ポケの細道   作:柴猫侍

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第六十二話 風邪でも食欲が落ちない人いるよね

 

 

 

 イッシュ地方フキヨセ空港にて。

 

『ファイアロー航空K36便カロス行き、まもなく搭乗を開始します』

 

 空港内に響き渡るアナウンス。昼下がりの時間帯にて、イッシュで一番飛行機が飛び立つ街として知られているフキヨセシティでは多くの者が空港内を歩き回る。

 そんな中、エントランスの一角にてポケギアを耳に当てる人物が一人。もう一方の耳には雑音が入らないようにと人差し指を入れるという女性らしからぬ行動をとっているが―――。

 

「へぇ~。それでレッド、バイトすることになったのね」

『おう。まあ、やり始めるの自体は来週からだろうけどな』

「ふ~ん……」

 

 トキワに住んでいる幼馴染のグリーンと通話しているのはブルーであった。清楚な白と水色のワンピースを着ているブルーは、サングラスの奥の瞳で腕時計が指し示す時間を確かめながら、もう一人の幼馴染の近況報告を聞いている。

 

『……なんだ、その興味の無さそうな声は』

「私これからカロスに映画の試写会に行かなきゃなんないんだから。女優ってホント大変っていうかぁ~」

『……』

「用ないなら切るわよ?」

『だぁ~~、ちょっと待て! そうだ、アレだ! カロスに行くんだったら、弟に会いに行くのかよ?』

「当たり前じゃない。私を誰だと思ってるの? そんじゃあね」

『うぉい! ちょ―――ツー……ツー……』

 

 半ば強制的に通話を終えたブルーはそのままポケギアをバッグに仕舞い、近くでパソコンのキーボードを叩きながら待機していたマネージャーの下へ歩み寄っていく。

 するとマネージャーは、『スチャッ』と眼鏡を指で押し上げ、漸くと言わんばかりに立ち上がる。

 

「電話、終わったんですか?」

「まあね~。ほんじゃ、早速飛行機に行きましょ」

「酔い止めはちゃんと飲みましたか? 毎回機内で気持ち悪くなってるんですから……」

「りょうか~い、っと」

 

 手渡された酔い止めの錠剤を口に放り投げて水で流し込むブルーは、マネージャーの後を追う様にして足を進めていく。

 そんなブルーを一瞥したマネージャーはというと、呆れたように溜め息を吐いて振り返った。

 

「……そんなに弟さんに会いに行きたいんですか?」

「勿論!」

「……はぁ~……」

 

 深い溜め息を吐くマネージャー。

 その頃、電話を切られたグリーンはというと―――。

 

 

 

 ***

 

 

 

 トキワシティのとある服屋。

 

「切るの速過ぎだろうが……あいつ」

「……ねえねえグリーン」

「んあ?」

「ネクタイ結べない」

「……貸せ」

 

 試着室から出てきたレッド。首には乱雑に巻かれたネクタイが在り、人生初のネクタイに悪戦苦闘したのが窺えるが、とてもではないが人に見せられるような巻き方では無い為、グリーンはレッドのネクタイを手に取るのであった。

 

 

 

 ***

 

 

 

 次の日のプラターヌ研究所にて。

 

「三十六度……平熱ですね」

 

 少年から受け取った体温計に表示される数字を読み上げて、柔和な笑みを浮かべるソフィー。彼女の目線の先には、昨日よりも体調の良さそうな顔色を浮かべているライトの姿が在った。

 一日寝込んだだけで風邪が治るとは、彼の体質なのかそれとも―――。

 それは兎も角、めでたく風邪が治ったライトはベッドの上からパジャマ姿で降りようとすると、

 

「ブラァ!」

「うわっと……おはよう、ブラッキー……」

 

 昨日寝込んでから会っていないブラッキーが廊下から駆け寄り、ライトの胸元に飛び込んできた。

 それをがっしりと受け止めたライトは苦笑を浮かべながら、頬をぺろぺろと嘗め回してくるブラッキーの体を撫でる。

 すると、いの一番に部屋の中に入ってきたブラッキーに続くよう、ぞろぞろと廊下からライトの手持ちメンバーが入ってきた。歩けないヒンバスはというと、バスケットボールを持つような感覚でリザードンの両手に挟まれて持たれているが、ヒトカゲの頃から見慣れた光景である為、特にツッコむなどということはしない。

 

「皆もおはよ」

 

 寝起きの顔で挨拶をしてくる主人に向かって今度はジュプトルが飛び込み、二体分の体重が体に掛かったライトは思わずベッドの上に倒れ込んでしまう。

 それを『やれやれ』と言わんばかりに首を振るハッサムとリザードンであったが、病気が治った様子を見て安堵した顔色が窺える。

 二体を腕の中に抱きしめながら再び体を起こしたライトは、部屋の壁にかかっている時計を見て時間を確認した。

 

「九時……結構寝てたんですね、僕」

「ええ。病気の時はぐっすり寝させてあげた方がいいと思ったので……あっ、ご飯ならすぐに用意できますよ? 時間も時間ですし、軽めの物にしますか?」

「あ、じゃあそれでお願いします。よーしよしよし……皆はもうご飯食べたのー?」

 

 ずっと顔を嘗め回してくるブラッキーに対し、胸元に顔をスリスリと擦り付けるジュプトルに対し他愛のない質問を投げかけると、保護者ポジションのハッサムがコクンと頷く。

 マサラ人としては遅い起床になってしまったが、そのお蔭で風邪が治ったライトは、スキンシップを図ってくる二体を一旦退かせてからベッドから降り、そのまま着替えを始める。

 その際、外から差し込む日差しに目を細めながら外の景色を窺うライト。

 

「……なんか鳥ポケモンが多いね」

「ブラァ?」

 

 窓から覗く青い空。そこを優雅に羽ばたく鳥ポケモン達―――といいたい所なのだが、渡り鳥か何かであるのか凄まじい数の鳥ポケモン達が大勢羽ばたいており、黒の点々が空に無数に描かれるという光景がライトの視界に広がっていた。

 ポッポを始め、ヤヤコマやスバメ、キャモメ、ムックルなどを初めとした鳥ポケモンと、それらを引き連れていくボスの進化形のポケモン達。

 

「そういうシーズンなのかな?」

「グォウ」

 

 渡り鳥が渡ってくる季節なのかと疑うライトの呟きにリザードンが呼応する。

 そのまま着替えを終えたライトは、手持ちである五体と共に食事が用意されているであろう部屋へと歩いていくのであった。

 

 

 

 ***

 

 

 

(ハッサムの“バレットパンチ”は強いから主力技として使っていくことにしたいけど、他の技は何にするべきかな……“メタルクロー”で不確定な能力上昇を狙うよりも、“つるぎのまい”で確実に【こうげき】を二段階上げて……ん? なら“つるぎのまい”から“バレットパンチ”を放った方がいいのかな。となると、【むし】タイプの技が欲しい所だけど……)

 

 一応朝食であるフレンチトーストを口に頬張りながら、自分の手持ちについて思案を巡らせるライト。

 今まさに甘い物を口にして糖分が脳味噌に回ってきている為、ただ食事を進めるのも時間がもったいないという理由から、まずはハッサムの技構成について考えていた。

 コルニのルカリオからラーニングした“バレットパンチ”。【はがね】タイプを持ち、特性が“テクニシャン”であるハッサムにはピッタリの技であるが、他にはどのような技を使用させるべきか。

 【むし】・【はがね】という優秀な複合タイプから、【ほのお】以外には互角に戦える(はず)のハッサム。折角であれば“テクニシャン”の補正のかかる技を使用させたいと考える。

 

(“れんぞくぎり”って意外と使わないんだよなぁ……今は“とんぼがえり”使ってるし。それに“とんぼがえり”って交代できるから便利な技だから……う~ん)

 

 口いっぱいにフレンチトーストを詰め込んだライトは、テーブルの上にあったモーモーミルクで一気に口の中の食べものを胃の中へ流し込む。

 そんな彼の向かい側では、カップの持ち手を爪で器用に摘みながらコーヒーを飲んでいるリザードンが座っている。以前進化した時から薄々予想はしていたが、リザードンになることによって威厳が出て、コーヒーを飲む姿が結構様になっていた。

 

 それは兎も角、

 

(ヒンバスは“どくどく”で“まもる”で、相手が特殊技を使ってくるなら“ミラーコート”で反撃させる感じだけど……いっそのこと“かげぶんしん”を覚えさせようかな。回避率をすっごい上げて『当たらなければどうということはない!』みたいな……)

 

 “どくどく”でじわじわと相手を弱らせていくという戦法。実は、三年前のポケモンリーグで姉であるブルーがピクシーを用いて使った戦法であり、その時は“どくどく”を入れてから“ちいさくなる”で回避率をぐーんと上げて、自分のポケモンの攻撃が全く当たらない相手のトレーナーを泣かせていたのが印象に残っている。

 

(まあヒンバスは今迄通りで……ブラッキーと被っちゃってる気がするけど。となるとジュプトル……攻撃技が少ないのがネックだなぁ。“メガドレイン”と“りゅうのいぶき”だけじゃ、【はがね】タイプの相手に苦戦するだろうし……あっ、そうだ)

「“めざめるパワー”の技マシン使ってみよっか」

「ジュプ?」

 

 不意に話しかけられたジュプトルは『何ぞや?』と首を傾げている。

 ライトが考えたのは、ブルーに買い与えられた中古の技マシンの中の一つ『技マシン10』である“めざめるパワー”をジュプトルに覚えさせようというものだ。

 ほとんどのポケモン(コイキングやメタモンを除いて)が習得することのできる“めざめるパワー”は、個体によってタイプが変わるという不思議な技である。

 【フェアリー】タイプ以外のタイプであれば、普通であれば覚えることが不可能なタイプであっても習得することが可能な技。それが“めざめるパワー”だ。

 

もしかすると【はがね】に有効なタイプの“めざめるパワー”を覚えるかもしれないと考えたライトは、ちょうどよく余っていた技マシンをジュプトルに使う事に決めた。

 

「よし! 後で早速やってみよう!」

「なんだい? 今日の予定でも決まったのかな?」

「あっ、博士! おはようございます……ん? こんにちは?」

「う~ん、まあどっちでもいいんじゃないかな。とりあえず、風邪が治ってよかったね」

「はい!」

 

 颯爽と現れてきたプラターヌに挨拶するライト。

 いつも通りの爽やかな笑みを見せる彼に対しライトは『そう言えば』と、ポンと手を叩いた。

 

「皆どこに行ったんですか? 今日の所見ていないんですけど……」

「デクシオ達かい? 彼等なら君がまだ風邪を引いて寝込んでると思って、ジム戦に行くと言っていたが……」

「ミアレジムですか?」

「ああ、そうだよ! シトロン君の所だね!」

 

 ライトは既に攻略済みであるジムに向かったという三人の話を聞いたライト。

 

(後で応援に行こうかな)

 

 どちらかというと応援される回数の方が多いライトは、朝食の後にジム戦に挑んでいるであろうデクシオやジーナの為にミアレジムに赴く事を決意する。

 

「だけど、その前に……」

 

 座りながら食事をしていたライトは、椅子の下に準備しておいた自分のバッグの中から箱型の機械を手に取る。

 一辺十センチほどの小型の機器を手に取ったライトは、それをカチャリと半分に割った。その様子にはプラターヌも興味津々で眺めている。

そのままライトは、手に取った機器をジュプトルの頭部を挟むように移動させてから、機器に備わっているスイッチを押すと『ヴィィン……』という音が鳴り響くと共に、機器の側面には『10』という文字が浮かび上がった。

 

 数秒、駆動音が鳴り響くとやがて『10』の文字は薄れていき、事切れる様に機器の音は聞こえなくなっていく。

 

「ほう! それは技マシンかい!? こちらのとは大分違う感じだね」

「やっぱりですか? 使い捨てなんで、使った後は街のきちんと分別しなきゃならないのが大変ですし、かさ張っちゃいます……カロスのは何回でも使えるって聞いています」

「ああ。その分、値は張ると思うけどね」

 

 カントーの使い捨ての技マシンを使ったライトは、一先ず分別して捨てられる場所まで向かうまでバッグの中へとしまうことにする。

 技マシンを行使されたジュプトルはというと、覚醒し切っていない呆けた顔になっていたが、途中でハッサムに頭を叩かれたことによりハッと正気に戻った。

 

「どう? 調子は」

「ジュプ……」

「まだ分かんないか。まあ、どんなタイプになってるかは後で確かめるから、まずは食器を片づけて……」

「大丈夫だよ、ライト君。私が片付けておくから」

 

 ジュプトルの頭を撫でた後に、自分が平らげた朝食の食器を片づけようと席から立ったライトであったが、すぐ近くに居たプラターヌが淡々と食器を重ねて持っていこうとする。

 

「えっ、でも……」

「ははっ、これからジム戦の応援に行くつもりだろう? 大した労力でもないし、こういう時に率先して動かないと運動できない仕事柄だしね。私の運動量を増やす為だと思ってここは任せてくれないか?」

「はぁ……ありがとうございます! じゃあ、ミアレジムに応援に行ってきますね」

「気を付けてね」

 

 にこっと微笑むプラターヌを見た後、傍で時間をつぶしていた手持ち達と外へ向かって歩み出すライト。

 カントーやジョウトと違って室内でも靴を履くカロスでは、ライトも食事中は靴を履いていた。その為、そのまま軽快な足取りで玄関まで一直線に走っていく。

 三十秒も掛からずに玄関までたどり着いた後は、手持ちを順々にボールに戻していき、プリズムタワーを一瞥して向かう先を確認し―――。

 

「……あっ、そう言えば」

 

 リザードンのボールを手に取りながら、ふと気が付いたライト。

 ボールに戻されずに玄関の前に立っているリザードンはというと、何事かと首を傾げてライトを見つめている。

 

「リザードンって、僕を乗せて空とか飛べたりする?」

「グォウ?」

「ここからビューンってプリズムタワーまでさ!」

「……」

 

 キラキラと期待に満ちた目で見つめられたリザードンは、数秒逡巡した後に歩道に出てから自分の背中を爪で指し示す。

 『乗れ』と言わんばかりの挙動に『おおっ!』と声を上げてリザードンの背中に乗ろうとするライト。

 だが、どのポジションに乗ればいいのか分からないライトは、少しの時間を費やした後に、リザードンの首回りに手を置き、片足を尻尾の根元辺りに突っ張る形で乗りかかる。

 そのままリザードンは進化して生えた立派な翼を大きく広げ、優雅に大空に―――。

 

―――バサバサバサバサッ!!!

 

「~~~!!」

「……」

「……」

「その……僕を背中に乗せたら飛べない感じ?」

 

 顔は窺えないもの、意気消沈しているのは雰囲気で充分理解できるほどリザードンは顔を俯かせている。

 それを見た後に、申し訳ない気分になりながらリザードンの背中から降りるライトは、ポンッと手をリザードンの肩に置く。

 

「……練習したら飛べるよ、うん」

「……」

 

 珍しく落ち込んでいるリザードンを一瞥した後ボールに戻すライト。

 得も言えぬ複雑な気分になったライトは、それを忘れるためにジムがあるプリズムタワーに向かって全力で走っていくのであった。

 

 

 

 ***

 

 

 

 ライトがプラターヌ研究所を発つ一時間前のプリズムタワー・ミアレジム。

 そこではジム戦が行われていた。だが、ジムリーダーであるシトロンと戦っているのはデクシオやジーナではなく、灰色の髪の少年。

 以前ヒヨクシティでライト達四人がダブルバトルをする前に、クリムガンに対しゲッコウガを使っていた少年であった。

 

「ブーバー、“かえんほうしゃ”」

「っ、レアコイル!」

 

 赤い炎を模した人型のポケモン―――ブーバーの口から放射した火炎がレアコイルを包み込み、【はがね】タイプを有すレアコイルを一撃で伸す。

 煤けた体のまま地面にレアコイルが落下すると、審判であるシトロイドが片方の旗を上げる。

 

『レアコイル、戦闘不能!』

「くっ……すみません、レアコイル」

「……」

 

 ボールにレアコイルを戻すシトロン。それを挑戦者である少年はジッと眺め、特に何をするという訳もなくブーバーの様子を窺っている。

 

「流石に日本晴れの下では【ほのお】の威力は凄まじいですね……ですが、まだ勝負は決まっていませんよ! エレザード、出番です!」

 

 シトロンが放り投げたボールからは、襟巻を持つ黄色の皮膚を持った蜥蜴が登場する。

 それを確認したシトロイドは少年の方に振り返った。

 

『挑戦者、交代は?』

「します」

 

 淡々とした口調で交代する旨を口にする少年はブーバーをボールに戻し、次なるポケモンをバトルフィールドへ繰り出した。

 

「なっ……君もエレザードを……ならば、同じ種類同士力比べといきましょうか。エレザード、“10まんボルト”です!!」

「エッザァ!!」

 

 襟巻を広げて照準を定めたシトロンのエレザードは、少年のエレザード目がけて“10まんボルト”を繰り出す。

 そして少年は―――。

 

「“はかいこうせん”だ」

 

 刹那、少年のエレザードの口腔には眩いばかりの禍々しい色の光が収束していき、耳を劈く様な音が響くと同時に、シトロンのエレザードが繰り出した“10まんボルト”を弾き飛ばしながらフィールドを疾走していく。

 そして、避ける間もなかったシトロンのエレザードに“はかいこうせん”は直撃し、ジム全体を激震に包み込むほどの爆発を起こす。

 それだけで、このジム戦の勝利を誰が勝ち取ったのかは容易に想像できるだろう。

 

「エ……レァ……」

『エレザード、戦闘不能。よって勝者、挑戦者アッシュ』

「ご苦労、エレザード」

 

 “はかいこうせん”の反動で膝を着くエレザードを労いながらボールに戻すアッシュという少年は、そのまま戦闘不能になったエレザードをボールに戻すシトロンの下へ歩み寄る。

 

「まさか僕のエレザードの“10まんボルト”を弾き飛ばす程の攻撃とは……何か、君のエレザードが特別なのでしょうか?」

「……俺のエレザードの特性は“サンパワー”。晴れだと特殊攻撃が強くなります。それより……」

「ああ、すみません! ジムバッジですね! それではどうぞ……」

「どうも」

 

 シトロンが慌ててツナギのポケットから取り出したボルテージバッジを受け取ったアッシュは、手際よくバッグから取り出したバッジケースに納め、早々とジムから去ろうとする。

 そして出口を通って外に出た少年は、やけに鳥ポケモンの多い空を一瞥した後に、ポケモンセンターに向かって歩き出した。

 

(……これで残りはクノエか。あそこは相手によってメガシンカを使ってくると聞いたが……)

 

 バッジケースに納められていないバッジはあと一つ。

 ミアレを北に進んだ場所にあるクノエシティのジムのバッジのみだ。

 

(まあ、行けば分かるな)

「予約した時間まであともうすぐですわよー!」

「はぁ……はぁ……ジーナ。そんな急がないでったら……」

「?」

 

 不意に横を通り過ぎる三人組。どこかで見たことのあるような顔ぶれに思わず振り返った少年は、何かが足りないような感覚を覚える。

 

(……気のせいか)

 

 だが、余り大事なこととは思えなかった少年は再び足を動かして、手持ちを回復させにポケモンセンターへ向かうのであった。

 





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