お待たせしました。クラス代表決定戦最終戦です。
「ようやく、だな」
「ええ、そうですね」
宙に浮かぶ二機のIS。対峙するはISの世界において
「新人に負けたく無い」
「勝負には負けたく無いです」
「だから全力なんてもんじゃ無い」
「だから相手が誰であろうと」
「1%だろうが0.1%だろうが限界を超えてみせる」
「最後まで目を離すつもりはありません」
お互いに自分を独白する。無意識の発言なのだ。すでに有意識は互いしか認識しないようになっている。そこに表情はなく、互いを貫くような視線が火花をあげる。
「行くぞ、
剣を虚空から引き抜く。
「行きますよ、ラファール」
拳銃を虚空から抜き取る。
戦いの
白式がブースターを最大限まで噴かす。ラファールが弾を吐き出しながら後ろへと下がる。
白式が直撃のみを剣で切り裂く。ラファールは拳銃を白式へと投げ捨てる。
白式は一刀のもとに切り捨てる。ラファールは右手にあるものをよび出す。
鋼と鉛がぶつかり合う。
金属同士の鳴き声が響く。
切り裂く/貫く
だが、あっけなく競り合いは均衡を崩す。鉛が白式の顔横を穿つ。鋼は振り抜かれそのまま地へと落ちていく。そして、一方は手から、もう一方は右の背から光を散らし勢いをつけ、
振り抜いた隙だらけの横腹に白い軌跡を描く
振り抜いたその隙だらけの正面を足刀で蹴撃する
互いに吹き飛ぶが、ラファールはフィールドの壁へとすぐに叩きつけられる。だが、すぐに右手の巨大な釘を消すと両手と足を使い
ーー目を離すつもりはありません。
白式への衝撃はまるで乗用車に轢かれたような強さを持って、白式を50mほど吹き飛ばす。ブースターを器用に噴かし体勢を整える。が、センサーが機体左側に何かが接近するのを感知する頃には、左の肩を貫く衝撃と共に地へと空から転げ落ちていく。
二度の強烈な衝撃。ISは衝撃を吸収せずに操縦者へと圧倒的な暴力として吐き出す。身体中が軋むように痛い。が、立ち上がれる。身体の限界を超える。
壁に空いた穴から機体を抜く。視線は変わらず白い敵を釘付けにする。アラートが鳴り響く。機体を回転させたことによって蹴ったため、切られた左の横腹の鈍痛が響く。切られた箇所は装甲が無く。ダメージは致命傷。残りのエネルギーはあの一撃で2割を切った。だが、それらをすべて切り捨て、残りの手札に意識をそそぐ。ーー男の子の意地、負けたくない
左の肩の関節が外れていると、白式からの警告を無視する。視界の淵に赤い文字で183と表示される。そんなこと関係ない、左がダメなら右で、両方がダメなら口で戦えばいい。右手で白い鋼を持ち、握りしめる。痛みでぼやけかける意識を叩き起こす。意識の限界を超える。ーー本能が叫ぶ、負けたくない
一歩踏み出すーー
二歩目 剣を構える/両手で1mの直剣を構える
三歩目 加速する
四歩目 走り出す
五歩目 ブースターを少しずつ噴かす
六歩目 地を蹴る
六と半歩 ブースターが息を吸い込む
七歩目は無く 四つの口から息がはかれる
「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
加速した二つはお互いを切り裂いた。
二つは固まって動かなくなりーー
戦いの幕は切って降ろされた。
身体から光を散らして
公式記録
試合時間2:19
先制攻撃 ラファール・リヴァイブ、白式腹部への足刀蹴り/白式、ラファールへの逆袈裟斬り(零落白夜使用)
最終攻撃 ラファール・リヴァイブ、白式への右下段から左上段への切り上げ/白式、ラファール・リヴァイブへの右上段から左下段への斬り落とし
天下新人 ラファール・リヴァイブ:0
織斑一夏 白式:0
短い。あまりに短い。初心者同士のぶつかり合いだから何て言葉無く、どちらも猪になったためにこんな終わり方になりました。
感情起伏の少ない新人君ですが何度も言いますが感情がないわけでは無く、表情が動かないのと感情の振れ幅が極端なだけ(どうでもいいと興味有りの二択)でないわけじゃないんです。負けたくなかったけど思考が狭まってしまったんです。
5/26 タイトルついてないのに気づきました。ああ恥ずかしい
そんなこんなで相打ちに終わりましたアニメ2話まで。ようやっと戦闘シーンからの解放。次からはやっと日常系に戻れると、思いたい。