蒼の薔薇から昼餐会で第三王女に引き合わせたい、と言う話と。その王女から依頼があると言う話を聞き、しばらくたつが、ぶくぶく茶釜は寝室のベッドの横に立ち、寝転がっているアルフに何度目かの声をかける。
「アルフさん、機嫌なおして。ね?」
「・・・・・・」
アルフに反応はなく、彼女の隣で丸くなっているゲオルギウスがあくびをする。
「茶釜ちゃん、あーちゃんどうしたの?喧嘩でもした?」
丸椅子の上で胡座をかいていたクレマンティーヌが立ち上り、ぶくぶく茶釜の横に立ってそう問うてきた。
「多分これが原因かな」
クレマンティーヌに紙の束を渡す。ティアに渡したのと同じものだ。
クレマンティーヌはそれを受け取って一枚一枚めくり、確認する。
「多分じゃなくてそれが原因ですよ」
「あーちゃん、写真くらいいいじゃない。私なんて茶釜ちゃんに前も後ろも犯されて、それを映像に撮られてるんだよ?しかもアインズさんやペロちゃんにも渡してるっぽいし、それに比べたらましじゃない?」
「確かにましだけどさぁ、茶釜さんの事だから今後私がクレマンティーヌと同じ事になる確率が高いんだよね・・・・・・」
そう言いながらゲオルギウスを抱き寄せ、遠い目をしている。
「・・・・・・確率が高すぎて否定できないなぁ」
「私としてもアルフさんと事に及びたい、それくらい可愛いんだもん」
「茶釜ちゃん、私にも理解できるけどさぁ、それ今言っちゃダメでしょ」
「まぁそれくらい好きって事で。アルフさん、機嫌直してください」
アルフは起き上がり、ゲオルギウスを抱き締めアヒル座りをしてぶくぶく茶釜をじっと見ている。
その姿、仕ぐさは完全に女の子であり、知っていなければ元が男であることがわからないほどだ。
「そんなうじうじしてたら
「それ、自分で名乗った覚えないです。私の戦闘を見たプレイヤーが面白がって付けたやつです」
アルフはゲオルギウスに視線を移し、撫でたりくすぐったりして遊んでいる。
「茶釜ちゃん、そのあんりみてっど・こんぼますたーってなに?」
「私達の元いた世界でのアルフさんの呼び名の一つだよ、他には〈夜戦無敗〉とか〈美女が野獣〉とか、〈
他にも複数あるが主なものは今あげた四つだ、そんなことを考えていると昔の事を思い出してくる。
アルフと初めてあった時、こんな可愛いアバター作れるんだと思い、自分も可愛い外装にすれば良かったと少し後悔したり。
その後たっち・みーに助けられた経緯を聞いてギルドの皆で怒って、慰めて。
最初彼の戦闘を見た時、今ほどの精度は無かったがギルドの皆で驚いたものだ。
「物で釣るみたいであまりこの手は使いたくなかったけど仕方ないか」
そう言うと、アイテムボックスに手を入れ、腕輪を一つ取り出す。
腕輪の名前は〈
「アルフさん、これあげるから機嫌直してください」
アルフはそれを受け取り、観察する。
「溢れる奔流ですか、確かに欲しかったアイテムですがこの世界では無意味ですよ?ワールドエネミーもいなさそうですし・・・・・・わかりました、このアイテムに免じて機嫌なおしますよ。茶釜さんちょっといいですか?」
アルフはゲオルギウスをベッドに下ろし、ぶくぶく茶釜を呼ぶ。
それに従いベッドに上りアルフに近寄ると、アルフに抱き締められた。
「アルフさん?」
アルフの身体が密着し、胸や体の柔らかさが伝わり、良い匂いがする。
いろいろしたい衝動にかられるがまた機嫌を損ねられたら嫌なので我慢する。
しばらくするとアルフの口から言葉が紡がれる。
〈耐性突破・
「イタタタタ‼」
足を中心に激しい痺れが襲う。
「なにこれ!、懐かしい感覚だけど凄く痛い‼」
「茶釜さん、少しの間私のおもちゃになってください」
アルフはぶくぶく茶釜を離し、ベッドに下ろし、手をうねうねと動かす。
「え、ちょっと。アルフさん?いったい何を?」
この後アルフにめちゃくちゃ足を揉まれた。
「ふぅ、気がすみました。写真を流すのであれば一度僕に見せてください、こっちとしても心の準備があるので」
「はひ・・・・・」
アルフは何か吹っ切れたような清々しい表情をし、ぶくぶく茶釜はベッドの上でビクンビクンと痙攣している、スライムの体には筋肉はなく、どういった原理で痙攣しているか気になるが、今はアルフの機嫌が戻ったことを喜ぼう。
「茶釜ちゃん、大丈夫?」
「・・・・・・面白そうだからって途中参加してきた貴女に言われてもねぇ」
とりあえずアルフの写真の受け渡しは本人の見ていない所でしようと心に刻む事にした。
設定
体の一部に麻痺を発生させて行動を阻害する。