帰っておいで故郷へin鎮守府   作:放火後ティータイム

21 / 22
ごません様の提督はBarにいるとのコラボを記念して
ごません様に許可をいただいたうえでお父さん視点の話を書きました
自分の技量じゃ読みにくくてワケわからん!!となるかもしれませんが
よろしくお願いいたします。


コラボ枠
番外編第一話 26年前


「あれから26年……か……」

 

今日も居酒屋鳳翔で一人で酒を飲んでいた俺はふとそんなことを呟いた。

ちょっとボケーっとしてきた。飲み過ぎたか?

 

「お義父さんどうしたんですか?」

 

「いやな?ち~っと昔のことを思い出したんだ。」

 

「26年前ってちょっとのレベルじゃないと思うんですけど……」

 

「うるせえ!ともかく26年前の今頃にな、え~っとなんだったけ

鎮守府き…きょう……」

 

「鎮守府の繋がり強化月間ですよ。お父さん。」

 

「ああそうだそれだよそれ。」

 

やっぱり歳はとりたくねえなぁ……最近物覚えが悪い……

 

「鎮守府の繋がり強化月間ってなんです?」

 

「大本営の元帥殿が提案したらしくてな?よく覚えてはいないんだが

他所の鎮守府に行くわけよ。」

 

「あの日からお父さんも変わりましたよね。」

 

「変わった?」

 

「……恩人に出会ったのさ。右も左もわかんねえクソ生意気な新入りの俺に

戦術だの装備だの地位がどうとか言う先輩共とは違って、人として大切な物を

教えてくれたのさ。名は確か……金城……そう……金城提督だ……」

 

…………………………………

…………………………

…………………

……………

………

……

 

『提督として着任してから既に2年が経過していた。

ここ2年間は提督としての基礎をひたすら叩き込み続けた。』

 

「鎮守府の繋がり強化月間?なんだそれ?」

 

7月のある日秘書艦の叢雲がいきなりそんなことを言った。

 

「大本営の元帥が提案したそうよ。」

 

「そりゃ視察みたいなもんか?それなら嫌になるほど行ったが…」

 

「違うわ。視察というよりは他所と親交を深めようみたいな感じね。」

 

イライラする。

今まで視察に行って出会った先輩共は俺の中では屑同然だ。

ある提督はこう言った。

 

「この職はな…夢のような職業だぜ?新入り。

自衛隊すら手を出せない深海棲艦に唯一対抗できる職業だ。

周りからはちやほやされるし、金もたんまり手にはいる。

ちょっと戦果を挙げれば簡単に昇級できていいことだらけだ!ガハハハ!!」

 

自分のことしか考えられない正真正銘の屑だよ先輩。

対抗できるつったてお前が殺ってる訳じゃないだろうに。

 

またある提督はこう言った。

 

「あいつらは武器と飯さえ与えりゃなんだってやってくれるのさ。

仮に沈んだとしても何人も建造できる。全く最高だよ。」

 

なんであんたは艦娘を道具にしか見れないんですかね?先輩?

おまけに轟沈を物を失うこととしかとらえてない。

 

こんな屑だらけだった。

正直こんな奴らと仲良くなれって言われてもしたくないのが本音だ。

 

「相手の情報とかあるのか?出来れば教えて欲しい。」

 

「え~っと待ってね……金城提督……へぇ変わってるわね。」

 

「変わってる?なにがだ?」

 

「自分の料理の腕を生かして執務室でバーを経営してるらしいわ。

なんでも艦娘を相手に接客してるらしいわ。

元帥も美味しい美味しいってすすめているのよ。

おまけにたくさんの戦果を挙げてるわ。」

 

「へぇ……」

 

そりゃ確かに変わり者だな。

仮に趣味だとしてもわざわざ艦娘のためにバーを開く提督なんて

聞いたことがない。そもそも艦娘の為に何かをする提督なんてはじめて聞いた。

 

「この人からなら何かを得られそうだ。」

 

おれは、迷っている。

今まで人のことを散々屑って言ってきたが

俺はまだ自分の考えを持っていない。

マニュアル通りに指示をだすだけの人間だ。

俺は艦娘達にどう接すればいいのかわからない。

だがこの金城提督からは何かヒントを得られそうな気がした。

 

「実は内心びくびくしてるんでしょ?」

 

「……!!し…してねえよ……」

 

余談だがこの口調で話せるのは鎮守府内で叢雲と英だけだったりする。

 

 

 

 

「よお柏野。元気にしてたか?」

 

その日の夕方

業務終了を知らせるラッパが鳴ったあとかつての部下に電話した。

 

「二曹じゃないですか?どうしたんですか?」

 

「いまじゃにーと提督だよ。それよりあきつ姉を呼んでくれ

これは飯に関する大切なお話だ。」

 

「わかりました。……ゴト…アキツマルウァァアアアア!!!」

 

電話を置いた音がした瞬間柏野が大声で叫んでいった。

恐らく飯に関する話に反応したのだろう。

 

「はいただいま代わりました。それで二曹殿。このあきつ丸にいかなる用で?」

 

「やだなぁあきつ姉。前みたいにしてくれよ。堅苦しいのは苦手ってしってるだろ?」

 

あきつ姉は元々所属してた相浦駐屯地にいる現役のあきつ丸だ。

面倒見がいいから隊員たちの間であきつ姉と愛称がつけられた。

 

「飯に関する話だ。よく聞いてくれ。」

 

俺は鎮守府の繋がり強化月間について話した。

部外秘ではなかったしどうせ随伴艦もいるんだ。

ここは陸自の可愛い部下の為にあきつ姉を誘った。

 

装甲車を何時間も走らせようやく金城提督がいる鎮守府に着いた。

 

「後は頼みます二曹いえにーと提督。主に我々の未来の為に……」

 

「わかってるさ。」

 

ご苦労様と言って装甲車から降りる。

 

出迎えてくれたのは俺に負けないくらい屈強な提督だった。

 

「自分、佐世保相浦駐屯地所属のあきつ丸であります。本日はにーと陸曹共々

お世話になるであります!」

 

これが俺と金城提督との出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回から本編です。
挿し絵も下手くそながら入れておきます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。