ポケの細道   作:柴猫侍

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第百二話 程良いふくよかさは気持ちいい

 

「あらあら、初戦は何時になく大盛り上がりねぇ」

 

 柔和な笑みを浮かべながら、現在バトルフィールドで繰り広げられている激戦を見下ろしている女性。鋭い牙を模した耳飾りを始め、首飾り、腕輪といった装飾品を身に纏う彼女の後ろには、大きな円形の耳が特徴のドラゴンポケモン―――オンバーンが佇んで居る。

 他のタイプに比べて凶暴な性格が多いと知られる【ドラゴン】を手懐ける彼女は、カロス四天王の一人・ドラセナだ。

 

「うむ。メガシンカを扱う者の多さが、この盛栄の理由だろう」

 

 ドラセナの背後から歩み寄る一つの影。ガシャガシャと騒がしい音を立てる影は、時代遅れにも程があるとツッコみたくなるような甲冑を身に纏っている。

 しかし、彼もまたドラセナと並ぶカロス四天王の一人・ガンピ。後ろには【はがね】タイプであるギルガルドを連れているが、彼自身の恰好と合わせてみると、これからどこかに決闘しに行くのかと言いたくなる。

 だが、彼は四天王の中でも最強と謳われる程の実力者であり、騎士道を重んじる人格者だ。

 

「ですが、メガシンカもあくまで戦略の一つ……素材を生かすか殺すかはトレーナー次第。メガシンカを扱えるからといって、勝ち進める訳でもない」

 

 スッとドラセナの前に、丁寧に盛り付けられたプティングが差し出された。艶々と照っているプティングには、細く垂らしたカラメルソースが掛かっており、更にはプティングの傍に添えられているミントの葉が彩を華やかにしている。

 見るにしても食べるにしても美味しそうなデザートの登場に、『あらっ♪』と嬉々とした声を上げるドラセナ。

 

「ありがとう、ズミ」

 

 ミアレで高級レストランのシェフも務める四天王・ズミ。

 三白眼が少々キツイイメージを他人に与えるものの、二枚目な彼は女性のファンが多いと言われている。

 

「厳選したラッキーの卵とモーモーミルク……そしてカラメルソースにはシンオウ地方で栽培されたサトウキビから精製される極上の―――」

「ん~、おいし~♪」

「……」

「あら、そんな目で見ないでよ。説明を聞いて欲しいんだろうけど、貴方はいつも『早く食べないと風味が落ちる』って言って催促する癖に、説明途中に食べると怒るじゃない。だったらあたしは、説明を聞きながら食べるっていう選択肢をとるわよ?」

 

 何やら言いたげな表情を浮かべるズミであるが、ドラセナの言う事が最もである為、押し黙った。

 食に対して並々ならぬ信念を抱いているズミは、料理を一種の芸術と捉えている。

 それが故に、食に対して軽率な行為を働く者に対しては、修羅の如き形相で怒ることも少なくない。

 更には食に対して深い理解を求めるが故に材料の説明を延々と話すのであるが、これがまた長い。例えるならば、熱々だったスープが冷たくなってしまう程に。

 だというのにも拘わらず、説明途中に食べてしまえば怒りを露わにすることも多々あるのだ。

 

 しかし、四天王の中でも年長者に入るドラセナに怒りを露わにするのも気が引ける。それに料理の食べ頃を逃されるよりかは、自身の説明もまあまあに料理に手を付けられた方がマシだ。

 そう言い聞かせるズミは、美味しくプティングを頬張るドラセナの後ろで、説明を程々語った後に試合観戦に移った。

 

 現在、バトルフィールドではフシギバナとハハコモリが激突している。

 素早い動きでフシギバナを翻弄するハハコモリは、相手の懐に潜り込める隙を狙っているが、鈍重な動きのフシギバナの隙を見つける事ができない。

 暫し、激しい攻防が繰り広げられていたが、業を煮やしたハハコモリがフシギバナに突貫したことで流れが変わる。

 

 肉迫しようとするハハコモリの足元から突如飛び出してきた蔓が、ハハコモリの四肢を拘束した。

 身動きの取れなくなったハハコモリ。彼を拘束するフシギバナ、そしてトレーナーである少女はニッと口角を吊り上げる。

 

 次の瞬間、フシギバナの背の華の中心から繰り出された“ヘドロばくだん”が、無防備なハハコモリに直撃した。同時に拘束を解かれたハハコモリであったが、受け身もとることができずに墜落する。

 勝敗は火を見るよりも明らかだ。

 

『ジーナ選手、二回戦進出です!』

 

 勝利を掴んだ褐色肌の少女が、パートナーのフシギバナと共に盛大な拍手に応える様、ヒラヒラと手を振っている。

 

「あらあら、彼女もポケモンもホント嬉しそうだわぁ~」

 

 その様子に、観戦していたドラセナは小さく拍手しながら呟いた。

 これこそポケモンリーグ、といった一場面。しかし、握手し終えた後にトボトボとした足取りで帰っていく相手選手の後ろ姿も窺える。

 彼が来年もポケモンリーグに挑戦するか否かは、神のみぞ知る事だ。だが、願わくば更なる成長を遂げて再挑戦してくれることを、ドラセナは願った。

 

 ここで一息。

 

「ねえ、貴方達は気になる(トレーナー)は居た? ズミ」

「今の所は」

「つれないわねぇ。じゃあ、ガンピ。貴方は?」

「我は最初の試合のハッサムを連れたトレーナーに惹かれた。今の少女のギルガルドも、中々だった! まあ、我のギルガルドにはまだ遠く及ばぬがな」

「あらまあ、やっぱり【はがね】タイプが好きなのね。まああたしも【ドラゴン】を連れてる子ばっかりに目がいっちゃってるから、人の事は言えないんだけれどね」

 

 朗らかに微笑むドラセナ。矢張り、自分がエキスパートとしているタイプを連れているトレーナーを贔屓目で見てしまうと言ったところか。

 

「あたしはそうねぇ……アッシュって子が気になるわぁ。あの子のガブリアス、よく育てられてるもの」

「おお! 我は彼のルカリオに心惹かれていた所だ!」

「あら、奇遇ね」

 

 共に同じトレーナーに目を付けていたことに盛り上がる二人。

 やや疎外感に苛まれたズミは、引き続き行われている試合に目を向けながら、大会日程を思いだしてみる。

 一日目は、第一回戦の半数―――つまり前半の八試合を消化する段取りだ。二日目は残った後半を執り行う。三日目については、第二回戦合計八試合を全て執り行い、四日目は第三回戦と準決勝を終わらせる段取りになっている。

 そして最終日である五日目は、決勝戦と閉会式。

 もう少し詰め込むことも可能と考えられるが、試合が進んでいく度にバトルフィールドの損傷が激しくなり、試合毎のフィールド整備に時間が掛かるが故、安定して日程を進めるには五日が適当なのだ。

 

 トレーナーもポケモンも生き物。詰め込み過ぎれば疲労で最大のパフォーマンスをできなくなってしまう。

 彼等が自身のベストを発揮できるように配慮するのも、運営の仕事ということだ。

 

 と言っても、ズミはそれほど運営には関わっていないのだが―――。

 

「皆、お疲れ様。大会はどう? 楽しんで観てる?」

 

 ふと入口の方から聞こえる声。

 澄んだ声に引きつられて振り返れば、白い衣装を身に纏うカルネの姿が目に入った。指をチョコチョコと動かして挨拶してきたカルネに、四天王の面々は立ち上がり、各々に声をかけていく。

 パキラ以外のカロスポケモンリーグ最高峰トレーナーが揃ったところで、全員がゆっくりと席に座る。

 こうして後進のトレーナーたちの戦いぶりを眺めるというのも、れっきとした仕事の一つだ。

 

 それを抜きにしても彼等は楽しんでいるが。

 

 楽しい時間というのは、あっという間に過ぎていくもの。

 第一回戦前半が消化されるまで、彼等四人は試合に魅入っていた。

 

 

 

 ***

 

 

 

 カロスポケモンリーグ・二日目。

 初戦突破を賭けて、今日も予選を勝ち抜いた精鋭たちが激戦を繰り広げていく訳であるが、一日目に突破した者にとってはフリーな日だ。

 体を休めるもよし。今日の試合を観て戦力調査するもよし。ストイックに自主トレーニングに奔るもよし。観光に出掛けるもよしだ。

 そんな中、ライトが選んだのは―――。

 

「ギャラドス、“りゅうのまい”!!」

 

 無機質なトレーニングルームのバトルコートで激しく踊り狂うギャラドス。

 暫し、踊り終わるまで待っているライトは、隣に佇んでいるリザードンと共にジッと“りゅうのまい”を眺めていた。

 

「どう? できる?」

「……グォ!」

 

―――できるかどうかじゃない。やってみせる

 

 そう言わんばかりの気概を見せるリザードンに、ニッと笑ってみせたライトは、早速リザードンに“りゅうのまい”を指示する。

 ギャラドスの技を見よう見まねで行うリザードンであったが、そう易々と成功する筈もなく、只疲れるだけの舞となってしまった。

 

 今日、ライト達が行おうとしているのは、見ての通り自主トレーニングだ。中でも特に気合いを入れているのは、リザードンに“りゅうのまい”を覚えさせること。【こうげき】と【すばやさ】の能力を一段階上昇させる“りゅうのまい”は、物理攻撃を主体とするライトのリザードンにとって、強力な武器となり得る技だ。

 メガシンカし、極端に【こうげき】が上昇した後であれば尚更。一度舞っただけで、並みの【ぼうぎょ】のポケモンでは止められない程のパワーを発揮するだろう。

 

 そして狙いはもう一つ―――。

 

「クゥ~……」

 

 ふと背後から頬を摘まれ、ムニュ~と横に引き伸ばされるライト。

 先程までの雰囲気が台無しになるほどの間の抜けた声を上げるのは、最近手持ちに入った新入りだ。

 

「ラティアス……どうしたの?」

「クゥ~」

「お腹減ったの? でも、さっきカノンにポロックたくさん渡したんだけどなぁ~……」

 

 昨日ラティアスと会わせると約束した幼馴染に、自主練の間、面倒を頼むと同時におやつ用のポロックを手渡したのだが。

 

「全部食べちゃったのよ、その子」

「うぉう……そんな食べたらポヨポヨになっちゃうよ?」

「クゥ~!」

 

 後ろのベンチに座りながら苦笑いするカノンが、両手を開いて受け取ったポロックがないことを示す。

 この食いしん坊が、と思いながらライトはラティアスの腹部を撫でる。ガラスのような羽毛が生えているラティアスの撫で心地は、そこら辺の高級な毛布よりも触り心地が良い。

 サラサラと、しかしフワフワと。ここにポヨポヨ感が加わるとなれば、若干触りたい気持ちにもなってくるが、贅肉がつくというのは健康面から見て頂けない事だ。

 

 『もっと食べたい!』と両腕を上げてじたばたするラティアス。

 手持ちに加わってまだ一か月も経っていない彼女の性格を完全に把握できている訳ではないが故、上手く手懐けられてはいないものの、大体はこうすればよいというのは分かってきている。

 

「ポロックあげてもいいけど、その代り夕飯は無しにしなきゃダメになるよ?」

「クゥ!? クゥ~……」

 

 お菓子ばかり食べてはイケません。子供の頃なら、誰でも母親に言われたセリフであろう。

 ポロックも原材料が木の実だとは言え、結局はお菓子だ。食べ過ぎは身体に良くない。

 バランスを考えた時、食べ過ぎたポロックの分は他の食事から差し引かなければならなくなる。となれば、最も食事量が多い夕飯から差し引かれる訳だが、ラティアスは味はまあまあでたくさん量を摂りたい性質だ。今の一粒の為に、夕飯のポケモンフーズを差し引かれる―――彼女にとっては地獄の選択だ。

 暫し悩んだ挙句、やはり夕飯は食べたいと思ったのか、憂鬱そうな雰囲気のままカノンの下へ戻っていく。

 

 会って数時間だが、ラティアスはすっかりカノンに懐いてしまった。これもカノンが、生まれた時からアルトマーレでラティオスやラティアスと戯れてきた経験から成せる技か。

 そのようなことを思いつつ、ギャラドスとリザードンの方に目を戻すライト。

 未だリザードンは“りゅうのまい”を覚えることはできず、四苦八苦しているが、あくまで『覚えられたらいいな』という気概で挑んでいるが故、それほど切羽詰った表情をしていない。

 

 練習もほどほどに、彼らの為におやつを用意しよう。

 そう考えた時だった。

 

「……ギャラドスがリザードンに“りゅうのまい”を伝授しようとしてるね」

「はっ!? この声は……!」

「……精が出てるね」

「レッドさん!」

()()()()()の、()()()()()()か?」

「……」

 

 憧憬を抱く人物の登場からの駄洒落。

 表情の落差が激しいライトが、次に口にした言葉は。

 

「……六十八点で」

「……やった」

 

 よく分からない基準で言い放たれた点数に、分かり辛い表情で喜びを表現するレッド。久し振りの駄洒落に何とも言えない点数を付けたライトは、一先ずリザードンとギャラドスにリターンレーザーを照射してボールに戻す。

 

「ピッカ!」

「うわっと!? はははっ、ピカチュウは元気?」

「チャァ~!」

 

 突然、レッドの肩からライトの頭上に飛び乗ったピカチュウ。どうやら、ライトが被っている帽子を気に入ったようであり、勝手に帽子を外して自身の頭に乗せる。

 サイズが合っておらずブカブカの帽子を被るピカチュウは、ノペッとライトの頭上に圧し掛かった。大した重さではない為、ライトはそれほど気にせず『はははっ』と苦笑を浮かべるだけだ。

 まだブラッキーがイーブイだった頃が懐かしいと言わんばかりにピカチュウを撫でた後、気だるげな雰囲気を纏ったレッドに視線を向ける。

 

「あの、レッドさん。どうしてここに?」

「……なんとなく?」

「な、なんとなく……はぁ。ははっ」

「……邪魔だった?」

「いや、今からちょうど休憩にしようかななんて思ってたところなんで、大丈夫です!」

「……そっか。なら―――」

 

 楽しげに会話を始めるライトとレッド。

 二人の姿を遠目から眺めるカノンは、ふぅと一息吐く。

 

「なぁ~にぃ~? もしや、妬いちゃってるぅ?」

「ひゃあ!?」

 

 突如、横から頬を突かれたことに驚いたカノンは、ピョンとベンチの上で飛び跳ねた。

 咄嗟に突かれた頬の方向に顔を向ければ、にんまりと笑みを浮かべているブルーが佇んでいる。

 『よいしょ』とカノンの横に座り込んだブルーは、そのまま手を差し伸べてラティアスの頬を流れるように撫でた。

 

「流石我が弟。こんなにかわいいポケモン手持ちに入れるなんて、センスあるわぁ~♪」

「ブ、ブルーさん……驚かさないで下さいよぉ」

「ゴメンね、カノンちゃん。カワイイしてたから、つい」

 

 悪戯っ子のような笑みを浮かべるブルー。

 彼女の行動に慣れることはないだろうという諦観を抱き始めたカノンは、愛想笑いを浮かべる。

 すると、その瞬間ブルーの瞳がキラリと光った。

 何事かと肩を跳ねさせるカノンの眼前に顔を近付けたブルーは、サングラスのテンプルに指を掛け、クイっと下げて青い瞳を露わにする。

 

「ねえ、カノンちゃん」

「は、はいっ?」

「正直、ライトのことどう思ってる?」

「え……?」

 

 随分と直球な質問に、思わず茫然としてしまう。

 その様子を見かねたブルーは、『じゃあ』と再び問いかけてくる。

 

「幼馴染として、ライトのことどう思ってる?」

「幼馴染ですか? それは……夢に一生懸命でカッコいいと……」

「そうよねぇ~♪ 私もそう思うわぁ~」

 

 なんだ、只のブラコンか。

 今に始まった事ではないが、ライトがこうしてポケモンリーグまでやって来た事を踏まえれば、感慨深ささえ感じてしまう。

 

「これ、持論ね」

「はい?」

「幼馴染って、結構特殊な間柄だと思うの。それこそ、親とか兄弟とか普通の友達とかにも言えないこと相談できたりね」

「はぁ……」

 

 途端に真剣な声色となったブルーの話に、カノンもまた真摯な態度を聞き手に回る。

 

「私の周りの幼馴染は馬鹿ばっか。強さ求めて山籠もりしたりとか、これまた強さ求めて戦略ばっか考えたりとか……ポケモンばっかり見て、人のことを見ようとしない感じなのよ」

 

 ふとレッドがピクリとした気がしたが、ブルーは構わず続けていく。

 

「まあ、強さ求めるって点だけならそれでいいかもしれないんだけど、夢を追って人間関係が希薄になっちゃうのはちょっといただけないかなぁ~、って。だからね、カノンちゃん」

 

 ガッとカノンの肩を掴むブルー。彼女の瞳は真剣そのものであり、その気迫にカノンは思わず息を飲んでしまった。

 普段とは一味違う雰囲気。

 

「―――もしもの時は、ライトの事を振り向かせてあげてね」

 

 やけに澄んで聞こえた言葉。

 息をするのも忘れてその言葉の意味が何か思慮を巡らせていると、途端にブルーはニッと白い歯を見せつけるように笑う。

 

「その時、ついでにライトの事盗っちゃってもいいわよ♡」

「と、盗るって何をですか……?」

「もう、言わなくても分かるでしょっ♪」

 

 弾んだ声で『オホホホ!』と高らかに笑うブルーに、レッドと話し込んでいたライトが『何事か』とブルーの様子を遠目で窺ってきた。

 もしや姉が幼馴染を困らせているのではと疑ったが、カノンが気にするなと言わんばかりに手を振ってきた為、ホッと胸をなで下ろしてレッドとの談話に戻る。

 

 その様子に、ああして幼馴染を気にする辺り、まだ人間関係を希薄にする様子はないだろうと、ブルーも安堵の息を漏らす。

 夢を追いかけることは結構。だが、そのお蔭で置いていかれる人達の事も考えて欲しい。ブルーが常々考えていることだ。

 

 レッドは強さ―――頂点を目指し突っ走って行き、頂点に辿り着いたと思ったら己とポケモンだけの世界に逃げ込むようにシロガネ山に山籠もりを始めた。

 グリーンは勝利を求める余り、ポケモンバトルにおける感情を否定して、レッドとは真逆の強さを求めてしまった。彼のパートナーであったラッタの死は、それを悪い方向に助長したが、決勝ではあと一歩のところでレッドに敗北を喫した。

 二人共、今は良い方向に進んでいるものの、弟には出来るだけそういった道を進んで欲しくは無い。姉として、切に願っていることでもある。

 

(でも、そんな真っ直ぐな男子に惹かれるんだから、女子も大概よね)

 

 クスりと嘲笑したブルー。

 その対象は己か、はたまた―――。

 


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