オーバーロード 月下の神狼   作:霜月 龍幻

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第22話

ニグン達を仲間にした後、遠い地より転移して来たこと、この世界の知識が薄いこと。

今現在、周囲の情報を集めていることを話し、ニグン達にはいろいろ聞くことになると説明した。

 

ニグン達は了承し、デミウルゴスとともに闘技場をあとにした。

 

 

「はぁ、忠誠が重い・・・・・・」

 

ニグンの目は確かにナザリックのNPC達と同じものがあった。

 

「あ、忘れてた〈伝言(メッセージ)〉」

 

ふと、忘れていたことを思いだし、デミウルゴスにメッセージを飛ばす。

 

「デミウルゴス? 今夜の試合のルールだけど・・・・・・」

 

今夜行われる試合のルールについて話し、ニグン達が望むなら観戦を許可することを伝える。

 

 

『分かりました。伝えておきます』

 

メッセージを切り第六階層の空を見上げる。

いろいろしているうちに日が傾き、夜になろうとしている。

数時間後にはコキュートスとの試合だ、NPCの中でも上位の強さを誇る、油断したら負けてしまうかもしれない。

 

なら慢心せず、可能な限り全力でぶつかろう。

そう思い、アイテムボックスから杖を取り出しウォーミングアップを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナザリック地下大墳墓・第六階層 闘技場 21:00

 

そこは永続光(コンティニュアル・ライト)の光に満ち、貴賓席にはアインズ、ぶくぶく茶釜、ペロロンチーノ、アウラとコキュートスを除いた各階層守護者。観客席には領域守護者、プレアデス、一般メイド達がおり、少し離れたところにニグン達もいる。

 

そして闘技場の中心にはアウラ、それを挟みアルフとコキュートスが対峙する。

 

『紳士淑女の皆々様、お待たせいたしました。これより、至高の御方 アルフィリア・ルナ・ラグナライト様対第五階層守護者 コキュートスの試合を行います!。レフェリーはこのあたし、アウラ・ベラ・フィオーラが勤めます!』

 

魔法効果で大きくなったアウラの声が闘技場に響き、シモベ達の歓声が轟く。

 

『では、今回の試合でのルール説明を行います!

ルールその1、攻撃力が極端に高いスキルは使用禁止!

その2、攻撃魔法は第五位階まで、強化魔法は制限なし!

その3、消費アイテムの使用、世界級(ワールド)アイテムの装備禁止!

その4、勝利条件は手に持った武器で一撃入れること、投擲武器はノーカウントといたします! 以上!』

 

 

 

 

 

「アインズ様、あのようなルールで大丈夫なのでしょうか? 魔法詠唱者(マジック・キャスター)であるアルフィリア様には不利のように思えます」

 

「うむ、心配はいらないさ」

 

そう言い、闘技場の中心へと意識を集中させる。

 

「これから面白いものが見れるぞ」

 

 

 

 

 

『お二人とも、準備は良いですか?』

 

コキュートスは二本の刀を構え、頷き、顎を鳴らす。

 

アルフは杖の穂先を下げ、槍のように構え、コキュートスに問う。

 

「コキュートス、最初から本気を出すつもりはないのかな?」

 

「アルフィリア様コソ、試合前に強化魔法ヲ唱エナクテモヨロシイノデスカ?」

 

「前もって強化魔法かけるのは禁止されてないけど、これが僕の戦闘スタイルなんだ」

 

そう言い、アウラに準備が出来たと意思表示する。

 

『では、試合開始‼』

 

その言葉と同時アウラは跳び引き、コキュートスが突撃してくる。

 

無限増幅(アンリミテッド・ブースター)

 

アルフは魔法を唱え、コキュートスを迎え撃つ。

 

「倶利伽羅剣!」

 

コキュートスの二本の刀が上段からせまるが、金属音とともに刀が跳ね上がる。

 

「ナニ⁉」

 

コキュートスは起こった出来事に困惑している、アルフの戦い方を初めて見たものであれば誰でもそうなるだろう。

魔法詠唱者(マジック・キャスター)が戦士職のスキルを乗せた一撃を杖で弾く。そんな状況は普通ではあり得ない。

 

そんな隙をつき、アルフはコキュートスに肉薄し、腹に手を当て魔法を放つ。

 

「〈魔法最強化(マキシマイズ・マジック)炸裂(バースト)〉!」

 

爆発が起こり、コキュートスが吹っ飛ぶ。

 

「グ・・・・・・」

 

コキュートスは体勢をたて直し、アルフを見据える。

 

「本気出す前に終わっても良いの?〈加速(アクセル)〉」

 

 

 

 

 

 

 

「アインズ様、今のはいったい・・・・・・」

 

アルベドが戸惑うような顔をして聞いてきた。

 

「彼女は拳闘士を5レベルほど取っていてな、職業スキル 見切りで弾いているのだ」

 

話しているうちに状況が変わり。コキュートスが飛ばされ、アルフが加速魔法を唱えた。

 

「終わったな」

 

アルベドはその言葉に再び困惑しながらも、闘技場に視線を戻す。

 

その表情は困惑から驚愕に変わる。

コキュートスが四本の腕で攻撃しているにもかかわらず、アルフはそれを杖1本で弾いている。

 

杖が刀を弾くたび、金属音が闘技場に響き渡る。

 

杖を回し、突き、振り下ろし、切りあげる。杖で棒術を使うようにこれを目にも止まらぬ速度でおこない、コキュートスの乱撃を弾いている。

 

 

 

 

 

 

 

「攻メキレナイ・・・・・・」

 

すでにコキュートスの攻撃回数は二百を超えるが、そのすべてが弾かれ、受け流されている。

 

加速(アクセル)

 

これで何度目だろうか、アルフが魔法を唱えるたび速度が上がる、あと数回唱えられたら対応できなくなるだろう。そう思い、武器を大振りして跳び引く。

 

「コキュートス、これで終わりだ〈加速(アクセル)〉」

 

〈加速、加速、加速加速加速加速加速加速〉

 

加速を何度も重ね掛けし、突っ込んでくる。

 

 

 

 

「倶利伽羅剣!」

 

迫り来るアルフに四本の刀を振り下ろす。

このタイミングなら当たる、と確信するが。

 

「ナ!」

 

振り下ろした刀は空を切り、地面を削る。

 

「ドコダ!」

 

「ここだよ」

 

コキュートスの背後から声が聞こえると同時、ゴンッと頭部に打撃音と衝撃がはしった。




戦闘描写はどうもダメですね。
今後出てくる戦闘描写を完全に削るか、悩みます。


設定説明

無限増幅(アンリミテッド・ブースター)
強化魔法による能力値上昇の天井を取り払う。
戦闘以外では使用不可

拳闘士
近接系の職業。
見切り、武の見極め等を覚えられる職業。
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