「全く、酷い目にあった。…何か言う事は無いのか貴様ら?」
「悪いのはお前だろ首無し」
「マスターより弱い敵にかける言葉はない」
「てかお前がこの街に襲撃してこなけりゃこんな事になってないぞ?」
「ウザい」
「それにお前なんで首無いの?」
「キモい」
「ていうかどうやって食事してるの?」
「死ね」
「お二人とも、それくらいに…てかマルクさんはただ疑問ぶつけてるだけですし…レーヴァテインさんに関してはもうただの悪口ですよね?」
ある病室から、4人(誰一人として真人間はいないが)の喋り声が聞こえる。
前の戦いで敗れ、入院中のデュラハン
前の戦いの勝者である、マルク レゾス
その従者、レーヴァテイン
そしてこの中で唯一の良識者、ウィズ
「で、ウィズは何しにここへ?」
「あぁそうでしたそうでした。危うく用事を忘れてしまう所でしたよ〜」
ウィズは先程までデュラハンの回収をしていた。まぁ、忘れても仕方ない。
「今回はデュラハンさんに用があるんです。」
そう言うとウィズはデュラハンの顔を掲げて、目線を合わせた。
「ちょ、そんなに見つめられると困る…「デュラハンさん、これから捕虜生活です♪」…え?」
デュラハンはこの時から、この街の武勲として捕虜になってしまった。
「聞いてないぞそんなのォォォォォォォォォォォォォォ!!」
「うるせぇ!」
デュラハンの頭を蹴り飛ばす。ボコっと天井にめり込む首無し。
上の階から悲鳴が聞こえたような気がした。でも今は気のせいにしておいて後で謝りにいこう。てかデュラハンに行かせよう。犯人だからね、しょうがない。
天井から頭が落ちてくる。
「くそ…捕虜とは騎士の恥!こうなったら緊急脱出だ!」
「デュラハンさん!話はまだ終わってないですよ!」
「知らん!さらば!」
頭は凄い勢いで空を駆けていった。
「…ウィズは何を言おうとしたの…?」
「えっとですね?私の店で監視しておけと言われましたのでと…」
ヒュゥゥと音が聞こえてくる。
「何の音だ?」
窓の外を見る。すると
「たっだいま帰ってまいりましたー!!!」
首無しが、すっ飛んできた。
「うぉぉぉ!このまま女性陣のどちらか大きい方にゴールイーー……ん?」
デュラハンは狙い通り大きい方には入れた、のだが…
「はーい、残念賞は…ホームランってなぁ!!」
女性陣の、という願いは叶わず。さらには大きいのは胸では無くて、彼がいつの間にか持っていた棒だった。
「うぉぉ!やめろやめろ!ちゃんと帰ってきてやったんだからやめてくれぶふぅ!」
勢い良く飛んできたボール(デュラハン)は、今度は天高く飛び上がる。
「…ホームランじゃなくてキャッチャーフライだね、マスター」
「レーヴァテインって野球知ってるんだ?付き合い長いけど初めて知ったよ。」
「デュラハンさーん!?」
落ち着いてる二人に対して、一人だけデュラハンの身を案じるウィズでした