「ナーベラル、奴等の遺品を回収しておけ」
ナーベラルは頷き、神殿の方へと歩いていった。
「アインズさん。その
アルフはアインズの横に立ち、その姿を見る。
「そうですか?馬子にも衣装とか言われるかと思いました」
そう言いながら、アインズは腕をあげたり振り返ったりして自分の姿を確認している。
「ところで。そこにいる人は先程言っていた」
アインズの視線の先にはクレマンティーヌがいる。
「そうです。この子が僕の眷属、名前はクレマンティーヌです」
「よろしくね」
そう言いながらクレマンティーヌは右手をヒラヒラと振っている。
「そういえばさっきからあんたの戦い見てたけど、本当に戦士? 身体能力は凄いけど動きが素人、ガキが棒を振り回すのと同じ感じ」
「ふむ、やはりまだまだか。私は魔力系
「あーちゃん、あの身体能力で魔力系とかマジですか」
クレマンティーヌが信じられないものを見るような目でアインズを見ている。
「マジですよ。貴女がこの世界で最強の部類であれば、その気になれば歩き回るだけで国を滅ぼせるよ」
「・・・・・・ごめんなさい、あーちゃん達がそこまで桁外れとは思わなかった」
「アインズ様、遺品の回収完了いたしました」
そんな会話をしているうちに、ナーベラルはいつの間にか戻ってきてアインズに一礼した。
その後、アインズ達と今後の行動を話し合った。
アインズ達はこのままエ・ランテルに残り、冒険者としての地位を高め、アルフ達はエ・ランテルを離れ、王都に店を移してそこで情報と金を集める。余裕ができればセバスとソリュシャンへの資金補充を行い、協力すると。
話し合いの後、アルフはアインズに今後の行動資金として金貨30枚、銀貨200枚が入った無限の背負い袋を手渡したがアインズは「なんかヒモやっている気分・・・・・・」と言い、複雑な思いでいたようだ。
そして、別れる直前、アインズにメッセージが入った。
メッセージはペロロンチーノからで、内容は、
『シャルティアの任務は成功したんだけど、冒険者に強力なヴァンパイアがいるという情報が漏れました。その件でシャルティアが凹んでバーで飲んだくれてます』
というものであった。シャルティアを慰めるためにペロロンチーノがユリ・アルファをあてがったが、彼女によるセクハラに耐えきれず逃げ出したそうだ。
アルフはアインズからそれを聞き、二人とも慰めた方が良いか思案する。
その後、アルフ達は先にナザリックへ戻り、ペロロンチーノから詳しい説明を聞き、アインズは冒険者組合で今回のことの顛末と事後処理を行うことになった。
「では、また後で」
「了解です、
アインズの言葉に答え、ナザリックの地表へと転移する。
視界が暗転し、次に目に入ったものは見慣れた墳墓だったが、その入り口には二人のメイドがたっていた。
「お帰りなさいませ。アルフィリア様、ぶくぶく茶釜様」
「お帰りなさいませ」
メイドの一人、ユリの声が聞こえ、そのあとにもう一人のメイド、CZ2128・
状況としてはシャルティアのセクハラから逃げたユリをシズが慰めていたのだろうか?と考える。
「ユリ、弟がどこにいるか教えて」
「はい、ペロロンチーノ様は現在玉座の間にて状況を整理しておられます。その件で少し煮詰まっているようです」
ぶくぶく茶釜の問にユリはすぐに答えた。
「ありがとう。アルフさん」
「わかりました。クレマンティーヌ、もう一回転移するから」
クレマンティーヌの返事を待たず、リングの力で玉座の間の扉の前に転移する。
視界が戻ると、目の前には巨大な扉があった。
「うわぁ・・・・・・」
クレマンティーヌはその扉を呆然と眺めている。
確かに初見であればこんな反応をしてしまうだろう、アルフも初めて第十階層を見たときは同じ反応をしていた。
ぶくぶく茶釜が扉を開き、足を踏み入れる。
左右には計40のギルドメンバーの旗がかけられ。地面は真っ赤な絨毯が玉座へと真っ直ぐ伸びている。
そんな部屋の中ほど辺、胡座をかいてなにやら考えているバードマンが一人。
「愚弟、状況は?」
「姉ちゃん、状況はアインズさんに言った通りだよ」
「弟、お前の頭は空っぽか? 事の起こりとその終わりまで話せ。アインズさんに言ったのはこういう事が起こりましたって事後報告だろ?」
「あー・・・・ごめんなさい」
そしてペロロンチーノからの詳しい説明が語られる。
シャルティアはアインズから、『武技を使える者を盗賊や野党など、いなくなっても問題ない連中から拐ってこい、できるだけ事を大きくするな』という任務を与えられ、半ば成功したは良いが、後に着た冒険者パーティーに強力なヴァンパイアが出現したと言う状況を持ち帰られた、との事だ。
そして、その件でシャルティアはバーで飲んだくれており、その時眷属にしたブレイン・アングラウスなる人物は主人を心配して付き添っているそうな。
誤字脱字の指摘ありがとうございます。
なかなか話が進まないです。