織斑一夏はその日、イチローによる安打数の世界一が更新された瞬間をテレビで見ていた。
「すっげぇ…… 41歳でこのパフォーマンスってのはすごいな。日本にも50歳くらいまでピッチャーやってたヤマモトマサや連続出場記録持ってるカネモトって選手もいたけど別格だよなー」
ある日はカワサキムネノリ、ある日はブンデスリーガ・ドルトムントのカガワシンジを応援する織斑一夏―――彼は世界へ羽ばたいて行った日本人選手を応援することをとても好いている。インフィニット・ストラトスの国際競技会「モンド・グロッソ」の格闘部門で優勝を果たした姉を持つからであるだろう。世界へ羽ばたいて行った姉へのあこがれが一夏を海外へと目を向けるきっかけとなったのだ。(その割にはイギリスの代表候補生を知らなかったらしいが。)
一夏の友人こと五反田弾いわく、「あいつは本当に日本という国や日本人という民族を愛しているんだろう。その割にほかの国の人を馬鹿にした発言を聞かないけど。」自民族優越主義に染まっていない純粋な愛国者というのが彼の本質なんじゃないだろうか。
彼は一度、シアトル・マリナーズのイワクマヒサシがボルティモア・オリオールズ相手にノーヒット・ノーランを達成した試合を見ていた。球場に来ていた観客みんなが拍手をし、ビジョンには"NO HITTER"の文字が躍っているのを見て、すごいことをやったんだということは分かっていららしい。ただ、フォアボールやデッドボールでランナーを出したのになぜ「ノーラン」なのか分かっていなかった。そこで野球に詳しいクラスメイト、千鳥橋遥歌に聞いてみた。
「あー…… 誤解を招く表現だよね、ノーヒットノーランって。」
そういうと彼女のスマホ―――もちろん会社はテレコムバンクである―――を取り出し、ヤホー知恵袋ドームのスコアボードを見せた。
「9の後にRってあるでしょ?これが『ラン』の招待。ノーヒットノーランは1本のヒットも許さず、失点しなかったって意味。」
「じゃあ1人のランナーも出さなかった場合はどうなるんだ?」
「完全試合って呼ばれるね。」
「ノーヒットノーラン=ノーヒッターなんだよな?」
「そう。ちなみにMLBの日本人だと2人目になるね。1人目はノモヒデオ。しかも2回もやってます。
1回目は96年9月7日、ロサンゼルス・ドジャースにいた時にコロラド・ロッキーズ相手に達成。しかもホームランが出やすいマイルハイ・スタジアムで達成したわけです。
2回目は2001年4月4日、ボストン・レッドソックスにいた時にイワクマと同じ相手ボルティモア・オリオールズ相手に達成。」
「2回もやったってのがすごいな。」
「MLBだと継投でノーヒッターというのもあるらしい。しかも11回。」
「日本じゃ聞かない話だな。」
「あまりアリだとは思えないけどね。」
ヤホー知恵袋ドーム
行き方は知恵袋で聞いてください
メジャーリーグ30球団も架空銘なんて思いつかないので仕方なく。
しかしシンシナティカーp…… レッズは賭博野郎ピート・ローズの背番号15を永久欠番に決定ですか。
オレは絶対に許さない、絶対にだ。