できるだけ無欲で生きていきましょう   作:タクロス

16 / 41
今回の話を書く際に表現の仕方で、高校生以上(15歳以上)は少女ではないだろうと思ってるググってみたら、一応15歳以下までが少女の範囲だと初めて知った作者です。
一応高校一年生ですので15歳なのですが、まあ使うなら中学生以下の人とか、見た目的に15歳以下の人にしようということになっていますので、この作品ではこれからは女の子と表現していきます。まあ、気まぐれで過去編とかの番外編を書いたら少女の表現が出るかもしれませんが。 正直読んでくださっている皆さんからすればどうでもいいことですね、はい。長文失礼しました。


今回はあの方々が登場します。

9/29山田先生の名前が摩耶になっていたので真耶に直しました。


ISと少年たち 〜幼馴染と大貴族〜

千冬が話を終えるとHR(ホームルーム)が終わる合図のチャイムがなり休み時間となった。新人は隣の席にいる一夏とお互い何があったのかを話し合っていた。一夏は一時的に政府によって保護されていたらしい。二、三日した後に家に帰ってきたらしいが、その時には新人はすでに病院に運ばれていたのですれ違いになったのである。

そんな風に話していると二人に近づいてくる二つの影がある。

 

「話しているところすまない、少し一夏を借りていってもいいか?」

「ええ、構いませんよ。話すことは学園の中にいればいつでもできますし」

「なっ、新人おまえーーー」

「感謝する。ほら、行くぞ一夏」

「ちょ、引っ張るなよ箒、危ないって!」

 

一夏に箒と呼ばれた少女は、一夏の手を引っ張っていき教室を出て行った。出て行ったのを見送ると振り返って、近づいてきていたもう一人の少女へと体を向ける。後ろから近づいていたので気付かれないと思っていた少女(・・)は、新人が振り向いたことに少し驚きながらも、いたずらが失敗した子どものような顔をして、少し乾いたような笑いをしながら新人に声をかける。

 

「あ、アハハハ、久しぶり新人」

「お久しぶりですシャルさん。前にあったのは去年の四月の春休みの時ですから、ちょうど一年ですね」

「う、うん。覚えてくれてたんだね」

「ええ、まあ。それよりお元気そうで何よりです」

「私としては、新人がここにいることが少し気になるかな」

「僕はたまたまここに来てしまっただけですよ。あまり嬉しくは無いのですが」

「そうかな、男の人からすれば女の子に囲まれるのって多少なりとも嬉しいってお父さんが言ってたよ。その後お母さんに連れてかれたけど」

「囲まれることに何をどう喜べばいいのかわからないのですが、僕は囲まれるならシャルさんのように友達に囲まれている方が嬉しいですね」

「そ、そうなんだ。新人って、その、女の子に興味は無いの?」

 

最初は普通に久しぶりに会う友達同士の会話といった感じだったが、いつの間にか新人の異性に興味があるかの説明にすり替わる。話しかけた金髪の少女、シャルロットは少し頬を染めながら新人に問う。周りの女子はシャルロットの質問をどこから聞いたのか、一瞬にして聞き耳の態勢にはいる。それに対する新人の答えは、

 

「知り合い以外に興味は無いです」

 

一瞬教室の中の空気が8対2の割合で凍り、萌えあがる。

 

「ただ、話さないといった極端なものではなくこの人は一緒に過ごしていて楽しいと思った人はやはり興味が湧きます。何が自分をその人に惹きつかせるのか知りたいので。ですから一概にすべてを否定しているわけではありません」

「へ、へぇー、そうなんだ(少し違うような気もするけど、私にもチャンスはあるってことだよね!)」

 

新人の答えを聞いてクラス中がすぐにグループ毎の会議が開かれる。どうすれば新人に興味を持ってもらえるか、あの無表情でクールな顔をどうすれば歪められるか(いい意味で)、新一(あらいち)のカップリングか一新のカップリングか、といった感じに飢えた女子の会話から、ドs紛いの会話、腐っている会話など様々である。新人はいつも通りの無表情でシャルロットに、そろそろ時間ですよと伝えると、シャルロットはう、うんまた後でね、と言って自分の席に戻って行った。

シャルロットが席に着くと同時にチャイムが鳴り、その瞬間教室に入ってきた千冬の一喝で他の女子生徒も席に戻っていく。そして、両隣の席が空いているのに新人が気づくと同時に勢いよく教室のドアが開かれ、両隣の席の主が現る。

一夏と箒は千冬に出席簿で勢いよく叩かれ涙目になりながら席に戻ってきた。

 

 

 

 

 

「えっと、ここまででわからない人はいますか?」

「ハイッ、全部わかりません!」

「ええっ、そんなぁ〜」

「織斑、自宅に送られているはずのISについての教本はどこへやった?」

「えっと、教本、ですか?」

さっと教本を見せる新人。それを見た一夏は、

「ああ、それか。それなら古い電話帳と間違えて捨てました!」

「そうか。 (バンッ)

ならもう一冊用意してやる。一週間以内に中身を全て暗記しろ」

「いてて。無理だって、ちふーーー(スッ)

織斑先生、こんな厚いの一週間じゃとてもできません!」

「口答えするな、やれ。いいな」

「アッハイ」

最後の織斑先生の声はとてもドスついた声だったと言われている。

 

「ふぅ。さて、ほかにこのバカのようにわからないとほざく奴はいるか?」

 

まるで脅し文句のようなセリフだが先頭席から二つ目の手が上がる。

 

「すいません、織斑先生、山田先生。まだわからないところが多々あります」

「ふむ、天下か。お前は仕方あるまい。それを読む時間は碌になかったのだからな。だが、少しはわかるはずだよな、あらかじめ読んでおけと言ったからな」

「はい、ですが単語とそれの意味がわからないものが多いです。アラスカ条約や代表候補生などは昔の経験で知っていますが教本の中身はほとんどわかりません。

 

今まで興味がなかったので」

「そうか。なら、お前ら二人は放課後教室に残ってみっちり教えてやろう。

 

真耶くんがな」

「ええ!?先輩それはいきなりすぎますよ!」

「できるよな」(チフユスマイル)

「は、はいぃ」(真耶は恐怖に陥った!)

 

以上、一限目の授業風景である。

 

 

 

「はぁ、わけわかんねぇ。全く授業の内容も頭に入ってこなかったし」

「まあ、僕たちは興味がなかったとはいえ少なくともあれらはISに関わる人からすれば常識の範疇なんでしょう。早めに覚えないと授業で置いていかれますから、お互い頑張りましょう」

「ああ、そうだな」

 

二人は授業についての反省をしている。といっても軽く次までにはできる限り知っておこう程度で、深い意味はないものだが。新人と一夏で次の授業に備えようと予習を始めようとしたタイミングで、二人に声がかかる。

 

「ちょっと、よろしくて?」

「ん?なんだ、何か用か?」

「はい、なんでございましょうか」

 

新人は振り向き、一夏は顔を上へと向ける。そこにはシャルロットとはまた違う金色ーーシャルロットが濃い色をした金色とするなら、その少女の色は淡い金色ーーの髪を螺旋状に巻いてる今時でも珍しい髪型の女の子がいた。

 

「そこのあなた」

「ん、俺か」

「ええ、あなたですわ。なんですの、そのぶっきらぼうな返事は。そちらのお方は丁寧なお返事ができていらっしゃるというのに、まったく嘆かわしいです」

「なぜ俺は出会って10秒も経たないうちに貶されているんだろうか」

「まあ、気にしたら負けだと思いますよ」

 

一人だけ貶された一夏は少し落ち込む。慰めにならない慰めの言葉をかける新人。その間にも話は続いており、

 

「聞いてますの?まったく、あなた方は私が誰なのかご存じないので?」

「「はい、まったく」

異口同音である。

「そこを揃えられても困りますわ!

ふ、ふん。いいでですわ、ならお教えしましょう。(わたくし)こそIS学園の入試試験において、たった一人だけ試験官の先生を倒したイギリスの大貴族であり代表候補生、セシリア・オルコットなのですわ!よく覚えておきなさいまし!」

「えーと確か代表候補生は国の代表を選出するために選ばれた人で合ってたか?」

「その通りです。ついでに言えばIS学園に来ているということは、代表候補生の中で外に出しても問題ないとされているレベルの人なので、成績はかなり優秀な人でないとここに入ることはできません。つまりオルコットさんはモンドグロッソ程ではないですが国に選ばれた代表ということです」

「その通りですわ。よくお分かりのようで何よりです」

 

ふふん、と誇らしげに胸を張るオルコット。そのせいでかなり主張の激しい一部分がさらに目立つが、新人はいつもの(無表情)、一夏は少し顔が赤くなるがすぐに頭の中で煩悩退散と三度唱えて落ち着きを取り戻す。少し一夏は睨みつけられたような気がしたらしいが気のせいだろう。

一夏が煩悩退散している間に新人が言葉をつなぐ。

 

「いえ、たまたま知っている知識の範囲での会話でしたので」

「そうですの。

さて、本題に入ってもよろしくて?」

「ん、あいさつに来ただけじゃないのか」

「ええ、先ほどの授業の様子を見ていらしているとあなた方はISに関しては無知のようですが」

「まあ、そうだな。さっきの代表候補生に関してはたまたま覚えていただけだし」

「僕もまだまだ専門知識などはまったくわかりませんね」

「そうでしょう。ですから私ことセシリア・オルコットがあなた方にISなるものをお教えしてあげないこともないですのよ」

「でも、俺たちは放課後にみっちりやることになっちまったから別に大丈夫だと思うが」

「ですが、放課後だけでここの授業に間に合いますか?ここの授業はかなりハイスピードで進みますわよ。あなた方のようなイレギュラーがいたとしても少し遅くなる程度で、どんどん進んでいきますのよ。

ですから放課後の補習が終わった後に私が直々に教えて差し上げようというわけなのです」

「ん〜、そうなるとオルコットさんに教わった方が授業にはついていけるのか。でもそうするとオルコットさんに迷惑がかからないか?ほとんどゼロから教えるようなものだし」

「ふっ、平民が困っていらしたら助ける。それが貴族の役目というものなのですわ(キリッ)(ふふふ、決まりましたわ!)」

「おお、なんかかっこいいな。

で、どうする。二人で受けるか?俺はみんなに追いつきたいし迷惑かけたくないから教えて貰おうと思ってるけど」

「僕としても受けたいですね。専門知識は詳しい人に聞くのが一番だと母も言っていましたし」

「なら決まりですわね。ではそろそろ次の授業なので私は戻らせていただきますわ。では、ごきげんよう」

「ああ、またな・・・あっ」

「はい、また後で・・・どうかしましたか、一夏くん」

「そういえば俺一週間の間は家から登校するんだったの忘れてた」

「僕はまだ聞いてないですから後で織斑先生に聞かないといけませんね」

「…後でオルコットさんに謝りに行くか」

「そうしましょう」

 

丁寧なお辞儀をして自分の席に戻っていくオルコットを見送る二人だった。

 

そして、授業開始のチャイムがなり二限目が始まる。




まずはいつものアレを。

UA18000、お気に入り件数200件突破、本当にありがとうございます。お気に入りがついに200件までいって感慨深くなりました。これもいつも読んでくださっている皆さんのおかげです。本当にありがとうございます(大事なことなので2回言いました)。そして、感想を書いてくださった、ゴオーさん、赤い風さん、ありがとうございます。最近、簡潔に楽しんでいただけているといった旨の感想が書かれていてました。こんな感想もらえて作者は感激です。だからと言ってそれ以外の感想が嬉しくないわけがなく、感想の通知が来るたびに今回も書いてくださったんだと、喜びながら読んでます。作者がエンジンならば、UA、お気に入り、感想は正にガソリンです。次回も頑張って早めに投稿できるように頑張ります(不定期投稿)


ところで、セシリアさんってこんな感じでよろしいのでしょうか?他の作者様方の作品を読んできてイメージを作り、なんとなく作者の裏設定のイメージと合わせてみましたが、それによってほとんどの作品で見かけた「土下座しなさい」関連がなくなりました。ここのセシリアさんは淑女であり、誇り高い貴族ということでお願いします。

それと、オリジナルルートに入りましたので第一回のアンケートは締め切らせていただきます(完全なる遅刻)
ご投票してくださった皆さま、ありがとうございました。
今後、活動報告の方ではまたアンケートをやったり、すこし解説入れたりしますのでよろしくお願いします。


次回はみんな大好き(好きとは言ってない)学級委員決め的なお話。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。