首無しとマサムネとの一騎打ちが始まった。マサムネが戦っている間に周りの雑魚を倒してしまおう、というのが俺達の策だ。
「これで終わりっ!」
「戦士さん!こいつを頼む!」
「怪我人はこちらへ!」
各々が自分の出来ることを行い、周りのモンスターは全て討伐した。
「さぁどうする首無し!お前の部下は全員倒したぞ!続けるか、それとも終わりにするか!」
「…ふむ、ならば少し本気を出すとするか…ハァァァッ!!」
紫のオーラが首無しの騎士を覆う。それは負のエネルギーを全て押し込んだオーラだった。
「マサムネ!呑まれるなよ!」
「わかっている!」
マサムネは刀を振りかざす
「このマサムネ!負ける訳にはいかないのだ!私の背中には今、この街全ての人々の命が背負われているのだからな!」
「ならばその覚悟!見定めさせてもらうぞ!」
首無しは自らの顔を投げ上げた。
「何を…⁈」
首無しの目が赤く輝く
「…終わりだ小娘ッ!」
「何がァァァ!!」
マサムネが渾身の一撃で刀を振る。
しかしいとも簡単に避けられていた。
「早…⁈」
マサムネにははっきりと見えていた。首無しの騎士から放たれる冷酷なオーラが。剣を振り下ろされ、自分が真っ二つに割れる未来が。
「ガハッ…!」
大剣で横っ腹を殴られた。
「フハハハハッ!ジワジワと嬲り殺してくれるわ!」
「何故殺さない⁈」
「何故だと?愉しいだろう?こうして屈辱を与えるというのは!」
剣は刀(マサムネ)を叩き折る。
街の戦士達が叫ぶ
「やばいぞ!あの子死んじまう!」
「助けに行くぞ!」
「やめろ馬鹿!死にたいのか!」
「じゃああのままやられ続けるのを見ていろと⁈クルセイダーとして、そんな事はさせる訳にはいかない!」
「だが…!」
「行くぞ!」
「待て!無謀すぎる…!」
ダクネスを筆頭に、マサムネ救出の為の布陣が組まれ、突撃していった。
首無しが突撃してきた人間達に気づいて
「フン…邪魔だッ!」
剣を一振り。
「ぐはっ!」
「グワァァ!」
「まだだ!もっと……⁈」
ダクネス以外は全員、死んでいた。だった一瞬で。
「あ…ああ…そんな…皆…」
「小娘ェ!次は貴様だァァ!!」
「やめろぉぉぉぉ!!」
髪は銀に鈍く輝き目は黒く、口元には牙のような物が形取られる。
振り下ろされかけた大剣は、拳によって折られていた。
「何ッ⁈」
その拳は、マサムネの主、レゾスの物だった。
「よくも…よくも!よくも皆を!マサムネを!こんなにまでしてくれたなァァ!!」
「フハハッ、かかってくるか!良いだろう!せいぜい愉しませろよ!」
首無しはオーラによって剣を元に戻す
「戦いは愉しむもんじゃねぇんだよッ!」
レゾスの頭の中で何かが音を立てて崩れていった。
「ウガァァァァ!!」
「クハハ!まるで異形だな!人間ッ!」
剣と拳(けん)がぶつかり合う。
その時、レーヴァテインの中のある記憶が甦ろうとしていた。
「…兄さん…なの…?」
首無し騎士ベルさん超強化しました。…今のベルさん、ボーリングでスカートの中覗くとは思えねぇな…