やはり俺の青春ラブコメにこんなにヒロインがいるのは間違っている。 作:とまとと
いろいろなヒロインとの出会いを書いてみたくて作りました!よろしくお願いします!
「やっほ~比企谷君久しぶりだね!」
「城廻先輩??お久しぶりです
今日はどうしてこんなところへ?」
土曜日のお昼、たまたま学校の帰りに見つけた人通りの少ない公園で本を読んでいた時に城廻先輩と一年ぶりの再会を果たしたのだった
「今日はね学校もお休みだし、お散歩でもしようかな~って!ここね、私が小さい頃からよく来てたとこなんだ~!」
城廻先輩はどこか懐かしそうにしかしほんの少し寂しそうな表情をしていた。
「そうだったんですか、いつもは家で読んでるんですけどね、これだけ涼しくて天気がいい日にはたまにはこーいうところで本を読むのもいいかなって」
「うんうん!なんかいいと思う!!
・・・あの、比企谷君??」
「どうしたんですか??城廻先輩?」
「あの時はほんとにごめんね?」
あの時?あの時っていつなんだ??
そもそも城廻先輩に謝られるようなことをした覚えは無い。
はっ、まさか無意識のうちにほんわかめぐりんパワーにやられて告白していたとか!?・・・充分ありえる、これでまた新たな黒歴史が・・・と悶えていると
「えーと、なんていうか・・・
ほら、前にね?私比企谷君にさいてーって言っちゃったじゃない??」
「あー、あれはホントのことなんで全然気にしなくていいですよ?」
良かった~、めぐりんパワーにやられて告白とかしてなくて、危ない危ないこれ以上の黒歴史には耐えられないからな~と思っていると
「ううん、違うの、どうしてあんな事をする人の周りにね、一色さんや雪ノ下さん、由比ヶ浜さんみたいな素敵な女の子がいるのかなーって気になってたの
それである日ね、はるさんに聞いてみたんだ~」
「あー、比企谷君?比企谷君はね、めぐりが思ってるような子じゃないよ?
あの子はね、自分を犠牲にしてね、物事を解決しようとしてるんだ、それで結果自分が悪者になって、そしてめぐりみたいに皆勘違いしちゃうんだ~
それにね?比企谷君は自分が犠牲になってるなんて思っても無いんだよ?それが当たり前になってるの
それでね、自分の近くにいる人も傷付けちゃうの、そしてそんな自分にまた傷付くの比企谷君・・・
私はもう少し比企谷君のことを知ってくれる人が増えてもいいと思ってるんだ~。
だからめぐりもね?今度比企谷君に会うことがあれば少し比企谷君の本質を見てあげて」
「ってね!」
「・・・俺は犠牲になんかなって無いですよ。
それが当たり前なんです、誰も傷つかない世界の為には・・・」
「ダメだよ?比企谷君、誰も傷つかない世界?
まず一番比企谷君が傷ついてるじゃない。
あの時は上辺しか見てなかった私が自分で許せない
比企谷君はこんな悲しそうな顔してるのに・・・
なんであの時は気づくこと出来なかったのかな・・・」
「それが当たり前なんですよ。
だから城廻先輩が気に病むことなんて何も無いんです。」
「・・・ダメ、ダメだよ・・・、比企谷君・・・
私はもう知っちゃったんだもん!比企谷君のこと!
今更見て見ないフリはできない!」
「でもそうするしかないんです。」
俺は犠牲になんてなっていない。これがこの世界の普通なんだ。だから俺のしたことは間違っていない。
これで誰も傷つかないんだ、
・・・でもほんとにそうなのか、俺はたくさんの人を傷つけた、小町に雪ノ下、由比ヶ浜、俺はこんなに近くの人を傷つけてしまった。
俺はこのやり方を、やめなければいけないことには気づいてる、だがどうすればいい、他のやり方がわからない。わからないからこれであっていると思いたいだけなんだ、それなのに城廻先輩はそんなこと見透かしているような顔で俺に伝えてくる。
自分でも変えたいとは思っている、あとはキッカケなんだ。
「・・・っスンッ、うっ、」
「!?なんで城廻先輩が泣いてるんですか!?」
「私は・・・私が許せない・・・
比企谷君、自分でも気付いてるんだよね?」
「・・・はい」
「これからはさ、少しずつでも私と変えていこうね?」
「・・・はい」
この時の城廻先輩の笑顔にドキッとしてしまった俺は不謹慎なのだろうか、自分のために泣いてくれる女の子を傷付けたくないと思った俺は城廻先輩と変わっていくことを決意した。
「とりあえず比企谷君!
連絡先交換しよ!」
俺はケータイを取り出し城廻先輩に手渡し
「登録お願いします」
「えっ、ケータイそんな人にすぐ渡せるんだ・・・
フフッ」
「どうしたんです??」
「いや、お父さん以外の男の人の連絡先しったのこれが初めてだから!」
「っ!そうなんですか・・・」
自分でも顔が赤くなっていることはすぐ気付くことができた
「比企谷君顔が真っ赤だよ?」
そう言って城廻先輩は微笑む
「そーいう城廻先輩こそ顔が赤いですよ」
「えっ!?そっ、そんなことないよ~?アハハ・・・
ところで次からはめぐり先輩って呼んでね!
比企谷君!」
「嫌ですよ」
「ダメかなぁ?」
そんな捨てられた子犬みたいな顔をされたら断れないじゃないですか・・・
「わかりました、めぐり先輩よろしくお願いします。」
こうして比企谷八幡と城廻めぐりの2度目の出会いが始まったのであった
・・・ところでめぐり先輩は比企谷君のままなんだな。
どうでしたか?
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