7月1日金曜日から7月3日日曜日までの間、、ファルコンズがアタッカーズ相手にホームの福岡ヤホー知恵袋ドームで3タテを食らった。
3試合目が終わった後、遥歌はボクシング用のグローブをつけた状態でトレーニングルームのサンドバッグの前にいた。
「なんだよ、ムカつく。マジック点灯も逃すし。」
ファルコンズが負けるたびにストレスがたまり、3連敗で一気に頂点に達した。この3連戦で奪った得点はたったの2点。打線が冷えていたといえばそこまでだが、アタッカーズのピッチャー陣も強力だったといえる。
次に審判の問題。はやせんにおいてかなりヘイトを集めているヨシカワ(通称ワルカワ)が審判団にいたことも遥歌のイライラを増幅させる原因となった。
ボコォ!ボコォ!
繰り出すパンチはサンドバッグを大きく揺らしていた。この瞬間だけならば織斑千冬すらも超えるパワーを出していたかもしれない。
「あー、なんだよ。サンドバッグほしい。」
アキヤマ元監督のセリフで怒りをあらわにしていた。現在進行形で殴っているものはサンドバッグなわけだが。
「中身はタツミかなー?」
その時には関係のなかったタツミシンゴがなぜか出てきている。「プロじゃない投手」といったとされるのと相まって中身にされることが多いだけはある。
「エラーもあったしなー。自滅でもあったよね。自滅だよ。自滅、自滅。2戦目以降何もない、いいことが。」
ボコォ!ボコォ!
無言で殴り続ける。サンドバッグの殴ったところがくの字になるくらい強く殴りつける。振り子のように揺れるサンドバッグを殴りつける。
そのうち、こぶしの痛みを感じるようになった。30分間も延々とサンドバッグを殴り続けるとだんだんとイライラが収まってくるように感じた。
ボコォ!ボコォ!ボコォ!
「次は勝つ。倍返し。次は勝つ。倍返し。」
彼女が戦うわけではないのに突っ込んではいけない。
そのうち、サンドバッグを天井がら吊りあげている鎖がもろくなってくる。経年劣化とこのパワーで殴りつけたわけだ。
そうしてる間に40分経過した。なんと40分間彼女は硬い素材でできているサンドバッグを殴り続けたわけだ。
ボコォ!ボコォ!ボコォ!ブチッ!
なんと天井から吊り下げられたサンドバッグの鎖が千切れ、サンドバッグが落ちてきた。
「あ、やば…… 」
頭が冷えてきたのか、この状況がまずいことに気づき、管理している担当の先生に報告した。遥歌には反省文20枚が与えられた。
この一部始終を見ていた生徒ダリル・ケイシーは「MLB on FOXのあの音楽が脳内再生できた」と供述している。