他の音が何一つ聞こえない、そんな大雨の日だった。
とある場所で猟奇的な殺人が繰り広げられていた。
犯人は手に一つの銃を持っていた。
死者は3桁に登ったと言う。
そんな事件に1人の青年。如月和哉も関わっていた。
和哉には家族は居なかった。皆和哉が5歳の時に地震で死んだのだ。
和哉には1人の妹が居たその妹もその地震で死んでいる。
和哉は妹を助けることが出来なかったのを凄く悔やんでいた。
自分がもっと強ければ妹は…家族は…死ぬことは無かったと。
それから和哉は己を鍛えた。鍛え抜いたのだ。
そして今、目の前にいるこの殺人鬼と化した男を和哉は許せなかった。和哉は思った。
「こいつは、倒さなければならない」
と。しかし身体は恐怖していて、動けなかった。
その時だった、和哉の近所に住んでいた死んだ妹と同じ年頃の女の子がその男に捕まってしまっていた。
周りの大人達は動かなかった。皆自分の命を守るのに精一杯だったのだ。
女の子に銃口が向けられた時、和哉は走った。走れたのだ。男の行動に怒りを覚えていた。
今、和哉の身体は恐怖に縛られていない。和哉は男の顔面を思い切り殴った。
銃声が鳴り響いた。
和哉の身体を銃が撃ち抜いたのだ。
しかし、和哉の勇気のお陰で周りの大人達の恐怖も薄れ男を抑えていた。
事件はここで幕を閉じる。
和哉は即死だった。
和哉「俺は、死んだのか?」
和哉は自分の死体を見降ろしていた。近くでは助けてあげた女の子が泣いていた。
和哉「泣くなよ…。泣いてたら助けた意味がないだろ?」
そんな時、急に獣の唸り声の様なものが聞こえた。
唸り声の方に顔を向けると、変な仮面を付けた化け物が居た。
化け物には穴が開いていた。
和哉「何だ、ありゃあ。胸の真ん中に大きな穴が開いていやがる。」
化け物「いい匂いがするなぁぁあ‼︎」
そう言うと化け物は和哉の方に仮面を向けた。
和哉《どうやら化け物は俺が目当てらしいな。良かった俺で…》
化け物「こんなにいい匂いとは…。喰ったらどんだけ霊圧が上がるんダァァア!?」
和哉《霊圧?何の話をしているんだ?》
和哉「おい、テメェ何の話をしていやがる‼︎」
化け物「いいから、お前は大人しく俺に喰われろヤァァア‼︎」
化け物は和哉に突進してきた。和哉は咄嗟の判断で顔面を殴った。
ピギィッ…‼︎っと音を立てて仮面が割れていった。
化け物「グァァァア‼︎何故だ…。何故普通の霊にこの虚である俺様が負けるんダァァア…。」
和哉「ハァ!?知るかよッ‼︎」
そう言うと化け物はどんどん体を崩せて消えていった。
和哉「にしても何なんだ。あの化け物は…。虚とか言ってたな…。」
???「君は凄いなぁ。まさか斬魄刀無しで虚を倒してしまうとはッ!」
続く
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