にかけたカメラ。

手にはメモ帳。キュロットから伸びる白い足が窓から差し込む光に照らされている。

 

場所が場所なら写真部か新聞部の部員に見えるかもしれない。

しかし彼女は艦娘で、場所は海軍士官学校。

「あれ、青葉じゃんチィーッス! こんなところで何してんの?」

 

前方から歩いてくる香取型の礼装士官服に身を包む艦娘に声をかけられ、視線を移す。

声をかけて来た艦娘は改最上型、または鈴谷型と呼ばれる艦娘の鈴谷である。

 

「あ、ドモ。鈴谷さん。実は…『カシャ』」

 

と言葉を放っている途中でカメラを取り、写真を撮り始める青葉。

 

「ちょっ撮るなし、恥ずかしいって」

 

普段の茶色のブレザーにオレンジ色のスカーフという姿から、香取型に制服をチェンジした姿が

青葉の琴線に触れたのか、カシャカシャといろんな角度からシャッターを切る。

鈴谷も薄緑色しているセミロングヘアーの前髪をくるくると恥ずかしそうに弄りながらも満更ではない様子。

 

「ふぅー。鈴谷さんありがとうごさいます。後で現像してお送りしますね」

 

汗を拭う仕草で一仕事終えたような表情をする青葉。

お礼の言葉には「司令官に良いお土産が出来ました」という副音声が入っている。

【永遠のJKの教師プレイ】と題うった写真が一部の提督間でやり取りされる日はそう遠い日ではない。

 

「うん。あ、しばらくは江田島勤務だからこっちに送ってね」

 

「了解です。鈴谷さんは教員のお役目ですか?」

 

「そーなんだよねぇ。ほんとは熊野が担当する筈だったんだけど…まじめんどーだし」

 

熊野はしばらく前にトンボ帰りさせられた事を根に持っていて、今回のお役目をお断りした。

あの時は宥めるのに苦労したなぁと鈴谷は思い返して苦笑いを浮かべる。

 

「で、青葉は何してんの?」

 

「おーそうでした! 鈴谷さん実はですね…」

 

青葉は江田島の海軍士官学校を訪れた経緯を話し始める。

 

南鳥島が解放された事。

それを為したのが着任して間もない提督だという事。

現在、南鳥島にその提督とその指揮下にいる艦娘たちがいる事。

その中に指揮下に入ったかは不明だが、金剛や榛名などがいる事。

そこで自分はその提督がどんな人物だったのか江田島に調べに来た事を話した。

流石に金剛が暴走して起こった件だということは、自身の提督に口外するなと釘を刺されているので言わなかったが。

青葉自身も、救援の為に準備して、提督と指揮下の長門以下艦娘達と海へ出たが、途中で戻ってきたりしている。

 

「という訳なんです。あ、まだこのお話はオフレコでお願いします」

 

すぐにでも発表されるのだろうけど、今はまだ正式に発表されていない。

一部ではうわさ話として広がっている段階だ。

 

「その話、本当でしょうか?」

 

二人がコソコソと話している後ろから、眼鏡を光らせる高速戦艦四女の姿。

こちらも鈴谷と同じようにいつもの改造巫女服姿から香取型の制服にチェンジしている。

 

「うひゃ!」

 

「…霧島さんドモです」

 

急に声をかけられた鈴谷が驚き、青葉も一拍遅れて挨拶をする。

余程鈴谷は驚いたのか、黄緑がかった瞳に涙を浮かべている。

 

「で、その話本当ですか?」

 

そんな鈴谷にお構いなしに、霧島は青葉にズイっと身を寄せて詰めよる。

 

「はい。でも、まだオフレコでお願いします」

 

「こうしてはいられないわ。金剛お姉さま今、参ります!」

 

そう言い残し、霧島は颯爽と去っていく。

 

「……」

 

「……」

 

二人は無言でその姿を見送った。

そして面倒事が起きそうだなぁと内心思いながらも考えないようにしたのである。

 

「…それじゃあ、青葉も取材に戻りますね」

 

「ちょっと待ってよ。私も行くから」

 

「え、でも授業とかあるんじゃ…」

 

「そっちの方が楽しそうじゃん?」

 

いいのかそれで、と考えているうちに鈴谷は歩いて来た生徒を捕まえていた。

 

「おーいそこの…、白露型みたいな名前の子ー」

 

「え、僕ですか?」

 

「そうそう。名前なんだっけ?」

 

「…天笠です」

 

その生徒の顔に鈴谷の顔が近づき、顔を赤らめている姿が初々しい。

 

「雨傘君だったね。鈴谷これから用事あるから、次の授業は自習でよっろしくー」

 

微妙にイントネーションがおかしい呼び名でそう言われた生徒。

 

「え、あ、ちょっと」

 

青葉と共に去っていく鈴谷を唖然として見送ることになる。

ちなみにある男からは内心で白露の君と呼ばれていた生徒である。

 

「いいんですか?」

 

「いいのいいの。適性もってる子は大体わかってるし、一コマくらい余裕っしょ」

 

青葉も青葉で自身の提督の目を盗んでここまでやって来ているから、強くは批難できない。

もし仮に怒られそうになっても、提督には鈴谷の写真を渡してお咎め無しにしてもらおうと考えているあたり強かであるが…。

 

そして二人は教員用の資料室に入り込んだ。

 

「で、その提督の名前は?」

 

パソコンを立ち上げて生徒のデータベースを開く鈴谷。

 

「えっと、長野餃子?」

 

「なんじゃそりゃ?」

 

と言いつつ、検索画面でその名前を打ち込む。

もちろん該当は無しである。

 

「…ありませんね」

 

「でしょうね」

 

青葉の呟きに当然だろうと思う鈴谷。

 

「長野で探して、一番新しい生徒はっと、これかな?」

 

「おぉ、鈴谷さん。すごいですね」

 

鈴谷は現代社会に高い適応をしている艦娘の一人であったりする。

まぁ、長野って名前の方も違っていたらお手上げだけど…と考えていたが、それらしいのがヒットした。

 

「ながの、なりかず…」

 

「これはまた…命知らずというか…なんというか」

 

二人は画面を見て微妙な顔を浮かべた。

 

「写真とかないんですか?」

 

「あれぇ? そういえば無いね」

 

その生徒のページをスクロールしていく。

 

「青葉なんだかスクープの予感がしてきました」

 

「特に変わったところ無さそうだけど」

 

さらにいろんな項目を眺めていく。

 

「学力は普通ですね」

 

「だね」

 

入学試験の点数を見る限り、本当に普通の学力を有しているとしか言えない。

あえて何か強調してあげるなら、全教科60点台といった得意不得意が無いと思われる点か。

 

「あ、でも机上演習の成績は良いみたいですね」

 

「あと運動能力は…176cmで73kg…でえーっと…うん体力はあり余ってる感じ?」

 

細かい項目を見てこいつ脳筋だ。と鈴谷はゴリマッチョを脳裏に浮かべた。

しかし身長と体重を見てそこまででもないか、などと割とどうでもいいことを思っていた。

 

「おかしいですね。スクープの予感がしたんですが」

 

「授業態度は艦娘の教員によって大分意見が違うみたいだけど…詳しい事は書いてないね。どっかに日報があるんじゃない?」

 

「なんと。青葉、探してみます」

 

「おっけー。手伝いましょう」

 

二人はその生徒に関する資料を探し始めて、幾ばくかの時間を経て見つけ出す。

 

人間側の教員の意見は要約すれば全部、態度が悪いで統一することが出来る。

一方で鳳翔は好意的に、夕張が書いたものは絶賛している。香取は人間側と同じような内容。

鹿島は言葉を濁している感じで、比叡は途中から胃が痛いと書いていて良くわからない

 

「よくわかりませんね。でも、この名前を使っていて夕張さんが絶賛している点が気になります」

 

「それを言うなら鳳翔さんもだよねー。まぁカズナリじゃなくてナリカズだけど…」

 

もしも壱業の名前を騙っていたとすると、熊野なら間違いなく「とおぉぉお!」とか叫んでチョップしているんじゃないかと鈴谷は思う。

 

「あれ、鈴谷さんは思うところ無いんですか?」

 

「う~ん。鈴谷はどっちかっていうとショーフク派だし? かずっちは、なんていうか畏れ多い? 的な? 

ショーフクさん言ってたよ『彼の真似したら命がいくらあっても足りない』って。鈴谷もそう思うし、そういうの青葉の方が良く知ってるんじゃないの?」

 

「あー…。…あ…あ」

 

鈴谷の問いかけで青葉の顔が青くなり震えだす。

 

「五十鈴さんすいません! ごめんなさい! そんな至近距離から止めてください」

 

頭を抱えて怯えている。

 

「おーい!」

 

「はっ!?」

 

我に返る青葉。

 

「ちょっと大丈夫?」

 

「…はい。少しサボ島沖での事を思い出してしまいました」

 

「…あぁそう」

 

青葉の怯えように若干引いた鈴谷である。

 

「んで、どうすんの?」

 

「えーっと…」

 

考え込んでいる青葉を横目に鈴谷はパソコンの前に座り直して何気なくスクロールした。

 

「んん? んん?」

 

「どうしました?」

 

「いや、多数の艦娘を指揮下においたっていう話は聞いてたけどさ…」

 

鈴谷はパソコンの画面を指す。そこには卒業時の指揮下の艦娘達の名前が載っている。

 

「これ見ると香取が売れ残ったように見えるよね」

 

「えーっ、そこですか?」

 

ガラガラというスライド音と共に廊下とこの部屋を結ぶ扉が開き、扉の前に礼装士官服に身を包む、少しうつむき気味の艦娘が一人。

窓から差し込む光により怪しくメガネが光っている。

 

「…誰が売れ残ったのでしょうか?」

 

「……」

 

「それじゃ、青葉戻りまーす!」

 

流れるような華麗な動作で青葉は窓から飛び出していった。

 

残されたのは鈴谷と香取である。

 

「…ハハ」

 

鈴谷から乾いた笑いが漏れた。

 

 

このあと香取にめちゃくちゃ説教された。

 

 

結局、青葉の取材も大して得るものは無かったのである。

そして呉鎮守府に戻った青葉も自身の提督に怒られ…そうになったが、鈴谷の生写真で事なきを得たのである。

話の流れで現在の南鳥島の艦娘たちの話になり、新人提督の指揮下の艦娘たちに驚愕する事となり、青葉は新人提督を再び調べる事を心に誓うのである。

ちなみに呉鎮守府の闇については後上雷蔵(ライバック)提督が探っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「……」」」

 

誰もが喋らずに沈黙が訪れる。

しばらく前に自己紹介を終えて、龍田さんがお茶を持ってきてくれた。

今日の晩御飯は何らかのお魚の竜田揚げがでるだろう。

 

実に楽しみだ。

 

さて、現実逃避をしてみても何も始まらない。

この空気をかえるために何か喋らないといけないわけだ。

 

皆で移動してこの部屋に来たわけだが、人数多いので艦娘の皆さんを外に行っておいでと追い出した。

空挺部隊の方々も同じで、隊長さんとベテラン曹長さん以外の部下は、龍田さんに食堂に案内してもらった。

まぁその時、うちの艦娘の皆さんが大分ごねていたけど…。

 

で、今この空間には、

 

海軍側は俺、ユーリエちゃん。

空挺隊は隊長さんと曹長さん。

艦娘は妖怪紅茶ヨコセとムッツオ。

 

陸軍第一空挺団なんちゃらかんちゃら第九小隊の隊長さんは佐々木さんというそうだ。

旧日本軍もそうだけどさ、所属とか言っていくと肩書なっげぇよって毎回思う。

ベテラン曹長さんは宮本さんだ。

なんか巌流島で決闘してそうなコンビだ。

 

さて、何故こんなサイレントな空間になっているかというと、俺の背中にくっ付いている紅茶ヨコセ…事、金剛のせい。

 

「…いい加減離れろ」

 

紅茶ヨコセから子泣きジジィいや、ババァか? にジョブチェンジを果たしているからだろう。

がっちりと手と足で俺の体をホールドしている。

 

「アーアー聞こえないデース。あとワタシはレディデース。オールドじゃないんだからネー」

 

とずっとこんな有様です。

なら、せめてあすなろ抱きにしてくれませんかね。

あと人の話は聞こえないのに、心の声は聞こえるってどういう事なんだろう。

 

「えーっと金剛、提督が困ってるわよ? 放してあげたら?」

 

ムッツオが困り顔で問いかける。

 

「……」

 

こらこら無視するんじゃない。

どうしてこんなに聞き分けないの、そんなに俺と離れたくないのか?

 

やだ照れるわー。

 

「どうやら我々を警戒されているようですな」

 

ベテラン曹長さんの宮本さんが口を開く。

 

「あの、金剛さんこちらの方々は大丈夫ですから」

 

ユーリエちゃん何が大丈夫なんだろうか?

てか、金剛は何を警戒しているの?

 

「……」

 

おい、なんでホールドしている手と足に力がこもっているんだ。

ちょっと苦しいんだけど…。

 

「金剛」

 

放して。もしくは力を緩めて。

 

「テートクゥ、だって…」

 

だって何よ? 弱弱しい声とか出されると調子狂うんだけど。

弱弱しいのは声だけで、相変わらず俺の体を締め付けているわけだけど…。

 

「ちょっとだけ時間を貰えるかしら?」

 

「隊長」

 

「あぁ。少し、部下の様子を見て来てもよろしいでしょうか」

 

むっちゃんの言葉に隊長さんと曹長さんは頷き合う。

 

「ありがとうございます」

 

ユーリエちゃんがお礼を言ってその二人が出ていく。

何、どういう事?

 

「業和さん。少し認識のすり合わせをしましょう」

 

「…あぁ」

 

そう言うの大事だよね。

 

「おそらくですが金剛さん、人間不信になっていると思うんです」

 

それは艦娘として人間に対して何か含むところがあるという認識でいいのだろうか?

 

「あ、業和さんは別ですよ? 私もある程度、気を許して貰えているのかな?」

 

「…ユーリエは大丈夫デース」

 

「そうですか良かったです。私達以外の人間に対して不信感を抱いているという事ですね」

 

「……」

 

無言の肯定か。

しかし、何故だ? 

呉鎮でゴタゴタがあった事は聞いたし、俺も艦これ提督としてムカついたが、それはソイツ等に対してだ。

 

「そもそも金剛さんがここにいる詳しい理由を私達は知らないんですよね」

 

あ、そうなの。

 

「……」

 

その言葉にピクリと体を震わす金剛。

だから、その弱弱しい態度は調子狂うんだけど。

 

説明は俺からするしかなさそうだな。

 

では話をしよう、あれは今から36万…いや、1万4000年前だったか、私にとってはつい数日前の出来事だ。

 

と冗談は言わずに呉鎮守府で金剛に起こった出来事を話す。

どっかの馬鹿がわざと金剛にロシアに送るようなニュアンスの話を聞かせた。

それで金剛は呉を飛び出して深海棲艦が蔓延っていたこの辺りの海域に突っ込んできた。

その後、たまたまこの辺にいたうちの艦隊と合流して今に至るわけである。

 

「…何よそれ」

 

「信じらんない!」

 

憤りを感じたのかユーリエちゃんとむっちゃんは怒っているようだ。

 

ところで話をしていて思ったが、もしやアクーラ級も無関係じゃないのか?

 

──肯定。アクーラ級は金剛を拿捕する任務を与えられており、困難そうな場合は深海棲艦共々戦術核を使用して消滅させる作戦だった様です。

 

相変わらずだなあの国は…。

しかし、こちらではなく南西方面に金剛が行っていたらどうするつもりだったんだ。

というか、呉にいる馬鹿はロシアとグルなのか。

 

──南西方面には094型が回遊していたようです。

 

NATOコードだとジン級だっけか? 中華とも繋がってるのかよ…。

二正面作戦とは恐れ入った。

ミック先生ちょっとその辺り詳しく調べられる?

 

──通信記録をサルベージしていますが、呉鎮守府および周辺からは発見できません。

 

となると、少なくとも呉にいる馬鹿とどっかの国の鼠は直接的にやり取りをしていた訳か。

大胆なのか、用心深いのか。ミック先生相手に簡単に尻尾を掴ませないとは…。

 

──国内潜伏中の両国工作員の通信から辿り、コードネーム【マトショーシカ】【肥遺(フェイイー)】と呼ばれている事を確認。

 

ミック先生ちょっとムキになってる? 

 

──対象を呉鎮守府所属の細倉海軍中将と推定。確証性99.8%

 

ねぇ、ちょっと今ムキになってたでしょ? ねぇ、ねぇってば!

 

まぁ通信方法は手書きの手紙で直接手渡しか伝書鳩で全部やり取りしない限りはこの情緒不安定体の目からは逃れられないわけだな。

 

よっ! 流石ミック先生!

 

──情報集積体です。

 

やっぱり聞こえてるんじゃないか。

 

「それじゃあ人間不信になっても仕方ないですよ。今までの事も含めたら尚更…。海軍潰しますか?」

 

「よく呉を瓦礫にかえなかったわね。私が灰にしてあげようかしら」

 

「…物騒だな君らは」

 

金剛の為にそこまで思えるってのは凄いと思うけど、考え方が過激じゃないか。

 

「テートクゥ…テートクは悔しくないんデスカ?」

 

なんで俺? 俺的には細倉中将マジ抹消したる。

って気持ちはあるけど悔しいと言われるとピンとこない。

 

「お前をロシアに渡すと言った輩は消す」

 

「oh…」

 

「金剛さんが言いたいのはそういう事ではなくてですね、業和さん、いえ壱業さんが世間で少なからず悪く言われている事に対してだと思うんです」

 

「それと金剛の人間不信に関係があるのか?」

 

「金剛の心の支えは長野提督、貴方だったのよ。貴方が護った国だから金剛も頑張ったの。でも貴方の事を悪く言う連中もいっぱいいるの」

 

それで金剛は思い詰めたのか、嬉しい気持ちも少しあるけど、それは違うんだよ。

 

「…テートク。私は悔しいヨ。あんなにいっぱい頑張ったのにどーして、テートクの事悪く言うデスカ」

 

…そんなにボロカス言われてるのか? まぁ別に良いんだけど…。

 

「…言わせておけばいいさ」

 

…あぁ悔しいことあったわ。

 

「そんな事より俺を信じて散って逝った者達に俺は報いなければならない。

だが自分ではなく矢面にお前たちを立たせることしかできないじゃないか。それが一番悔しい」

 

「…テートク」

 

「他に方法がない。だから、力を貸してくれれば嬉しい」

 

 

あと、いい加減に放して欲しい。

 

 





青葉ワレェの方が鈴谷より年上ですが、鈴谷が青葉に敬語で話すイメージが持てない。
逆もまた然り。


おまけ

図鑑説明  五十鈴(苺味)

五十鈴は、大正時代に建造された長良型軽巡の2番艦。
韋駄天さはもちろんだけど、私の歴代艦長の中からは、あの山本五十六提督、
山口多聞提督。そして長野壱業提督など後の海軍を支える人物が多数輩出されたの。
凄いでしょ? 五十鈴も結構活躍したんだから任せておきなさい。

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