魔法少女リリカルなのは 〜fortissimoの輝き〜 リメイク 作:fortissimo 01
「う、……ん?」
目を開いた俺はあたりを見渡しつぶやいた。そこはどこまでも白で覆われたところだった。ここはどこだ? 確か俺は……そうだ、爆発に巻き込まれて。ここは病院ではない……ということは俺は死んだのか? ここは天国?
「はい……本当にごめんなさい!!」
「うおっ!?」
背後から大きな謝罪の声が聞こえたので後ろに向く。そこには白い服で身をまとい、一本一本綺麗な金髪の幼い少女が土下座をしていた。
「えっと……君は?」
少女は顔を上げ、俺を見つめた。曇りのない純粋な赤の瞳、顔はバランスよく整っている。
「はい、私は神です!」
……神? GOD? この子が? でもこの子の容姿やオーラというか……とても人間とはかけ離れている。とにかくこの子の言葉を信じてみよう。
「えーと……神ちゃんは何故俺に土下座をしているんだ?」
「はい……実は私がミスで貴方の寿命を記した紙を破ってしまいました。本当にごめんなさい!!」
なるほどな、だから俺の寿命が減り死んでしまったという事か。……うん、納得した。
「あの……」
すると神ちゃんが手をゆっくり上げた。
「どうした? 神ちゃん」
「あの……貴方は怒らないんですか?」
「? なんで怒られると思ったんだ」
「その、あなたの前に実はもう一人寿命の紙を破ってしまった人がいたんですが……。その人に先ほど貴方に説明した通りに説明したらものすごく怒られて……。なので貴方も怒るのかなと思って……」
神ちゃんはそう言うとまた俯いてしまった。だからさっきからビクビクしていたのか……俺が怒ると思ったから
「でも、俺は怒らないよ」
「え?」
「誰も失敗しない人なんていない。もちろん神様だって。だから俺は怒らない」
「で、でも私は……!「それに……」?」
「失敗したことをちゃんと謝罪してくれるからな。だから俺はもう死んだことを気にしてないよ」
それに女の子を怒鳴る趣味なんて俺にはないからな。これでわかってくれたかな? 俺は神ちゃんの様子を見る。すると赤い瞳から雫が溜まっていた。
「え!? わ、悪りぃ! 俺なんか変な事言っちゃったかな? と、とにかくごめんなさい!」
俺は自分のせいでこの子を泣かせてしまったと思い、頭を思いっきり下げて謝罪する。その様子を神は首をフルフル横に振った。
「ち、違うん……です。こんな私を……許してくれて。また、怒られたらどうしよ……って」
そう……だったのか。
「……あ」
「怖かっただろ? もう……大丈夫だ」
俺は神ちゃんを抱きしめて言った。
「う……うわぁぁぁぁぁぁん!!」
俺は神ちゃんが泣き止むまで優しく抱きしめた。
数分が経ち、神ちゃんと俺は向かい合ってる。
「あの……本当にありがとうございます!」
神ちゃんは笑顔でそういった。これは俺の自論だが可愛い女の子の笑顔は無敵だと思う。破壊力がハンパないもん。
「あの、なんとお礼をしたら……そうだ!転生はどうですか? 実は前の人も転生して欲しかったらしく転生させたんですが……」
「転生ってあの転生……?」
転生ってあの二次創作のあれか。うーん、このままここで過ごすのもいいけど……そっちの方が面白そうだな。
「わかった! その提案、乗った。それで転生ってどこに行くんだ?」
「はい、『魔法少女リリカルなのは』という所です」
魔法少女リリカルなのは? 聞いたことないアニメだな。題名を聞く限りだと魔法少女が主役のアニメっぽいな。あ、そういえば。
「俺より先にきた奴もそこに転生したのか?」
「はい……なんか『ハーレムだ!!』とか『俺の時代だ!』と言って嬉しそうに転生しました。……正直言って気持ち悪かったです」
神ちゃんの顔色が悪くなった。相当気持ち悪かったのか? それにしてもよくそんな事女の子の前で言えたな。俺なら恥ずかしくて死ぬわ、もう死んでるけど。
「な、なるほどな……じゃあ今すぐ転生でいいのか?」
「あ、その前にいくつか特典を決めてもらいます」
特典って二時創作であったな。
「特典だな、わかった。何個言えばいいんだ?」
「本当は通常5個までなんですが……貴方は特別に8個です!」
神ちゃんは両手を使って自信満々に指を8本立てた。というよりも、8個って……。俺そんな神ちゃんになんかしたっけ?
「ちなみに、前の人は金髪のオッドアイのイケメン、魔力値SSS、ニコポ・ナデポ、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)、そしてオリジナルデバイスです。」
だいぶチートだな!? てかニコポ・ナデポってなんだ? まぁそれは置いといて俺はどうしよっかな…………もしなんでもいいのならあのゲームの能力にしようかな。だいぶチートぽいが。
「よし、決まった。言ってもいいか?」
「はい、どうぞ!」
「まず一つ目はfortissimoシリーズの全能力。二つ目は能力のリスクをなし。三つ目は十分な生活ができる資金。四つ目はあっちで過ごすための家と地下に鍛えるための訓練場。五つ目はオリジナルデバイスで人格はサクラで、後サクラは人型になれるようにしてくれ。六つ目は原作通りでサクラと命をリンクさせてくれ」
「はい、わかりました! 貴方とサクラは原作どちらが死ぬ、または破壊されない限り死なないという事にしますね。 で、後は?」
「あ、自分以外にその特典の能力を使うことってできるか?」
「一応可能ですが……?」
「じゃあ、七つ目は俺が住んでいた世界で俺が住んでいた孤児院の人達にしばらく困らないお金を。八つ目はその孤児院の子供達の病気を直してくれ」
「……優しいのですね」
「あの人達は俺を拾ってくれた。そして家族として認めてくれた。だからこんな事しかできないけど恩返しがしたいんだ。……変かな?」
「いえ……。家族を大切にする思い、私は貴方みたいな人好きです!」
神ちゃんは顔を赤らめて言った。そう言われると嬉しいな。
「では、転生に入ります」
そう言うと俺の体は光に包まれる。俺は転生する前に神ちゃんにお礼を言った。
「ありがとうな、神ちゃん。いろいろと!」
「……アテナです」
「アテナ?」
「私の名前はアテナって言います。貴方にあえて本当によかった……。転生後の人生もどうか幸せに……」
「アテナちゃんか……。ああ、ありがとう、またな!」
光に包まれた状態で俺は手を振った。アテナちゃんも笑顔で返した。こうして俺はリリカルなのはに転生した。
side アテナ
「行っちゃった……」
私は先ほど彼がいた場所を見る。不思議な人でした。まるでどんな絶望の中でも光輝く太陽のような人。本当にあの人にあえてよかった。
「これは私からのお礼です。魔力と身体能力を上げておきました……。頑張ってくださいね、『神谷零時』さん……」