剣姫と白兎の立場を入れ替えたのは間違っているだろうか   作:Hazakura

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第5話 覚醒

 私は黒く染まった世界を駆けた。

 吹き抜ける風が頬を切るように冷たく、流れ落ちた一滴は風に乗り、やがて闇へと消える。

 私は何をしているのだろう。

 祖母が亡くなり、決意し、村を飛び出した。

 あの決意と覚悟はどこにいったのか。

 悲願とは何だったのか。

 なぜ、こんなにも私の心では風が無秩序に吹き荒れているのか。

 風はやがて嵐となり、全てを蹂躙する。

 私は、内に秘める黒い劫火に為す術もなく身を委ねた。

 

 

 ――……。

 

 

 時は夕刻を過ぎ、人々が寝静まる頃。

 私はダンジョンに乗り込んでいた。

 先程、私を蔑んだ青年の言うとおりだった。

 最近は自分の成長が実感できて舞い上がっていた。

 憧憬(あの人)に少し近づけたとも思っていた。

 でも、実際は違った。私には足りないものが多すぎる。

 今、モンスターと対峙していると嫌でも感じる。

 まだ私はスタートラインに立ったに過ぎないということを。

 店を着の身着のままで飛び出し、武器も持たずにモンスターと遭遇する。

 でも、止まらなかった。止められなかった。いうなれば自暴自棄。

 全てを切り裂く刃を纏い、始まりを告げる鐘もなく、静かに殺戮は始まった。

 

 

――ダンジョンで死を呼ぶ風が狂い踊る。

 

 

 アイズは視界に映る敵を全て”風”と”暴力”で捻じ伏せる。

 そして、また次の獲物を求めて駆ける。

 殴るごとに弾け飛ぶ肉塊。飛び散る鮮血。嵐の中に咲く、紅蓮の花のように。

 モンスターを相手に素手喧嘩(ステゴロ)の戦闘を行いながら、辺り一帯を紅く染め上げる。

 鋭利な爪や牙で肉を裂かれてもその風が止むことはない。痛みはなく、恐怖もない。

 あるのは、強大な破壊衝動のみ。

 ゴブリンが、コボルトが、その他の上層にいるモンスターたちが苦悶の声上げてもアイズには聞こえない。

 紅い風は猪突猛進の如く、全てをなぎ倒していった。

 

 

 

 

 

 

 その風に変化が起こったのはある程度の時間が経った頃だった。

 強く記憶に残っている通路。

 己の無力さを知り、死への恐怖を知り、憧憬をみた場所。

 ミノタウロスに殺されかけ、『英雄(ベル・クラネル)』と出会った場所。

 アイズは徐々に速度を落とし、足を止める。

 絶望を味わったのは初めてではなかった。

 一度目は全てを失った。

 暗くて寒い場所で、ずっと独りぼっちだった。誰も助けてくれなかった。

 

『あなたも素敵な相手に……』

『お前だけの英雄に……』

 

 母と父の言葉が蘇る。

 その言葉はウソだと否定した。

 どれだけ声を上げて、喉を枯らし、哭いても英雄は現れてくれなかった。

 だから、私は大切なものを取り戻すために剣を握った。

 二度目は力を求めた。

 何も知らない少女のままでいられる時間はとうの昔に終わりを告げた。

 ダンジョンに潜り、モンスターを倒せば、アイズが求める力が手に入る。

 しかし、強さを求めた旅路の終点は目的地に辿りつくことなく、終わりを迎えた。

 そのはずだった……。

 

 

 英雄が来てくれなければ――。

 

 

 アイズは思う。

 なぜ私の心はこんなにも荒れ狂っているのだろうか。

 その答えは今なら分かる。

 自分の弱さを受け入れられなかった。

 認めたくなかった。

 英雄に憧れることを他人に否定された。

 それぐらいで心を乱されるようでは追いつくなんて一生賭けても出来はしない。

 悲願なんて夢のまた夢だ。

 自分の進むべき道は自分で決める。

 そして、進むべき道は既に決まっている。

 答えは単純明快にして、険しい茨道。

 

 

 “強くなる”

 

 

 ただ、それだけだった。

 心は晴れ、荒れ狂っていた風は穏やかなものへと変化し、少女の体を包むように優しく寄り添っている。

 それをアイズはどういうものか説明さてなくても理解できた。

 幼いころいつも目にしてきた風の気配を強く感じる。

 それは、いつだって感じていた母の息吹だ。

 

 

 片時も離れず側にいてくれた――『精霊の風』。

 

 

 目を閉じ、己の掌を左胸に当て心臓の鼓動を強く感じる。

 ここは、一見すると迷宮の上層の何もない通路。

 それでも、アイズにとっては特別な場所。

 彼はただ目の前で殺されそうな私を助けただけかもしれない。

 でもアイズにとっては特別な意味をもっていた。

 

 

 私の前に『英雄』は現れてくれた。

 

 

 ここで、出会い救われたのだとーー。

 神様には一人にしないと誓った。

 故に。

 アイズはこの場所で、自分の魂へ誓いを立てる。

 もう、誰にも負けないと。

 英雄(ベル・クラネル)のように強くなると。

 そして。

 ――――――必ず取り返すと。

 

 

目覚めよ(テンペスト)

 

 

 紡がれる歌声は、確たる『決意』を宿していた。

 アイズを中心として、今までとは比べ物にならない凄まじい烈風が解き放たれる。

 ここから、英雄を求め続け、擦り切れ、それでもなお、力を欲した少女による英雄譚が始まる――。

 

 

 

 

 

 

 

♦♦♦♦♦

 

 

 

 

 

 

 

 時間は少し遡る。

 ベルは、地面の冷たさを背中に感じながら、空を見上げる。

 僕の憂鬱な感情など知らないとばかりに、星達は輝きを放っている。

 普段はあまり気にならないが、今だけはその景色に目を奪われた。

 神々の中には魂の輝きを視ることの出来る神様も存在すると聞いたことがある。

 星の輝きと魂の輝きはどのように違うのだろうか。

 この星達よりもきれいな輝きを放っているのだろうか。

 昔、ロキに聞いたことがあったが、ベルきゅんだけは知らない方がいいと忠告された。解せない……。

 ベルが夜空に魅了されていると、酒場の方から歩み寄る音が聞こえてくる。

 

「何時まで寝ているのですか?」

 

 僕がさっきミア母さんに鉄拳制裁を食らったのを見てなかったのだろうか。

 すごい一撃だったと思うのだけどーー。

 

「起きれないだけです」

 

 僕がそう答えると、その人はとんでもないことを口にする。

 

「あなたの理不尽さは昔からよく知っています。それより、早くしないとシルが心配して倒れますよ?」

 

 なぜだろう。褒められている気がしない。

 それに加えて少しだけ心配症のシルさんを使って脅してくる。

 

「リューさんも、もう少し心配してくれても良いのでは?」

 

 リューは思う。

 この少年は何を言っているのだろうと。

 彼女はあの事件が起きる前までは、ベルと同様にオラリオで活躍し注目されていた。

 冒険者としてほぼ同期みたいなものだ。

 周りからはライバルと言われていたこともあったが、リューにしてみれば比べないで欲しかった。

 そのぐらいの差があったと今でも思う。

 

 リューは天才だった。

 冒険者としての才能と決しの努力で冒険者の先輩達を次々と追い越し高みへの階段を駆け上がった。

 生まれた時代が違えば、この迷宮都市で一番になれる可能性を秘めていた。

 しかし、リューと同じ時代にはベルがいた。

 彼は、天才達の中でも群を抜いていた。

 それだけでは、言葉が足りないかもしれない。

 彼は化物だった。理不尽の塊だった。そのぐらい飛び抜けた存在だった。

 彼は、長い歴史をもつオラリオの常識を次々と覆し今に至る。

 現在、私が知っていることだけでも、

 

 世界最速兎(レコードホルダー)

 各レベル時における全ステイタスの限界突破。

 雷と炎属性による多重付与魔法(マルチ・エンチャント)

 レベルが一つ下の火力魔導士にも匹敵する威力をもつ、無詠唱の速攻魔法(フャイアボルト)

 チャージ権の執行スキル。それを応用した多重集束(マルチ・チャージ)

 『幸運』という前代未聞の発展アビリティ。

 その他にも理不尽なレアスキルの数々。

 

 これ以上考えると頭がおかしくなるので、リューは思考を切り上げる。

 それらに加えて、ダンジョン内で数多の活躍。

 それはこの迷宮都市オラリオで1、2位を争うファミリアの中でも一騎当千の活躍ぶりだ。

 白兵戦に至ってはレベル5にしてオラリオ1と言われても違和感がないどころか、むしろ納得できるほどだ。

 彼の活躍は常にオラリオの中心だった。

 冒険者を止め、酒場で働いているが、彼の噂を聞かなかった日は無かった。

 彼以上の者など今後現れないとすら思える。

 

 リューは冒険者だった時に何度かベルと剣を交えたことある。

 もちろん、正々堂々とした手合せだ。

 ただ、彼女はいつもやり過ぎてしまう。

 こちらは魔法も駆使して全力で挑むが、ベルに剣術と体術だけであっさりと組み伏せられた。

 相手を傷つけないように配慮された最小限度の力で……。

 この時、リューは同じレベル帯で最高位の位置にいたが、同じレベルのベルに軽くあしらわれた。

 培ってきた技や駆け引きもまったくと言っていいほど通用しなかった。

 それほどの人物がいくらミア母さんに意識外から”あの重い一撃”を貰ったと言っても、それぐらいで地面に背を預けているとはどうしても思えなかった。

 

 リューはスカートの裾を抑え、その場にしゃがみ込み、両手を自分の両膝へと乗せる。

 ベルの深紅(ルベライト)の瞳を真上から覗き込むような形で桜色の唇を開いた。

 

「それで、何をしているのですか?」

 

 リューはベルが動く気配がないことは、”訳あり”と考える。

 あんなにも感情の高まったベルを初めて見た。

 理由が気にならない訳ではないが、彼から言わない以上、詮索するのは野暮なことなのだろう。

 店の定員として騒ぎを起こした当事者から話を聞かなければならない立場だと思うが、シルと同じく”恩人”である彼には【疾風】として冒険者たちから恐れられている彼女も甘いのだ。

 

「夜空を背にしたリューさんはとても綺麗だな、って」

 

 リューの空色の瞳が、見開かれる。

 

「あっ、すみません。つい……」

 

 動揺した少年の様子を見るに、きっといつもの飾らない本心が漏れただけなのだろう。

 長い付き合いなのでそれぐらいは理解している。

 それでも、胸に響く鼓動が甘く震える。

 私は熱が頬を染めるのを誤魔化すために、呆れたように言った。

 

「心配した私がバカでした」

「ーーあっ、少しは思ってくれたですね」

 

 彼の屈託ない笑みを憎めない自分が恨めしい。

 これ以上はさらに墓穴を掘ると冒険者の時に磨かれた第六感が警報を鳴らしている。

 

「私の負けです。それで、この後どうされるのですか? ファミリアの方達は今、番犬を血祭りに上げていますが――」

「いや、番犬って……」

 

 ベート・ローガ。【ロキ・ファミリア】所属。

 罵詈雑言が酷く人望はあまりない。

 普段は一匹狼を気取っているが気が付くとベルの傍におり、彼が言う『弱者』がベルに近づくのを嫌っている傾向が見られる。

 また、ベルからの言葉には文句を言いつつも従うことが多いこともあり、ベルに好意を持っている女性達の間でついた、もうひとつの渾名が【番犬】。

 このことは神様達とオラリオの女性達に密かに知れ渡っている。ゆえに、本人にとって不名誉な噂まで囁かれていた。ーーもちろん、ベルはこのことを知らない。

 

「みんなには、先に帰ったと伝えてください。……少し一人になりたいので」

「わかりました。何度も言いますが、あまりシルに心配をかけないように」

 

 (あなたに言ってもムダでしょうけど)

 

「ーーありがとう。来てくれたのがリューさんで良かった」

 

 ほんとこの人は毎回一言多い気がします。

 悪い気はしないのですが……。

 

「そういうことはシルに言ってください」

「なぜですか?」

 

 そのキョトンとした表情は本当に分かっていないのでしょう。

 あれだけ分かりやすい乙女(シル)の好意に気が付いていないのはクラネルさんだけなのでは?

 残念ですが、少しだけホッとします。

 

 ーー……。

 

 前言撤回! 非常に残念だ!! 間違いない!!

 

「そろそろ私は戻ります。皆さんもクラネルさんの事を心配しているでしょうから」

「うん。それじゃ、また。おやすみなさい」

「はい、おやすみなさい」

 

 リューは立ち上がり、店へと戻る。

 その際に、一言だけ忠告を促した。

 

「一応、言っておきますが、ここで眠らないように」

「ねないよ!!」

 

 ベルが間髪入れずに吠えた。

 その後、何とか上体を起こし、体の調子を確認し始める。

 リューはそれを見届け、再び店へと歩み始める。

 

 ――ほら、私が心配するだけ損でしょう?

 

 この時、リューの口角がいつもより上がっていたことは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

♦♦♦♦♦

 

 

 

 

 

 

 

 アイズがダンジョンから地上へ帰還した頃には朝日が少しだけ顔を出していた。

 ダンジョンに一晩中篭っていたので凄く眩しい。

 この時間にもなると通りに人の姿もちらほら確認できる。

 ただ、一つだけ気がかりなのは……。

 

 周囲の視線をアイズが集めていることだ。

 しかも、皆アイズを避けるように離れていく。

 今になって自分の惨状を理解した。まずは身体の損傷がひどい。

 切り裂かれた肌からは三本線の裂傷がいたる所から確認できる。

 赤黒く汚れ既に流血が固まっていた。

 傷を視認するとヒリヒリと痛みが波紋のように身体を駆け巡る。

 他にも青黒くなっている打ち身からは激痛が一気に押し寄せる。

 ダンジョンに潜る前は、緑と白をベースとしたウエイトレスの可愛らしい服装は、一晩で赤黒くボロボロになり果てていた。

 これは『女子力?』というものが少しだけ、ほんの少しだけ足りないのでは? とその辺に疎いアイズでも思う。――と同時に。

 

「ア~イ~ズ~」

 

 ぶるっ。

 体をもの凄い悪寒が走り抜けた。

 ふと、声が聞こえた後ろを振り返ると、運動着姿で満面の笑みを浮かべているエイナさんが立っていた。

 ウォーキングまたはジョギングでもしていたのだろうか。

 少し湿った髪から流れ落ちた滴が色っぽく見える。

 実にさわやかな笑顔だ。

 でも、目が笑っていない。

 その後ろには特大の禍々しい般若が見える。

 幻だと思いたい。

 心の中の幼女(アイズ)は、すぐさま頭から布団に潜り現実逃避を試みたが、般若に足首を掴まれ少しずつ引きずり出されている。

 まさに頭隠して尻隠さず。

 この般若は心の中にも侵入可能なのだろうか。

 もう一人の幼女(アイズ)の死を無駄には出来ない。

 アイズは本能に従い、この場からの離脱を試みる。――が、

 

「こらっ、待ちなさい」

 

 がっしりと腕を掴まれ失敗に終わった。

 

「怒るのは後にしてあげるから、まずは傷の手当てが先でしょう?」

「……やっぱり、怒るのですか?」

「もちろん♪ その様子を見るに、また私の教えを破って無茶をしたのでしょう? 楽しみにしといてね。もう二度と出来ないようにたっぷりと調k……教育をしてあげるから」

「ーーパワハラ反対!」

 

 証言台に立たされたもう一人の幼女(アイズ)も檀上に座る般若の前で『嫌だ嫌だ』と必死の抵抗と試みる。

 般若が裁判官などふざけた話である。

 

「私は良いの! 保護者の方(ヘスティア様)からもちゃんと許可を貰っているから」

 

 判決はここに下った。

 般若の眩しくも禍々しい笑顔がより一層、恐怖を駆り立てる。

 覆ることのない現実を目の当たりにして、天を仰ぎ、心の声が漏れた。

 

 

 ――私の前に英雄は現れなかった。

 

 

『怪我人なんだから、大人しくしなさい!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




《補足》

アイズの魔法について

Q.1
ステイタスを更新しなくても魔法は発現するのか?

A.1
アイズの魔法は先天性の才能によるのもだと解釈してます。
要は、神の恩恵を貰いその後の経験等を経てステイタス更新で発現する方ではなく、恩恵が無くても自然と発現する方の才能、生まれ持った才能だと判断しました。原作の方でも最初から覚えていたと思われますので。

Q.2
詠唱なしにアイズが魔法を使っているように描写しているのはなぜ?

A.2
これはアイズ本来の魔法であるエアリアルの発現予兆みたいなものです。
感情の高まりによる、力の暴走。
魔法が発現する兆候だと、認識してもらえればと思います。
嵐が発生する前に風がどんどん強くなっていく状態です。

ダンまちでは他のファンタジー作品と違い、一人一人がオリジナルの魔法、オリジナル詠唱を使っている印象が強いです。初級魔法、中級魔法とかが存在しないので……。その際に、例えば魔法適正の高いエルフで、神の恩恵を貰っていない人はどうやって魔法を覚えるのだろう? などなど。

やはり、先天性の才能による魔法発現には何か兆候みたいなものがないと使えないのではと独自解釈しました。それとも、ある日突然魔法が使えるようになるのか(詠唱文暗記済み)。もしくは、恩恵がないとエルフでも使えないパターンなのか。ここら辺は悩みましたが、エルフが魔法を使えないのはちょっと考えづらいと判断しました。でも、原作の幼いころのアイズはリヴェリアに詠唱文を教えて貰わないとエアリアルが使えなかったわけで……。
うん、難しく考えるのはやめました笑 原作の方でも明文化はされていなかったと思います。(2018.8.12時点)
いざとなったら、『精霊の血』の影響とか、『アイズだから』でゴリ押し出来ると信じます!

補足終わり。



《次回予告》
待ち侘びている人もいるのではないでしょうか。
ついに、

『フレイヤ様』登場!?


  
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