ポケの細道   作:柴猫侍

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第三十五話 都会はお金がかかるって分かる瞬間

 

 

 

 

 

「ストライク、まだ帰ってこないなァ~……」

「ブイ~」

 

 定位置(フードの中)に戻ったイーブイに語るようにしながら、パートナーの帰還を待つライト。

 因みにリザードは、先程から絶え間なく欠伸をしていた為、ボールに戻らせて休ませている。

 散歩をするにしては充分な程に歩き、ライトもやや疲れた様子のまま、辺りの木々の上を眺めた。もしかすると、今にでもキモリが姿を現してくれるのではないかと思い―――。

 

「シャア」

「あッ、ストライク……と、キモリ?」

「……キャモ」

 

 ストライクの陰に隠れるようにして姿を現したのは、まさに今ライト達が探し求めていたポケモン。

 やや怯える様にしてライトを見つめているが、その瞳には先程のような暗さは感じ取れず、寧ろ何かを決意し、それをライトに伝えるが為に此処にやって来たと言う風に思えてしまった。

 フッ、と柔和な笑みを浮かべたまま、ライトは視線をキモリと同じにすべく、膝を折り曲げる。

 

「こんにちは、キモリ!」

「……キャモ」

 

 無言ではなく、今回は返事を返してくれた。それだけで何かが進歩したということは感じ取れた。

 もしや、ストライクがポケモン同士通じ合える事で、キモリと打ち解け、そして説得してくれたのではないかと考え、声には出さないものの口の動きで『ありがとう』とストライクに伝える。

 同時に、この機会を逃してしまえば、この先キモリを勧誘する事ができなくなると考え込んだライトは、早速キモリの瞳を見つめながら話を始めた。

 

「あのさ、急にで悪いんだけどさ……僕達、このカロス地方でチャンピオンを目指して旅してるんだ。良かったら君を、その……一緒に旅する仲間に欲しいなァ~なんて思ってるんだけど、考えてくれないかな?」

「……」

 

 その問いに、少し顔を俯かせて思案を巡らせるようなキモリ。

 ライトはキモリの返答を急かす訳でもなく、強要する訳でもなく、笑みを浮かべて静かに待っていた。

 穏やかな風が、青々と生い茂る木葉を揺らす。まるでそれは、今のキモリの心境を表すかのように、ザワザワと音を立てている。

 

 そこでライトは、右手をキモリに向けて差し伸べた。驚いたような顔を浮かべる目の前のポケモンに、想いを伝える為―――。

 

 

 

 

 

「―――僕は君と一緒に、チャンピオンになりたい。君に来て欲しいんだ」

「ッ……キャモ!」

 

 

 

 

 

 差し伸べられた手。

 まだ小さく頼りがいのないような掌であったが、それでもキモリは大きく頷きながら、手を取った。

 

 

 

 ***

 

 

 

「ホント……何てお礼を言ったら……」

「いえ……僕が勝手にキモリと一緒に行きたいと思っただけですので……」

 

 ラコルザは、ライトの肩に乗っているキモリの姿を見て、涙を流して目の前の少年に礼を言っていた。

 あれだけ暗い顔しか浮かべなかったポケモンが、今はイキイキとした瞳を浮かべられる寄る辺を見つけたのだ。これほど嬉しいことはないと言わんばかりの様子で、ラコルザはキモリを見つめる。

 

「キモリ……ライト君と頑張っていくんだよ?」

「キャモ!」

「ふふッ、すっかり元気になったね、キモリ!」

 

 元気よく返事をするキモリに笑顔を浮かべるコルニ。どうなるかとも思ったが、結果的にこの少年のパートナーになることで正解だったらしい。

 ただ一つ気になるのは、ライトはいつものようにイーブイのフードの中に入れながら、キモリを右肩に乗せているという事だ。二体の平均体重を足せば、合計11.5キロの重さがライトの首回りにかかっていることになるが、彼は一切顔色を変えていない。

 昨日、イシツブテ(20キロ)云々を口にしていただけのことはある。

 かつて、マサラタウン出身のトレーナーには、ヨーギラス(72キロ)を軽々と持ち上げていたという事例もある為、マサラ出身のトレーナーにしてみれば11.5キロなど問題ではないのだろう。

 それはさておき―――。

 

「君達は、次はどこに向かうのかね……?」

「ショウヨウシティにあるジムを目指してます!だから……」

「地つなぎの洞窟に入るんだね? でも、あの洞窟は少し前に落石事故があって、ショウヨウシティに直通の道は今の所封鎖されているよ」

「え……?」

「でも、コウジンタウンの方は通れるから、その街に行ってみるといいかもねェ」

「そ、そうですか……ありがとうございます!」

 

 一瞬、ショウヨウシティに行けないのかと焦ったライトであったが、コウジンタウンの方に行けると言う言葉にホッと息を吐く。

 そう言えばコルニも、『コウジンタウンを北に行けばショウヨウシティに着く』と口にしていた為、わざわざ直通の道を言わずにいたのは、その事故が原因なのだと理解する。

 これで、これからの旅路の指針がある程度決まった為、ライトは意気揚々とした表情でラコルザに立礼した。

 

「ホントにお世話になりました! 預かったキモリを大事に育てます!」

「ええ……お願いねェ。夢に向かって頑張ってねェ」

「はい、ありがとうございました! それじゃあ……行ってきます!」

「お婆ちゃんも元気に!」

 

 満面の笑みで農場を去っていく二人。その後ろ姿をラコルザは、涙をハンカチで拭いながらトロピウス達と共に見送ったのであった。

 まるで孫を見送るような気分であるが、涙を流すのは何よりも、トレーナーの肩に乗っていくキモリの背中を見る事ができたからである。

 

(貴方はもう……一人じゃないのね……)

 

 

 

―――そして数か月後、ポケモンリーグの中継で進化したキモリの姿を彼女がテレビで観るのは、また別のお話。

 

 

 

 ***

 

 

 

「イーブイは酸っぱい木の実が好きなんだね」

「ブイッ♪」

「でも、キモリは甘いのが好きなんだァ」

「キャモ!」

 

 自分の首回りで拾った木の実を頬張っているパートナーたちと会話をしながら、ライトは楽しげな様子で川沿いを歩いていた。

 コルニもまた、先日捕まえたヤンチャムと仲良くなろうと、明るい声で話をしている。

 朗らかな雰囲気の中共にコウジンタウンを目指す二人であったが、ふとライトが、道のずっと先に大きな建物があることに気付く。

 

「……お城?」

「ん? ……あァ、あれがあたしがこの前言ったバトルシャトーっていう建物よ!」

 

 まるで王様が住んでいるかのような大きな石造りの城。コボクタウンで見学した『ショボンヌ城』の数倍もある建物は、横幅のある川の中央にドンと構えられており、大きな橋が道から伸びて繋がっている。

 あの橋から渡って入るのだろうとライトが考えていると、コルニがヤンチャムを抱きかかえ、ローラースケートで滑るようにしてバトルシャトーに向かう。

 

「さッ、ライト! 早速行こうよ!」

「待って。僕の今の上半身の比重を考えて」

「……そうだね、ゴメン」

 

 フードにイーブイ。

 右肩にキモリ。

 かつて、これほどまでに直接ポケモン達をその身に乗せたトレーナーが居ただろうか。いや、マサラ人ならありえる。

 しかし、このまま走ってしまえばフードや肩が上下に激しく揺れ、自分達の居所としている二体のポケモン達は吐き気を催す結果になるだろう。

 と、思ったら、次の瞬間ライトは二体をボールに戻すのではなく、直接腕に抱え始めた。

 

「よし、オッケー」

「それでいいの?」

「大丈夫。意外とイケる」

「……まあ、ライトがいいんならいいんだけど……」

 

 あどけない顔をしながらも、肉体的にはかなり逞しいライトに苦笑いを浮かべながらも、コルニは二体を抱えて走るライトと共にバトルシャトーの目の前まで滑る。

 テンポよく上下する主人の腕の中で、イーブイはやけに楽しそうに笑顔を浮かべる中、キモリは若干怯えていた。恐らく、ジェットコースター系のアトラクションは駄目そうだ、とライトは思いながら走ること数分、ようやくバトルシャトーの目の前に着く。

 遠目から見て全貌が窺えた建物は、間近で見ると視界に収まり切らない程の大きさであると解る。

 

「うわあ……誰か住んでるのかな?」

「うん。家主のイッコンさんって人がバトルシャトーのオーナーで、カロスに伝わる伝統的なバトルの礼儀作法を残していきたいって考えで、色んなトレーナーにバトルの場として提供してるの!」

 

 カロス伝統のバトルの礼儀作法。聞いてしまうと、どのようなものであるのかが気になってしまう。

 それはトレーナーとして性かもしれないと、ライトは心の中で苦笑する。

 

「あと、バトルシャトーではトレーナーに『爵位』って言うのが渡されるの!」

「しゃくい?」

「階級みたいなもの! 全部で六つあって、あたしはその内の下から三番目の『カウンテス』っていう称号を持ってるんだ!」

 

 『昔からお爺ちゃんに連れられてね』と舌をチロリと出しながらウインクするコルニに、ライトは素直に感嘆の息を漏らす。

 以前までルカリオしか手持ちの居なかった事を考えると、つまりルカリオだけでその階級になったことを意味することを想像するのは難くない。

 やはり、未来のジムリーダーとして鍛えられているだけの事はある、と。

 

「ささッ、ライトも中に入って!」

「え……僕なんか入っていいの……?」

「言ったでしょ? カロスの伝統の礼儀作法を残ししていくために、色んなトレーナーにも場所を提供してるって!ほら!」

 

 言われるがままに手を引かれシャトーの中に入っていくライト。大きな扉を開けて中に入ると、執事のような男性とメイドのような女性が一人入口に佇んでおり、入ってきたライト達に立礼を一つした。

 

「お帰りなさいませ、『カウンテス』コルニ様。この度は、どのようなご用件で?」

「新しい人連れて来たの! 色々と案内してあげてください!」

「畏まりました。それではこちらへどうぞ……」

 

 滑らかな所作のもと、二人を案内する為に先導として前を歩んでいくメイド。そんな彼女に対し、コルニはウエストバッグからゴソゴソと何かを取り出し、それをメイドに手渡した。

 するとメイドは『ありがとうございます』という旨の言葉を連ねた後、再び歩み始める。

 一体何をしたのかと疑問になったライトは、コルニに問いかけた。

 

「……ねえ、何渡したの?」

「ん? チップだよ。……あれ、地方の違いかな?カロスでは、サービスしてくれたお店の人とかに『チップ』って言うちょっとしたお金を渡すの」

「ふぇ~……」

「まあ、これも礼儀作法の一つだからね」

 

 カントーはおろかジョウトでも見たことのない制度に舌を巻くライト。やはり、地方ごとに根付いている文化というものが違うのだと、身に染みて分かる瞬間であった。

 それは兎も角、メイドに連れられて辿り着いたのは、とある扉の前。ガチャリとメイドが扉を開けると、中には大勢の紳士淑女たちが大広間の中で佇んでいる。

 

 巨大なテーブルや各所に置かれたソファ、そして降り注ぐ日の光を存分に部屋の中に取り入れられる程大きな窓からは、かなり広いベランダへと通じていた。

 まるで、映画のワンシーンにでも出そうな光景に息を飲むライトであったが、所々には自分とそれほど歳の変わらなそうな少年たちなども垣間見える。だが、その装いの整然さに、家柄の良さを感じ取れずにはいられない。

 そんな緊張した面持ちのライトに、コルニは普段と変わらない明るい笑みを浮かべ、手を取ろうとする。

 

「ほら、相手を探そう? ライトは来たばかりで爵位は『バロン』だから、戦える相手は『バロン』か『バロネス』だよ」

「そうなんだ。う~ん……じゃあ―――」

「良かったら、私とどうかしら?」

 

 一人、クリーム色のロングヘアの少女が、バトル相手を探すライトの下に歩み寄ってきた。

 恰好は他の者達のようにスーツであったりドレスであったりはしないものの、袖口や裾に紫のラインが入った黒の制服を身に纏っており、どこか特別な雰囲気を漂わせている。

 所謂、『エリートトレーナー』のような装いの少女は、凛とした佇まいでライトに手を差し伸べた。

 

「私はアヤカ。貴方に、バトルを申し込むわ!」

「ッ……望むところです!」

 

 

 

 ***

 

 

 

 ベランダの先に出ると、踊り場を下った先に丸いバトルステージが用意されている。周囲は緩やかに流れる水に囲われており、ステージには潤った空気が満ちていた。

 そんなステージの両端には、装飾が施された白いマントを羽織っている二人のトレーナーが佇んでいる。

 余裕を持った笑みを浮かべるアヤカに対し、ライトは緊張した面持ちだ。

 すると二人は、ゆっくりと一歩ずつ、互いに中央へ向かって歩み始めた。

 

 これこそがカロス伝統のバトルの礼儀作法の一つであり、此処バトルシャトーではきちんとした手順を踏まえてからバトルを行う。

 何度か来ているアヤカに対し、先程手順を教えられたばかりのライトはぎこちない動きで中央へ歩む。流石にこの場でイーブイやキモリを出しっぱなしにしてはいけないと、イーブイはコルニに預け、キモリに関してはボールに戻している。

 

 ベランダに観客がちらほらと集まり始めた辺りで、二人は手の届く距離までに近付く。そして、これから繰り出すポケモンが入っているボールを突き出した。

 

「……互いに、良きバトルを」

「たッ、互いに良きバトルを……!」

「(ふふッ、緊張しないで)」

「(す、すみません……)」

 

 若干舌がもつれながらも言い終わったライト、そしてアヤカは、その場で回れ右をして各々の立ち位置まで再び歩んでいく。

 そして―――。

 

「これより、『バロン』ライトと『バロネス』アヤカの試合を開始します。両者、ポケモンを場へ」

「ニャオニクス、お願い!」

「フニャ!」

「リザード、君に決めた!」

「グルァ!」

 

 ボールに中から姿を現す互いの手持ち。

 ライトが繰り出したのがリザードであるのに対し、アヤカが繰り出したのは白と藍の体毛を有す猫のようなポケモン。長そうな耳は畳まれており、首には藍色の体毛がマフラーのような膨らみを持っていた。

 

(見たことないポケモンだ……でも)

 

 パートナーを一瞥すると、尻尾に点っている炎は普段にまして轟々と燃え盛っていた。ラコルザの家で食べた、栄養満点の木の実料理のお蔭だろう。

 リザードの状態が万全であるのを確かめたライトは、瞳をステージ全体へと向ける。

 

「さあ、私から行かせてもらうわ! ニャオニクス、“サイケこうせん”!」

「リザード、“がんせきふうじ”!」

 

 ニャオニクスはヒラリと跳躍し、空中で両手から複雑な色合いを持った光線を解き放つ。それに対しリザードは、周囲に生み出した岩石を、自分に向かって突き進む光線にそれらを投げつけた。

 二つの攻撃はステージの中央で衝突し、岩石が弾け飛ぶ衝撃で砂塵が巻き起こる。

 

「“りゅうのいかり”だ!」

「“ひかりのかべ”で防御よ!」

 

 “りゅうのいかり”を指示されたリザードは、口腔にエネルギーを凝縮させた光弾を収束させていくが、その攻撃を防ごうとニャオニクスは自分の手前に防御壁を生み出す。

 単純な【すばやさ】はニャオニクスの方が勝っているようであり“ひかりのかべ”は展開されてしまったが、ライトは不敵な笑みを浮かべたまま“りゅうのいかり”を解き放ったリザードを見つめる。

 光弾は防御壁に命中し、威力を半減されるかと思いきや―――。

 

「フニャア!?」

「ニャオニクス!?」

 

 壁を透過した“りゅうのいかり”を喰らったニャオニクスは、半減されたとは思えないほどにダメージを負った様子を見せる。

 予想だにしていなかった事態に、アヤカは焦燥を顔に浮かべる。

 

「そんな……特殊攻撃じゃないの……?」

「へへッ! リザード、“ドラゴンクロー”で畳み掛けて!」

「くッ、近付けさせないで!“マジカルリーフ”!」

 

 エメラルドグリーンのエネルギーを両手に纏ったリザードに対し、ニャオニクスは自動追尾の七色の葉っぱを繰り出す。

 それらを紅蓮の蜥蜴は、暴れる様にして“ドラゴンクロー”を繰り出し、ひとつ残らず叩き落としていった。

 そのまま地面を蹴り、リザードは一気に肉迫していき―――。

 

 

 

 ***

 

 

 

「頑張れライトォー! リザードォー!」

「ブイィ~!」

 

 ベランダから観戦するコルニは、預けられたイーブイを抱き上げながら、ステージ上でバトルを繰り広げているライト達を応援していた。

 彼の対人戦を見るのは初めてであるが、流石はジムバッジ二個と言ったところだろう。

 的確な指示はポケモンの堂々とした動きに反映され、バトルがとても映える。観戦する側としてライト達のバトルは、非常に楽しめるものであった。

 心躍る想いで声を上げるコルニであったが、そんな彼女の横にとある人物がやって来る。

 

「こんにちは、コルニさん。御爺さんは元気でいらっしゃいますか?」

「え? あッ……ザクロさん!?」

「ふふ、久し振りですね」

 

 突然隣にやって来た褐色肌の男性に一瞬目を丸くしたものの、知り合いであった事に驚き、肩をビクンと跳ねさせてから一礼する。

 黒と灰色のシックな色合いのスーツを身に纏い、髪には赤、青、黄色といった特徴的な丸い髪飾り。コルニよりも頭二つ分程高い高身長の男性―――ショウヨウジムリーダー『ザクロ』は、目の前に少女に軽く挨拶を交わしてから、ステージでバトルを繰り広げている少年に目を遣った。

 

「ふむ……成程、リザードですか……」

「えっと、ザクロさん……どうしてこちらに?」

「う~ん……どうして、と言われたら……まだ見ぬ(トレーナー)を見つけにと言ったところでしょうか」

 

 顎に手を当ててそう口にするザクロの姿は、とても様になっているとコルニは心の中で思う。

 そして、二人揃ってライト達のバトルを観戦していたが、ふとコルニが何かを思いついたかのようにザクロを見上げた。

 

「そうだ、ザクロさん! あたしと戦ってくれませんか!?」

「君と? 君はたしか『カウンテス』だった気が……私は『マーキス』なので、君とは……」

「そうですけど、そこを何とか……!」

 

 イーブイを抱きかかえている為、まるでイーブイを差し出すかのようなポーズになりながらも、合掌して対戦を申し込むコルニ。

 そんな彼女に『やれやれ』と息を吐いたザクロは、『分かりました』と了承する。

 

「君に胸を貸しましょう」

「ありがとうございます! 全力でいかせてもらいます!」

「勿論、そうでなくては張り合いがありませんからね」

 

 ライトの知らぬ所で、現ジムリーダーとジムリーダー候補がバトルの約束を果たす。

 そうしている間にも、ライトのリザードはニャオニクスに“ドラゴンクロー”を決め、相手を戦闘不能にし、勝利していた。

 

 それを確認したザクロは、腰のベルトに収まっているボールを一つ取り出し、隣にいるコルニを一瞥した。

 コルニもまた、ルカリオの入っているボールを手に取ってみせ、ザクロに強気な笑みを浮かべてみせる。

 

 

 

―――こうして、ザクロVSコルニの戦いが始まろうとしていた。

 

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